Kenny`s フェイバリット・ミュージシャン

個人的に気に入っているものを挙げているうちにこのページができてしまいました。別に紹介しようなどというつもりはないのですが、まあ自分はこんなものをよく聴いて、中には影響も受けたなという感じでございまして、、。特にハーモニカ・プレイヤーなどについてコメントしているところはちょっとその筋の人にしか面白くないと思うので興味がない人は飛ばして下さい。

ブルース・ハーピスト:
サニー・ボーイ・ウィリアムソン1&2リトル・ウォルタービッグ・ウォルター・ホートン、ソニー・テリー
ここまでは特別に好きなプレイヤー。タイプは違うけどそれぞれにいいところがあるんだよね。はっきり言ってハープの巨人みんなだね。それぞれについて語ると長くなるので、、。そのうちドバっと書こうと思う。

ノア・ルイス(キャノンズ・ジャグ・ストンパーズ)、ジェイバード・コールマン、ハミー・ニクソン、デ・フォード・ベイリー、ジェッド・ダヴェンポート、スヌーキー・プライヤーキム・ウィルソン、ジェイムス・コットンジュニア・ウェルズ、キャリー・ベル、ジョージ・ハーモニカ・スミス、ポール・バターフィールド他
これらのプレイヤーもとても尊敬してマス。戦前のプレイヤーを見逃しちゃあいけないよ。まだブルースの土台がかたまる前だから割となんでもあり的なプレイもきける。ファースト・ポジションでのメロディなんかも発想が豊か。追加だけどジョージ・ブレット・ウィリアムスって言う人もすごい。

他ハーモニカ・プレイヤー:
チャーリー・マッコイ、リー・オスカー、クロマティックならトゥーツ・シールマンス、スティーヴィー・ワンダー
リー・オスカーは昔ダサイなあと思ったけどだんだん好きになってきた。特に素晴らしいトーンをもっているところ。とにかくみんな個性的な一流のハーピストだ。

トロント(カナダ)のハーピスト:
マイケル・ピケットディヴィッド・ロタンドカルロス・デル・フンコジェローム・ゴドブーマーク・スタッフォード
ハーモニカ・シティのトロントは滅茶苦茶層が厚い。もっと世界に注目されることを願います。

ブルース・バンド:
歴代マディ・ウォーターズ・バンド、エイセズ(ジュークス)、
バンドとなるとシカゴ・ブルース系がやはり特に好きだね。レコードでは実際はチェス・スタジオのセッション・メンバーなのだが一応バンドと考えて、、。でも極端に言うとブルース・バンドならたいてい好きだ。

ブルース・ギタリスト:
ロバート・ジョンソンロバートJr.ロックウッド、オーティス・ラッシュ、マジック・サム、エルモア・ジェイムス、アルバート・キング、ゲイトマウス・ブラウン、ライトニン・ホプキンス
戦前のアコースティック・ギターではブラインド・ブレイク、ブラインド・ボーイ・フラーなどもちろんサン・ハウス、、エレクトリックはジョニー・シャインズ、B.B.キング他多数きりがない。

シンガー:
サニー・ボーイ・ウィリアムソン1&2、ハウリン・ウルフマディ・ウォーターズ、ジュニア・ウェルズ、オーティス・ラッシュ。
ブルース・シンガーって個性的な人が多い。

サックス:エディ・ショー、A.C.リード
ボクはサックス・プレイヤーにフレーズ的にかなり影響を受けている。

ドラマー:
フレッド・ビロウ
彼のようにプレイする気持ちいいドラマーはみんな好き。

ピアニスト:
オーティス・スパン。
相当すごいピアニストだと思う



ロック、R&B他はと言うと、、

バンド:ローリング・ストーンズフェイセズザ・フー、ザ・バンド、オールマン・ブラザーズ
前からちっとも変わらない。はじめこれらを聴いてからルーツをさかのぼったからね。ビートルズも加えようか迷ったんだけど実は曲によって好きじゃないものもあるから保留にしておきます。

