1998年10月の星空コラム
大出現なるか?ジャコビニ流星群
「10月8日の晩に注目!」
台風一過の早秋の空、大気中の塵も吹き飛ばされ、星空が一段と輝きを増す”はず”の今日この頃。ところが、どうも今年の天気はそうもいかず、台風が過ぎても曇り空。すぐさま次の台風がやって来て再び雨、雨、曇りのち雨。9月の気象は荒れに荒れ、星空を楽しめる日の少なかったこと・・・。
さて、10月の星空にはぜひ期待したい。
西へ沈む夏の大三角形を惜しみつつ、ペルセウス座や秋の代表格・ペガスス座を眺め、望遠鏡があれば、天頂付近のアンドロメダ星雲や10月25日に衝(今年、地球に最も接近)となる土星も楽しもう。
そして、いちばんの注目は10月8日〜9日のジャコビニ流星群。
母彗星のジャコビニ・チンナー彗星は今年13年ぶりに地球に接近。活発な出現が期待される。
ジャコビニ流星群はりゅう座γ流星群とも言われるとおり、りゅう座の方向を輻射点としており、だいたい北極星の方向だと思っておけばよい。月明かりもあって、条件は悪い。でも、運が良ければ、まとまった数の流星が短時間に見られるだろう。ピークは9日明け方あたりか。
あまり期待しないで観測しよう。(ここだけの話、過去、「ジャコビニ」と名のつくものに世間が大きく裏切られたことがあるんです・・・。)
9月の空に恵まれなかった分、10月に思わぬ出会いがあるかも・・・。
<ジャコビニ流星群メモ>
出現期間:10月8日〜9日
極大:10月9日午前4時頃
輻射点:りゅう座方向(北極星の左側あたり、北西から北にかけての低い空)
月明かりの条件:悪い(満月過ぎの大きな月が一晩中出ている)
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