2000年1月の星空コラム
ミレニアムな星空に想う
「2000年最初の星空コラムをお送りします」
20世紀も残すところあと1年。昨年はしし座流星群の大出現が最大のニュースであった。今年もいくつかの注目の天文現象がある。もちろん期待したとおりの現象が現れないこともあるだろう。でも、ここ十数年の天文現象を振り返ると予想をはるかに越えるさまざまな出来事があったのも事実。
大学教授を「もう死んでもいい」と言わしめた彗星の木星への激突。数千年周期の巨大彗星到来。宇宙望遠鏡が捉えた銀河の最深部の鮮明な画像。昨年、NASA観測飛行機が雲上でとらえたしし座大流星嵐が実は3周期前(99年前)の彗星のチリによるものであったこと、などなど。
科学の進歩と現象の偶然が重なり合って、星空への興味をますますかきたてる。期待あるいは予測をいい意味でも悪い意味でも「裏切る」ことがあるのが天体観測の醍醐味だとも思う。
そして、なによりも、見上げた星空が澄んでいること。これからも、お気に入りのいつもの場所でいつもの星空が眺められることを願わずにはいられない。
さて、今年、2000年は夏空に注目だ。
昨年発見されたリニア(LINEAR)彗星が7月に近日点を通過する。肉眼で尾が見えるような彗星になるかどうか。
それから同じ月、7月16日(日曜日)の晩は皆既月食。月がすっぽり地球の影に覆われ、その瞬間に瞬き始める夏の天の川を楽しみたい。
では、今年もよい星がみられますように。
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