ギタリスト:
キース・リチャーズロン・ウッドデュエイン・オールマンジョニー・ウィンターコーネル・デュプリー
もっといるはずだけど。もうひとり増やすとあと20人になっちゃう。

ボーカリスト:
ミック・ジャガーロッド・ステュワートジョー・コッカー、オーティス・レディング
他多数

ロック・ドラマー:
チャーリー・ワッツリンゴ・スターステュワート・コープランド、レヴォン・ヘルム。
チャーリーとリンゴについては言うまでもない。ステイングのソロよりもポリスの方が好きだ。他の2人の貢献度は高いよ。

サックス:ボビー・キーズ
いいプレイを随所にきめてる。かなり好きなタイプのプレイヤー。キング・カーティスも気になっているところ。クラレンス・クレモンズのダーティーなプレイも好きだ。

ジャズ:
ソニー・ロリンズキャノンボール・アダレイ
それ程聴き込んでいるわけではないがチャーリー・パーカー、リー・モーガンなども、もちろんマイルス・デイヴィスも。ジャズのプレイヤーはね、あまり複雑な音をこれでどうだみたいに入れてくるタイプじゃなくて、ブルース・マン的な土臭いリズムでほらよって言う感じでプレイする人が好きなのです。

食い物なら
カレーにつきる。
まあ譲れんでしょ。


ブルース・アルバム

サニー・ボーイ・ウィリアムソン2/ダウン・アンド・アウト・ブルース
/モア・リアル・フォーク・ブルース他
ハープ・ファンで彼を聴いたことがない人はいないかと思うけどまず第一に選んでしまいます。シンプルでよい。何故いいかと言うとハープ・フレーズだけでも気持のいい音になっている。フィーリングのある音が体にしみついてる。フレーズのグルーブ感もトーンもいいし、細かいビブラートやハンド・ワウも快感。簡単そうに聞こえてもけっしてマネできない。もちろん曲も歌もバックの演奏もいい感じなんだよなあ。

サニー・ボーイ・ウィリアムソン1/Document盤他
編集盤でもベスト盤でも何でもいいから30年代おわりから40年代半ばまでの音源を聴いてみよう。彼はモダン・ハーモニカ・スタイルの開拓者。でもそんなことより大事なのがフィーリング。躍動感のかたまりみたい。ボーカルもいい。

リトル・ウォルター/ベスト・オブ、、、Vol.1&2他リトル・ウォルターはもっともポップなセンスを持つブルースマンだと思う。チャッチーなメロディを吹く。詩みたいなソロ。じっくり考えながらプレイする人なのかもしれない。曲自体もおぼえやすいものが多い(ウィリー・ディクソンのもあるけど)。アンプから出すサウンドのカッコよさも。トーンの使い分けは半端じゃない。

ビッグ・ウォルター/メンフィス・レコーディングスビッグ・ウォルターの初期の録音で生ハープが聴けます。アップ・テンポの曲でのグルーブ感がたまらない。

マディ・ウォーターズ/ベスト・オブ、、、ブルースの歴史のようなアルバム。昔はじめてブルースを聴いた頃、曲の感じでしか楽しまない聴き方をしていた。だからブルースのよさがあまりわからなかった。でもこのアルバムで部分部分も聴くように耳が変わった。ギターもハープも荒っぽくて鋭い音だからロックと同じように聞こえたからとっつきやすかったのかもしれない。
アット・ニューポート
この時のジェイムス・コットンのトリルは最高だ。これでもかっていうように何度もくり出してくる。まるで雲の上にフワっと舞っている感じで絶妙。

ジェイムス・コットン/100%コットン ファンキーなブルースの元祖。タン・ブロックとか聴きどころがいっぱい。マット・マフィーもカッコいいし。
/リヴィング・ザ・ブルース
比較的最近のアルバムだけどいい演奏が楽しめたぞ、エレクトリック・ギターまたはオルガンとの2人だけでの演奏も、バンドの音に聴こえる。リズムの取り方がいかに大事かがわかる。

