エホバの証人と聞くと、「ああ、あの輸血を拒否する人たち」という反応を示す人は少なくありません。確かに輸血、ならびに血液製剤による医学治療を避けることは、エホバの証人の教義の中でも最もユニークなものの一つと言えるでしょう。多くのキリスト教宗派、ユダヤ教などの聖書を使用する宗教の中でも、医療行為一般を拒否する小さな宗派は知られていますが、エホバの証人のように血液による治療だけを取り上げて、命がけでこれを拒否する宗教は他にありません。しかし、エホバの証人のこのユニークな血の教えの、細かな内容を理解できる一般の人はわずかしかいません。大部分の人は、「聖書に血を食べていけないと書いてあることを文字通りに守っているだけ」と簡単に理解しています。しかし、この血の教えには複雑な聖書的理由付けと、歴史的背景があります。また、その教義も単に輸血を拒否するだけでなく、更にもっと細かい医療行為にまで及んでいるのです。
またその一方で、エホバの証人の兄弟姉妹の中には、この複雑な教えの問題点を認識し、血の教えを含むエホバの証人の教義とその組織を、より柔軟性をもったものに変えようとする内部改革の動きが、主に北アメリカと北ヨーロッパの国々で静かに広がっています。これらの兄弟姉妹たちは、現時点では表面に出ての発言は控えていますが、インターネット上で活発な運動を繰り広げています。
このウェブサイトでは、エホバの証人の血の教えがどのようなものか、輸血を拒否する聖書的な根拠は何か、更に医学的な問題点と医療従事者の対応、この教えの社会的な意味などを論じ、一般のエホバの証人以外の方々が、その教えを深く理解する手助けとすると共に、エホバの証人の兄弟姉妹に対しては、内部改革の為の討論の材料を提供したいと考えております。このウェブサイトは、ものみの塔協会とは直接関係はしていませんが、現在のエホバの証人の長老が執筆に加わっており、内容の正確さに関しては細心の注意が払われています。
- 世界のエホバの証人への血に関するメッセージ
- エホバの証人の血の教えの歴史的発展とその現状
- エホバの証人の血の教えの聖書的根拠とその考察
- ものみの塔協会は血液分画の使用に関しての方針を再確認する
2004年6月15日の「ものみの塔」誌に掲載された血液分画使用に関する方針の問題点を解説。
- ものみの塔の輸血拒否方針による死者の数の推測
AJWRBの英文記事の抜粋。
- ものみの塔誌2000年6月15日号の血液に関する『読者からの質問』の質疑応答
2000年6月に発表された、血液成分に関するものみの塔協会の新たな見解。
- 血液成分とは−エホバの証人は血液の何を拒否しているのか
2000年6月の血液成分に関するものみの塔協会の新たな見解の理解を助けるための解説記事
- エホバの証人の医療に関する最近の進展
アメリカ医学雑誌Western Journal of Medicine に掲載された総説の日本語訳
- 医療機関連絡委員会の見解
- ものみの塔協会の血の教えを支持する兄弟姉妹に対する22の質問
- エホバの証人は本当に血から避けているのでしょうか?
輸血拒否問題に関して改革を求めるエホバの証人の立場を簡単に読めるパンフレットに要約しました。どうか、広くエホバの証人や、輸血問題に関心のある方々に配布して下さい。
- 輸血拒否問題の報道特集
最近の朝日新聞の特集をはじめ、アメリカ、イギリスの新聞雑誌の報道を紹介します。
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