中学生とコーヒー

手足などの皮質骨は25才位まで増えます。だから,これくらいまで,背が伸びる可能性があります。 一方, 背骨などの海綿骨は15才がピークで,後は減るばかりです。
主要な骨の量は11才から15才くらいの内,3年間でほぼ決まってしまい,20才もなかばを過ぎると減る一方です。 これが,人生後半に大きく影響します。ここで十分な骨量を蓄えていないと、減るいっぽうなのです。 減るのを遅らすことくらいはできますが、医学をもってしても増やすのは不可能に近いくらいです。

中学にもなると試験前の夜更かしのため,コーヒーを飲むことも多いかと思います。また,自動販売機のコーヒーを利用するのも増えてくるでしょう。これが悪いことが解ってきました。

中学生の女子がコーヒーを飲むと、海綿骨の量を減らすという統計がでたのです。
コーヒーは一般的には安全な食品です。他に私の知っている害は,一日5杯以上飲むと膵臓癌が増える可能性があるというものです。成人が多少とっても害はないと思います。

コーヒーが良いという宣伝は多くあります。これは、国際的なコーヒーシンジケートが研究費を出して、学会まで開いているからです。あまり信用していません。しかし、はっきりと悪いというデータもほとんどなく、長く人体実験をしてきたわけですから、まず安全だろうと考えています。

しかし,西欧諸国では,コーヒーは子供にとらせないのが一般的です。これには,科学的根拠があったのです。中学生のカルシューム摂取は30%不足しています。さらにコーヒーで減少すれば,将来的に骨粗鬆症が増加します。女性では骨粗鬆症は特に問題ですし,さらに若い女性はダイエットの影響で骨が減ります。

他の要因も列挙しておきます。

骨量への影響
上昇  VC(ビタミンC) VK  緑茶 ミルク
ベッドで減 布団は良い 
和式トイレは良く,洋式は大腿骨が弱る (屈伸運動のため) 
運動はもちろん良い 
家族歴関係あり

試験で眠いなら,濃い緑茶がお薦めです。成人になるまで,煙草やコーヒーを控えるのは理屈のあることです。成長を阻害するのです。

バランスの良い食事、一日30品目以上、朝食をしっかりとる等は強調しすぎることはありません。

2001.01.01

http://www.oocities.org/kawaiclinic
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