ソニー・テリー/Whoopin` このアルバムは入門にはよい。すぐ見つかるだろうし。ハープ・ファンはシカゴのアンプ・サウンドに流されがちだけど、ソニー・テリーみたいな生でガンガン吹くタイプもカッコいいんだよな。40年代の録音にはまるとこわいよ。アップテンポのトレイン・シャッフルなんか超人的なグルーブ感を発揮している。それから例によって声とハープを交互に出す18番のあれもまたやってるのか思うけどそう誰にでもまねできるものではないのでよい。

ジュニア・ウェルズ、オーティス・スパン他/シカゴ・ザ・ブルース・トゥディVol.3 シリーズの第3弾で、何よりもオーティス・スパンのピアノが素晴らしすぎる。あんなにすごいピアノはそれまで聴いたことがなかった。驚異的なグルーヴだ。

マジック・サム/ブラック・マジック サックスのエディ・ショーが1曲目でソロをとっているけどこれがとてもいい。あの抑揚の付け方にはとても影響を受けました。
/マジック・サム・ライブ
そこらへんのロック・バンドではかなわないマジック・サムのド迫力。盛り上げるねえ。ロッキン・ブルースの第一人者。ヤツはアップテンポのブギをエレクトリック・ギターで最もカッコよくプレイした男。フラット・ピッキングじゃあれはできないんだよねえ。トホホ。

オーティス・ラッシュ/クラシック・コブラ・レコーディングス ギターもいいけど歌もいい。10年以上前にニュー・ヨークのTrampsっていうクラブでライブを観たことがある。バックバンドが1セットやってその後本人は少ししか出てこなかった。でもレコード聴くと最高だ。一流のブルース・ミュージシャンのひとり。

ロバート・ジョンソン/コンプリート・レコーディングス どの曲も同じに聞こえると初めて聴く人は言うかもしれないけど、俺なんか一日中聴いていても飽きない。初めての人は曲を聴くんじゃなくて演奏、とくにリズムの取り方に着目して聴いてみるといいと思う。グルーブってどの楽器でもそうだけど音の出し方、切り方とそのタイミング、強弱、アクセントの位置とかでずいぶん変わる。機械みたいにリズムをひくロック・ギタリストにはけっしてロバート・ジョンソンみたいなカッコよさはないだろ。たった一本のギターとボーカルによる演奏だけど、麻薬みたいな音楽。ガッガ、ガッガ弾くだけでも天才的。一音がはっきり間近に聞こえる。よく聴くとギターのトーンも鮮やか。

ジョン・リー・フッカー/ブギー・チレン 大学の頃、これのヨーロッパ盤などというのをたまたま買ったんだけど、おそろし気な雰囲気があり今聴いてもビビる。50年代の録音には魔力がある。不思議なリズムのギターと足踏みによるブギ、ギターのテープ早まわし、ボーカルのダブル・トラッキングとか使っていてかなり変態的なブルース・マン。

アルバート・コリンズ/フロストバイト アーティキュレイションということばはアルバート・コリンズのためにあるんじゃないだろうか。ギターで1音を出す瞬間に奇跡が起こるって感じ。そりゃ大げさだよ。またこのアルバムでのA.C.リードのサックス・ソロは部分的にとてもよいところもあるけど I`m in the wrong bussinessっていうA.C.リードのソロCDの中の最後の曲のソロが一番好き。

B.B.キング/ライヴ・アット・リーガル 好きになるまで何年かかかったけど一度そのポイントがつかめればB.B.キングのギター・ソロがいかに素晴らしいかがよくわかる。歌うようなギター。しかもそれは歌うことのできる人が歌っているようなギター。それからトロントに何年か住んで英語がわかるようになってそれで初めてB.B.のブルース・ショーのエンターテイニングさも理解できたってのもある。

ライトニン・ホプキンス/ヘラルド・レコーディングス 学生時代いつのまにか買ってあったレコード。シンプルでカッコいいね。粘っこいエレクトリック・ギターがいい雰囲気を出してる。シカゴ・スタイルとはまた違ったブルースの魅力がここにあるって感じだ。この生々しさはロックだよ!

