ジェイ・クラーク&ザ・ジョーンズ:ウェブサイトはこちら
ボーカル/ギターを担当するソングライター、ジェイ・クラーク・リードとベースのボビー・スペンサーを中心に結成されたルーツ/ロック(オルターナティブ・カントリーと言われる場合もある)・バンド。その後ギターのイアン・フィルプ、僕ハーモニカのケン"Kenny"吉岡が参加(99年)。現在キーボードのジェイムス・チャプル、ドラムのハイロ・ロドリゲスというラインナップが落ち着く。スケールの大きな楽曲にジェイとイアンが交互にリード・ボーカルを取り、それに絡むハーモニカ・ソロがバンドを個性的なものにしている。過去に2枚のアルバムをリリース、セカンドCDではカナダの人気バンド、ブルー・ロディオのメンバーもゲスト参加している。音楽誌のレヴューではローリング・ストーンズ『メイン・ストリートのならず者』などが引き合いに出される。カナダ国内ではTV、ラジオ等メディアにもしばしば顔を出し、オンタリオ州、ケベック州、カナダ北極圏、合衆国へもツアーに。
『ホーム・ファイヤーズ・バーニング』
自分のCDに自分で解説するのも何ですね。でもけっこうこういうのを書くのが好きなモンで書いてみました。これはジェイ・クラーク&ザ・ジョーンズの3作目のオリジナル・アルバムで全10曲入り。2003年夏から秋にかけてトロントにあるスタジオ・ローグとヴゥードゥー・ハイウェイ・スタジオにてレコーディングした。10曲ハーモニカのプレイにもスポットをあてながらコメントしてみましょう。
Ken Yoshioka
1.オープン・インヴィテイション:オープニングはイアンのボーカルで始まるロック・ナンバー。イントロのギター・リフがかっこいい。カントリー・ロック色が濃かった前作に比べてかなりモダンな音の処理がなされている。ハーモニカの音も後でちょっといじられてしまいました。曲によってだけどリバーブがけっこうかかってたりね。セッションの時にはナショナルの小さいチューブ・アンプを使った。
2.カウンティング・スター:続いてジェイの作品。これもハーモニカとギターのリフが印象的な曲、ハーモニカからはじまる雪崩れ込みエンディングはライブではいつも盛り上がる。ところでCDレヴューなどをみると歌詞の評価がいつも高い。けっこう日本人にとっては一度聴いてオッと思える部分ではないけど、歌詞はこのバンドの重要なセールスポイントのひとつなのです。バンドのサイトに出ています。
3.ホーム・ファイヤーズ・バーニング:タイトル・トラックでジェイとイアンが交代でリード・パートを歌っている。みんな普段タフで荒っぽい人たちなのにこういうしっとりとしたスローな曲を書くから不思議だ。レコーディング・セッション時にはまだ歌が出来ていなくてそれに合わせられなかったためハープはあまり吹いていない。CDのカバーを見ればわかるけどこのタイトルはけっして家が火事だっていうわけではありません。メンバーはよく冗談でホーム・フライズ・バーニン(いもが焦げてる)などと言う。
4.キッチン・ドア:土臭いけどポップなカントリー・ロック・チューン。ハープはこういうアップテンポの曲にはピッタリだね。ハープ・ソロはずっとメジャーのペンタトニック・スケールで吹いていて時にさりげなく7thを入れるボクがよくやるパターン。これも生ハープ。ハープにディレイをかけられてしまい個人的には音色は嫌いだ。でも悪くはない(商品だからね、フォローしとかないと、、)。
5.ナイト・イン・クエスチョン:ザ・バンドのザ・ウェイトを想わせる大作。ライブではラスト・ナンバーになることが多い。アンプリファイド・ハープが心地よい(と言ってもらえるといいんですが)歪み具合でよい。ただこれもサウンド・エフェクトが強すぎる感も。ラフ・ミックスの段階のドライな音のものがうちにあるけど個人的にはそっちの方が生生しくて好き。今度ブートレッグ作ろうかな。ハープのアドリブ・ソロの構成がドンピシャだ(と思ったのだがどお)。この曲にはミッシェル・ラムボール他8人の女性コーラス陣がバックアップしている。
6.パラノイド・フォトグラフ:ローズ・ピアノが印象的な美しい曲。イアンの作品。俺はソロとエンディングをクロマティック・ハープで吹いている。けっこうボクは変なハーモニカ・プレイヤーで、ブルースをやっている時とそうでない時とでは吹き方がかなり違って、ブルースをやっていない時の方が個性的というか変わったプレイをしている。この曲のソロはフレンチ・アコーディオンみたいって言われた。
7.ブーズ・カン:ファースト・アルバムに収録されている曲のリメイク(っていう言葉は昔よく使われたけど正しいのか?要するにニューヴァージョン)。ギター・ソロの後ラップが入っているのがこのアルバム中最大のサプライズ。ハープは3rdポジションで吹いているけどソロはとっていない。
8.サンキュー:このバンドには珍しいR&Bタイプの曲。メローに仕上がっています。ハーモニカはクロマティックで個人的には新境地を開いたと思っているソロが聴き所。この曲にも女性合唱隊が参加している。
9.イッツ・アバウト・タイム:こういうポップなロックをファースト・ポジションでメロディックに吹くのが好き。あまりやってる人いないでしょ。ケン吉岡のメロディ・メイカーとしてのセンスを試してみました。同じコード進行でいろいろなパターンをやってるよ。
10.マギー:最後はスローに締めくくっている。アコースティック・ハープによる音の揺さぶり方などがいい出来(だろ)。
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