1999年1月の星空コラム
月の輝く夜に
「たまには月も楽しもう」
新年あけましておめでとうございます。
1999年の年始の夜空には大きな満月(1月2日)が輝いています。
輝く月を初めて手にした双眼鏡で覗いたのは何歳の頃だったでしょうか。月面のクレータを眺めて、アポロと同じ夢を見たもんです。
そんな愛すべき「お月様」も星空観測にとってやっかいなもの。月明かりで星の明かりはかき消され、星野写真もうまく撮れません。星を楽しめる夜は月のない夜に決まっています。
でも、ちょっと月に対して冷たすぎやしませんか。たまには月も楽しんでみましょう。
双眼鏡や望遠鏡で誰もがいちばん手軽に楽しめるのが月。双眼鏡で眺める場合、手ブレを防ぐためカメラの三脚に市販の双眼鏡アダプタで固定したほうが楽です。
太陽の光を反射してまぶしい真っ白な満月より、欠けている月のほうが見やすいというのも意外な事実。ちょうど影との境界部分を拡大してみると月面の凹凸の様子をはっきりと見ることができます。
さて、今月末に再びやってくる満月の日、1月31日(日曜日)深夜は半影月食。半影とは地球の影のうち太陽の光が部分的に到達することによりできる薄い影のこと。その半影が満月に重なり、月がその影でほんの少し薄暗くなります。一般の月食に比べると、とても曖昧な現象ですが、時間帯は31日23時過ぎから1日3時頃にかけて。月の全体が半影に入り込むのは午前1時過ぎからで、その頃がいちばん月面も暗く見えるはずです。
月の輝く夜に、いつもと違った天体観測をお楽しみになってはいかがですか。
今年も美しい星空が見られますように。
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