ロック他

ローリング・ストーンズ
/メインストリートのならず者(今までの人生でもっともよく聴いたアルバムかも知れない。話せば長くなるのです。このアルバムを聴いて彼等のルーツをさかのぼったことでボクの人生が変わった)
/スティッキー・フィンガーズ
(最高にカッコいいロック・アルバム、としかいいようがない)
/山羊のアタマ
(中でも地味な曲が好き。"100 Years Ago"'Winter"とか。)
/ヤーヤーズ・アウト
(ブルースの方へ行った後聴きなおしてストーンズでさえも青いと思ったことがある。でも今再びきいても彼等は最高のロック・ミュージシャンだと確信する。)
/レット・イット・ブリード
(ボビー・キーズによる"Live With Me"のサックス・ソロはボクの中ではアルバムのハイライトなのです。"Monkey Man"のリズム・ギターとか多くの曲で聴かれるメチャうまではないけれどけっして悪くはないスライドとかいいいところがいっぱいある。)
/スティルライフ
(Start Me Upの世代のぼくらにとってはこのアルバムと映画Let`s Spend The Night,,,には感慨深いものがある。中学のころはイントロのA列車で行こうと、フィナーレのジミヘンのアメリカ国歌ギターソロもストーンズがプレイしているのかと思ったけどな。)


フェイセズ/スネイクス&ラダーズ(よく彼等をへただという人があるけどそれは違う。メンバー間でいい音の関係をもっていてブルース・ジャム的な味もある。テクニカルなメンバーがそれぞれただやっているバンドよりはよっぽどうまい。)
/ロング・プレイヤー
(マッカトニーのカヴァーが最高。)
/ウー・ラ・ラ
(いいアルバムだけど30分少ししかないところが70年代らしい。)

ザ・バンド/ザ・ラスト・ワルツ
出演者みな素晴らしい。ニール・ヤング"Helpless"泣けてくる。ヴァン・モリソンも。そしてマディにポール・バターフィールド。ちなみにロニー・ホーキンスはトロントに住んでおり前某フェスティバルの楽屋で会ったことがある。ロビー・ロバートソンがストーンズのメンバーみたいななりで登場しているのもよい。俺に言わせれば映画カントクが誰であろうと関係ない。コンサート自体が感動的。

ザ・フー/ライヴ・アット・リーズ
The Whoは凄いロック・バンドだね。"Young Man Blues"とか緊張の一瞬がある。よく言われているように歌とか粗いけど別に今さら気にしない。ロジャー・ダルトリーはカトちゃんに似ていて、ピート・タウンゼントは田中邦衛に似ていると言われていた。現在は"フレンズ"のロスが彼に似ている。
/フーズ・ネクスト
曲もいいし演奏もいいし。前にトロントで観た時、4重人格全部プラス最後におまけ数曲をやった。"Won`t Get Fooled Again"を3人だけでアコースティック・ギターでやってたのがよかった。ジョン・エントウィッスルのベース・ソロもすごかった。

ロッド・ステュワート/エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー
かっこいいロック・チューンと生楽器の綺麗な曲のバランスがいい。

