■清掃活動を終えて
 お世話になった故郷の釣り場への感謝の意味を込めての大江川年末清掃大会も今年で4年目を迎え、今年は132名の方が参加されました。
例年は伊吹颪のためとても寒い中での開催ですが、今年は天候に恵まれ、風もなく、ぽかぽかとした陽気の中での開催となりました。寒い中での開催ですから、今年は地元のみなさま、企業様の協力を得る事が出来たため、豚汁を作る事にしました。私は朝6時に現地に到着したのですが、既に来られている方も見えていて、否応がなく活気付いてきました。大倉プロパン様へ、プロパン器具をお借りして設置頂き、豚汁の準備を進めました。 あっと言う間に時間が経ち、受付開始時間となりました。 釣りブームが去り、釣り場にはかつてほど釣り人を見掛ける事はなくなったのですが、本清掃活動は昨年よりも2割増の方が参加され、この活動への感心の高さ、そしてこの活動を続けてきたからこそ認知されつつあるのだなと感じました。
 最初に海津町町長様からご挨拶を頂きました。集まったみなさまへの労いの言葉を頂き、同時にこれからも釣りを楽しむためにも誰にでも出来るゴミ拾いを通してこの故郷を代表する釣り場・大江川を大切にして行きたいと思いました。 次にゴミ分別の説明を行いました。今回も例年と同じく、燃えるゴミと燃えないゴミの2種類の分別でしたが、私の説明不足で具体的に何が燃えるゴミで、何が燃えないゴミであるかを言い漏らしていました。ここ海津町では、・燃やせるもの(小型複雑ごみ)
・ビニール、プラスチック類 ・空き缶(資源ごみ) ・燃やせないもの(小型複雑ごみ) ・ペットボトル(資源ごみ) ・空き瓶(資源ごみ)の6種類に区分けされてます。 清掃大会の際は燃えるゴミと、燃えないゴミの2種類に分けられます。 実際にゴミを拾ってみると、ペットボトルや、空き缶、弁当箱、そして釣り糸が一番多い事に気付くと思います。釣り具のパッケージやラインのゴミを見つけると悲しいですね。数年前迄は釣りブームのため、明らかに釣り人が捨てたと思われるゴミが目に付いていました。しかし釣りブームが去った事により、釣りのゴミは年々減りつつあると感じています。釣りブームが過ぎて、今も釣りを続けている方は、本当に釣りが好きな方が残っているのだと思います。 現在は釣り人のモラル、マナーが問題とされ、釣り禁止エリアが拡大している時勢ですが、大好きな釣りをいつまでも続けてるためにも、多くの釣り人はこうした釣り場環境問題を受け止めている事と思います。 今年は合計450kgのゴミを回収したのですが、参加者数が昨年より増えたにも関わらず回収したゴミの量が減ったのは、釣り人口が減った事と、こう言った活動がメディアを通して各地でも展開されている事が伝えられたものだと認識しています。
 今清掃活動は、一杯の豚汁に集約されている事と思います。寒い中でゴミ拾い清掃活動を行い、そんな中での豚汁はとても体が暖まったと思います。 この豚汁を作るに当って、様々な協力を得ました。こんなに大量の豚汁を作った事はないので、海津町婦人会のみなさんから作り方を教わり、鍋や調理器具をお借りしました。大倉プロパン様からは大量の料理を作るのには欠かせないプロパン器具をお借りしました。冨川化学工業株式会社様、スミ株式会社様からは豚汁を入れるためのどんぶり容器の協賛を頂きました。合資会社八丁味噌、株式会社まるや八丁味噌様からは味噌の提供を頂きました。海津町町長様、JAにしみの農業協同組合高須支店長様からは材料の購入費用を頂きました。 そうこの豚汁には、さまざまな人からの暖かい想いが込められています。 これもひとえにみなさんと共にこの清掃活動を始めて4年目となり、地元の皆様から認知された賜物だと感じています。
この活動は長く続けてこそ始めて意義をなすものだと考えています。豚汁に込められた地元の住民のみなさま方、協賛各社からの熱い想いは、いつまでも続ければ、いつまでも冷える事なく、私たちを温かい目で見守って頂ける事と思います。
 今年はゴミ拾い清掃活動の他に、ミニイベントが重なり盛況な清掃大会となりました。至らぬ点が多々ありましたが、このイベントを無事に成し遂げたのもひとえに多くの運営スタッフによるものです。EverFishing東海は非営利のボランティアで大江川のゴミ拾い清掃活動を行っているのですが、この運営スタッフなくして清掃活動は行えれません。ありがとうございました。 この活動の輪が釣り人みなさんの手で大きくなって行く事を願ってやみません。
いつまでも綺麗な釣り場で、 いつまでも釣りを楽しむためにも、これからも年末清掃大会を通して、釣り場をめぐる環境問題に取り組んで行きたいと考えています。
報告・小山 知仁
|