Kenny`s ウェ・マガジン From Toronto,Ontario
2006年3月  
ケニー吉岡(ブルースハープ・プレイヤー)


 2月8日(水)、トロント北西部にあるヨーク大学の音楽部門マクラフリン・カレッジにあるホールにてマイク・カドー・バンドと昼休みコンサートに出演。なんでもあるクラスの生徒は授業の一環だったようでノートを取ってたりした。「マディ・ウォーターズの本名はマッキンリー・モーガンフィールドと言います」などとリーダーのマイクが話すとメモったりしていたのが微笑ましい。普段このコンサート・シリーズは大抵クラシックかジャズ系でブルース・バンドは今回初の試みとのこと。でもハーモニカの僕、ギターのマイク、キーボードのジョージがそれぞれソロを取るたびに拍手で応えてくれたりととても熱心に聴いてくれてよかった。写真は昔この大学でクラシック・ピアノを専攻していた日系移民の友人ヤスシ君撮影。丁度仕事が休みだったのでこの校舎まで連れて来てくれた。でなきゃデカいキャンパスで迷うところだったよ。感謝。

ケン吉岡(左)とマイク・カドー・バンド




 ちなみに僕の使用機材はアンプにフェンダー・ブルース・ジュニア、マイクはシュア・グリーン・ブレット(ケーブルは取り外せるよう改造(してもらった))、音を拾っているマイクはシュアSM57、ハープはリー・オスカーと一部マリン・バンド。ジャケットはグッドウィル(トロントのリサイクル・ショップ。しかも友人のピアニスト、ジュリアン・ファウスから恵んでもらった)!

 そのジュリアン君、カナダ版グラミー賞であるジュノのブルース部門にノミネートされた。やったぜ、ジュリアン。発表は4/1。ジュリアンとのギグはトロント・ケンジントン・マーケットにあるバーGraffitisにて毎週木曜日夕方4時から。ジュリアン(ボーカル、ピアノ)、サム・ペティット(アップライト・ベース)、ケン吉岡(ハーモニカ)の3人で、PAを使わず文字どおりアンプラグドで演ってる。

 ハーモニカの話し。最近再びタン・ブロック奏法に変えてみた。今になってやっとその意味が理解できた。舌をつけたり放したりして単音とコードを組み合わせる効果もそうだけど、より太いトーンをつくるために役にたつ、そしてその原理は、、。つまり舌先でハーモニカを支えることによってあご上下をより緩ませることが可能になるからである。そうすると余分な力が抜け音がより響く。何か目から鱗が落ちた感じがした、たまには。というわけで今後はバリバリやります。それからハープのリードを修理した後リード・プレートをボディにネジで止めるじゃないですかァ。その際隙間が空かないようにと今まできつく閉めすぎていたことを発見。多少緩めたら音がよくなった。長年やってても続々新しいことを学ぶボクであった。ハーピストの皆さんも見てたら注意しよう。


 2月のはじめにアメフトのスーパー・ボールのハーフ・タイムでストーンズが出たらしい。俺は見なかったけど。相変わらず頑張ってるね。翌日ふと"Tatoo You"をかけ何故か"Start Me Up"を飛ばして残りの曲を聴き入ってしまった。あの曲はラジオでよく耳にするもんで。とりあえずソニー・ロリンズがサックスで数曲入っているからすごい。俺の耳もよくなったのかフレーズのニュアンスがとても楽しめてよい。"Waiting On A Friend"なんか最高だネ。でもあれ何で「友を待つ」なのだろう?本来「友に尽す」という意味なわけで、しかも発表されて20年以上たってもまだ訂正がなされていないのはおかしい。タイトルをつけた人もレコード会社も。まあいいや。さておき、"Neibours"なんかはボビー・キーズのサックス・ソロだったらそれはそれで大当たりなのだろうけど。ただ80年代のアルバムなのでサックスにサウンド・エフェクトがたっぷりかかっててウザったい。"Black Limo"のハープはミックがやってるのか?シュガー・ブルーとも。けっこう高音がくっきり出てて悪くない。この曲のロン・ウッドのソロは今ひとつ。音がつながりすぎててブルース・ロックっぽい。ロニーどうした、本気出せよな。"Worried About You"は昔から好きな曲。前からの疑問だったのだがあのギター・ソロはやっぱりミック・テイラーかもしれない。レコードの時代このB面は渋い曲ばっかり。でも、何だかんだ全体の印象として結構なリズム・ギター・アルバムだと思うのであった。

 そのストーンズが2/18ブラジルのコパカバーナっつう海岸でフリー・コンサートをやって100万人集めたらしい。トロントで行われたSarsコンサートは観たけどその倍だから凄い。

 冬だと言うのにやたら忙しくなった。レギュラー・ギグが週に4個。他に隔週のが1つ。週末はいろいろ。平均週に六個。月に25個くらいギグをやったりしてる。仕事があるうちが花っつうか、そのうち落ちぶれるのかもしれないんでせめて今のうち、、、。

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