/ネヴァー・ア・ダル・モーメント
地味だけどいい曲が少し入ってる。ややB級アルバム的で決して名盤ではない。

ジョー・コッカー/マッド・ドッグ&ザ・イングリッシュ・マンウッドストックのジョー・コッカーもいいけどこの時のツアー・バンドはすさまじい。

オールマン・ブラザーズ・バンド/ライヴ・アット・フィルモア・イースト 一曲目の"Statesborough Blues"のデュエイン・オールマンの鋭いスライド・ギター・ソロに尽きる。ディッキー・ベッツはプレイヤーとしてよりも"Elizabeth Reed"などの大作を生み出した人として尊敬する。"Whipping Post"を書いたグレッグ・オールマンも同じ。ベッツはその後"Brothers & Sisters"などで聞けるカントリーよりのギター・プレイの方が持ち味が出てると思う。

ジョニー・ウィンター/アンド・ライヴ
元祖ブルース・ロッカーの燃えるライヴ。よく聴いていた大学時代に、ジョニーの初来日が中止になったことがある。

ボブ・ディラン/ブロンド・オン・ブロンド 聴く度に何故か悲しくなってしまうので滅多に聴かない。特に最後の長い曲なんかね。ディランは現代の言霊つかいだ。"Just Like A Woman"も切なすぎるくらいの歌詞が好き。俺ハッキリ言って歌詞が何を意味しているかいまだに理解していない。でも雰囲気がわかるんだよな。ディランのレコードを全部集めることも俺の老後の楽しみのひとつ!?

ディヴィッド・ボウイー/ハンキー・ドリー
静かなアルバムだけどいい曲ばかりで好きです。昔はジギー・スターダストも気に入っていたけどふと聴かなくなった。

ビートルズ/ホワイト・アルバム
もう10年くらい聴いてないけど、今でもビートルズの中ではこれを選ぶ。アルバム、レット・イット・ビーもいい曲ばっかりなんだけど。

ブルース・スプリングスティーン/ボーン・トゥ・ラン
/ザ・リヴァー
ボーン・トゥ・ランはいい瞬間がたくさんあるアルバム。彼はもっとも好きなソングライターの一人。"The River"もよかったけど、当時2枚組LPは4、000円もして子供のボクには高くて買えなかった。で、"Hungry Heart"のシングルを買った。The Riverは2枚組じゃなくてもよかった。特に2枚目にはあまりパっとしない曲もある。そのかわりスプリングスティーンとEストリート・バンドの火花が散るようなロック魂が炸裂してる曲はすごい。"Two Heatrs"とか。タイトル曲も泣けてきちゃう。それからその後のボーン・イン・ザ・USAもここ20年(!)聴いていないけど案外よかったんじゃないかと今思う。タイトルで敬遠しがち(?)かもしれないけどいい曲がたくさんあった気がする。

J・ガイルズ・バンド/ライヴ・フル・ハウス
"Whammer Jammer"も入ってるし。今聴くと演奏が粗いしドラムなんかひどいけど、ゴリ押しR&Bロック的な雰囲気があって好きだ。一曲目"The First Time ,,"なんかカッコいいね。

ザ・チーフトンズ/ザ・ロング・ブラック・ヴェイル
このアルバムだけでもケルティックの魅力が十分味わえる。マイク・オグラディのバンドに参加するのをきっかけに聴き始めた。日本では知られざるグルーブ・ミュージックのひとつ。

ジミ・ヘンドリックス、ザ・フー、ジョー・コッカー他/ウッドストック
映画もいいけどCDだけでも十分。俺はただのミュージシャンだから、あのイベントの意義だとか影響だとかよりもバンドの演奏の方が大事って昔友人のイタルマン君がさりげなく言った言葉に賛成。Who、ジョー・コッカー、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、CS&Nなんか最高だったね。俺の青春の1ページっていうか。俺らは遅れてきたウッドストック世代だからリアルタイムじゃなかったけど。

オーティス・レディング/ソウル辞典
/オーティス・ブルー
いい歌がたくさんある。だけどオーティスが歌えば何の曲でもよい。もちろんMG`sとホーンズのバックアップも最高。欲を言えばもう少しギター・ソロとかサックス・ソロも入っていればボーナスだったけど。でもボーカル・アルバムだからね。

