TORONTOのミュージック・シーンを紹介するコーナー@
トロントのハモニカ軍団@
トロントは北米のなかでも音楽シーンがかなり活発な都市なんだよね。もちろんニューヨーク、シカゴ、ロスやらの大都市と比較すると規模的には小さくなるけど、一般にトロントニアンは生活の中に意識した音楽(アート全般かな)の比重が高いように感じる。だから各種ミュージック・フェスティバルなんか夏はほぼ毎週末行われているし、ライブ・ミュージック・スポットも限り無く多いし。地元ミュージシャンも星の数ほどいる。ブルースもかなり盛んなんだけど、特にハーモニカ吹きが多いんですよ、これが。しかも素晴らしいブルース・ハーピストがごろごろしているんでここで紹介せずにはいられないんだな。機会があったら観てはいかがでしょうか。CDなんかもネットで探せば売ってるだろうし。ではいってみよう。
マイケル・ピケット
まずカナダの第1人者だね。太いアンプリファイド・ハープでぐいぐい引っ張るベテラン・ハーピスト。アンプはやはりベースマン使ってた。重量級。何枚かCD出てるけどリズム&ブルース的な曲も多い。普段は自分のバンドで演奏しているけど、ここ何年か自分でアコースティック・ギターとホルダーにつけたハープでソロ活動もしてる。メチャクチャ渋いいい声してるしギターもかなりディープなデルタ・ブルース的。ジュリアンが時々ピアノを弾く。前あるイベントでマイケル・ピケット・バンドの直前にマイケル・セオドアと俺と出たことがある。会った印象はちょっと恐そうな頑固オヤジ。でも音楽に対する厳しい姿勢を持ってるように感じる。
カルロス・デル・フンコ
グレイト!世界に誇るぜ(トロントが)。オーバーブローとかも含めてハープの魔術師。テクニックではベストだね。ハワード・レヴィー直伝とのこと。でもけっして技に溺れるようなタイプではなくとても音楽的。ワザをいかしたフレーズっていうよりもこういうメロディに必要だからこの技が入っているっていう感じ。だからとても自然だ。きれいなラインを吹くなあと感心してしまう。ラテンぽいブルースとか、ジャズのフレーズを入れた曲とか、はたまたブルーグラスとかいろいろな曲をやる。様々なジャンルを研究していいところを取り入れてるんだろう。参考になります。前初めて見た時はサウンド・エフェクトを多く使ってたので趣味的にあまり共感がもてなかったんだけど、ふと最近CD聴いたらとても生の雰囲気でやってたので今度はメチャクチャ好きになった。もとホーナーのコンテストの世界チャンプなんだけど知名度はいまいちだ。でも世界のトップ・クラスのハーピストで素晴らしいミュージシャンであることにかわりはないぜ。ところである時カルロスの2nd
アルバムを中古CD屋でふと買ったことがあった。そしたら裏ジャケットにサインがしてあった。おい、誰だが知らんが人からサイン貰っといて売るんじゃねえ。失礼きわまりねえヤツだ。
次回へ続く