マイルス・デイヴィス/バグズ・グルーヴ
/クッキン
ジャズのアルバムでもっともよく聴いたのがバグズ・グルーブ。ソニー・ロリンズもはいってるし。クッキンもそうだけどこの時代のものがボクのフェイヴァリット・ジャズ。
/イン・ア・サイレント・ウェイ
シンプルな流れにいろいろゴチャゴチャ入っててけっこうストーンズに近いものを感じる。実は70年代のマイルスはちょっと苦手なんだけどこれとジャック・ジョンソンだけは別。

ソニー・ロリンズ/サクソフォン・コロッサス
/テナー・マッドネス
ソニー・ロリンズは時の世界を旅行する偉大なプレイヤー。ぼくの中では彼こそがグルーブ・マスターなのです。ハーモニカのフレーズの中にロリンズのタイム感覚、ボリューム感覚をとりいれることがぼくの究極のライフワークだ。

キャノンボール・アダレイ"Somethin` Else"
カッコいいリズムをとるし、ボリューム加減がたまらん。チャーリー・パーカーとかも今度聴いてみようと思う。


とにかくこれらは好きで聴いている音楽です。これを見て他にもこんなにいいものがある、とかワタシのフェイバリットはこれだ、などというのがあればぜひメールを下さい。それから何か質問などあれば遠慮なく(ken0122yoshioka@yahoo.co.jp)。好きな音楽の話しをするのはメシより好きだ。自分の持っているもののなかには研究のために聴いてみようと思って手に入れたものもありますが、たいていピンときて気に入ってしまうのです。基本的にボクはレコード・コレクター・タイプではありません。レコード(CD)は持っていることが重要なのではなく聴いてなんぼだと思っているわけで。だから珍しいもの入手しにくいものというものより誰でももっているようなありふれたものでも中身がよければそちらの方を優先するかな。
 また、新しいものをたくさん集めるよりも同じものを繰り返し聴く性分だからね。昔からケチな野郎だったのでひとつのレコードを骨までしゃぶるようによく聴いていた。だけどそのために音のすみずみまで聴き込むくせがついた。
 たとえばリトル・ウォルターのレコードを聴くとしよう。まず全体の感じを聴く。今度はハープの奏法に重点をおいてきく。それだけでも1ヶ月はあきない(人によるが俺などは死ぬまでいけるんじゃないか。レコードはスリへったしテープはのびたけど、CDはキズをつけない限り一生モンだ)。ハープの聴き方にしたって、いろいろある。音色が曲によって違うから年代順に比較したり、もちろんアンプとアコースティックのちがいもあるからくらべてみてもいいし、アンプ・サウンドだったらリバーブのかかり具合もいろいろある。どういうフレーズを、どういうニュアンスで吹いているか細かくチェックしだすと(ミュージシャンにはこれがささやかな楽しみなんだよ、フレーズにひそむアーティストの内面をさぐるって感じ)、フレーズのタイム感とかダイナミクスとか、ビブラートのかけかただとかもうきりがない。3ヶ月は退屈しない。ハープを手に取ってコピーしたりするともう終わらない(そりゃそうだ)。
 次にジャケットの内側を見てバックアップのミュージシャンが誰か調べてみるとギターがロバート・ロックウッドだったり時にマディ・ウォーターズだったりピアノがオーティス・スパンだったりするので今度はそれぞれのパートに耳をかたむけてみましょう(ついでに英語のオリジナル・ライナーノーツも読んでみると、いろいろ発見もあっておもしろい)。それだけでもう3ヶ月はもつ。今度は何を歌っているか歌詞を聞き取ったり、今だったらネットで検索できるから便利だ。
 などなど、新しくもう一枚買う暇などないのデス!
ところでこのページは気が向いた時点で気に入ったものを追加したりいろいろコメントを書きかえたりしているので何ヶ月かたったらまた読んでみて下さい。、

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