このページはこの HP を運営していて感じたこと、Red Sox のことなどその時書きたいなと思ったことを不定期に書いて行く Column です。matsudy が気が向けば書くということなのであまり期待しない下さい。 "Upcoming Sox Dynasty" というTitle はただそうなればいいなと思ってつけました。


Upcoming Sox Dynasty(1/27/98-2/28/99)


Live and Die with The Sox(4/23/99 Update)

 この HP を見に来るようになって今までとは Red Sox に対する接し方が変わりましたか?気がつけば日程表みながら Rotation を考えたり、Lineup を考えたりしてませんか?僕はこの2年間で随分変わったような気がします。もちろんやばい方に......。

 Rotation がいつも頭の中に入っているので今日誰が先発しているかはいつも分かっているぐらいだとまだいいです。25-man Roster をすべて知っていたらだいぶんやばいでしょう。誰かが DL に入ったときに AAA から上がってくる選手を予想できたりするとかなりきてます。

 連勝中と連敗中では自分でも分かるくらい気分が違いませんか?連敗していたらいらいらしてませんか?そうなっていたら重傷です。でもそれが Red Sox Fan ではないでしょうか?それだけの魔力があの Team にはあると思います。

 負けてる時にも温かく応援するのが Fan だと思います。でもやっぱり負けが込んでくると悲しいです。怒りたくもなります。
 とりあえず、打ってくれ。


Ace(1st Starter)(4/23/99 Update)

 Boston Red Sox の 1st Starter と言えば RHP Pedro Martinez だ。すこしぐらい調子を落とそうとも全く評価は変わらない。これは Camp in する前というよりTrade で Mon からやってきたときから彼の役割は変わっていないかもしれない。
 1996 年冬に RHP Roger Clemens を FA で失った時には、1997 年は RHP Tom Gordon が 1st Starter として頑張った。1996 年までの僕の中の 1st Starter は Kevin Kennedy 監督下の Roger Clemens のようなもの、すなわち彼だけは何があってもきっちり中 4 日で投げ、ほどんどの場合勝ちを挙げる(実際の成績は良くなかったが)、そんなものだった。連戦で 5 人でまわさざるを得ないときに限って 5th Starter を使用しそれ以外は 5th はとばせるものならとばすべきだと思っていた。
 1st Starter が勝っていると Team が活気づく。Clemens が 15 連勝した 1998 年の終盤の Tor の活躍はすさまじいものがあった。あの 15 連勝なしでは Tor の活躍は語れないと思う。1st Starter に引きづられて Team が勝ち出す。1st Starter に勝ち星が増えることで彼の登板時には勝てるのではないかという気分がしてくるはずだ。連敗していても彼で止まりやすい。
 逆に 1st Statrter がいつも打たれていると泥沼で一旦連敗になると誰も止められなくなってしまう。これは非常に大変である。

 2nd や 3rd Starter だった人が前年たくさん勝ったからといって1st Starter に抜てきされても勝てないことがよくある。それは最初の 2 カ月は中 4 日 Rotation でいくと1st Statrter 同士が投げ合うことが非常に多くなるからだ。立て続けに 1st Statrter と投げ合ってそう簡単に勝てるわけではない。自然と成績は下がってくる。
 しかしその中でも強者は存在するわけで Cy Young Winner となれるような人はどんな人と投げ合っても勝ってくるのだ。これが真の 1st Starter に求められる要素だと思う。ただ 5 人の Starters の中で一番最初に投げるというのではなくStarters の中でも特別なのが 1st Starter といえるだろう。


Disable List(DL)(4/23/99 Update)

 選手がケガをしたときに DL に登録することでその人の分の Roster 分を他人に振り分けることができる。
 仮に選手がケガをしたとする。数日で出場できるようになると判断されたときは DL に入れない。一番短い 15-day DL でも 15 日は復帰できないからだ。だから少なくともその選手抜きで 24 人で数日戦うことになる。問題は 7-10 日ぐらいかかるときにどうするかだ。代わりがすぐにいるような場合にはいいけれど、Nomar の様な主力選手がケガをすると判断が難しい。 とりあえず様子を見てダメそうならその時点でケガしたときから15 日間 DL にいれるということになる(Retroactive to April 7 とかという表記になる) 。しかし、連戦でけが人が続出してくるとはっきり言って 23, 24 人で毎日戦っていけるだけの余裕などほとんどない。10 日で復帰できたとしても大事をとって DL に入れてその分を AAA から補充する方がいいと判断するか、様子見で1週間近く 22-23 人で戦うかを決めなくてはいけない。GM, Manager が頭を悩ます瞬間だ。
 DL から復帰の際には誰かを 25 man-Roster からはずさなければいけない。その選手が Option を持っていなければ Waivers にかけてからでないと AAA に落とせない。Waivers でどこかの Team に Claim されるようであれば落とせないのでそう簡単には昇格させることはできない。折角の Prospect をただで他の Team にとられることは避けないといけない。これも GM を悩ませる問題だ。


10 P(4/20/99 Update)

 25-man roster のうち通常は11-12 人が P である。11人が普通。監督がもう一人余分に P を持ちたいと思った時は12 にする。しかし開幕を P 10 人ではじめたTeam がいくつかあった。P 10 人?どうやって長い Season を戦っていくのだろう?それが P 10 人という数をはじめて見たときの感想だった。

 現在の 5-man Rotation ではもちろん Starters は 5 人いる。Closer が 1 人。左打者用にできれば One Point LHP が 1 人、Starters が KO された時の Long Reliever が 1 人必要だ。これで 8 人となる。後 3 人は Setupper となる。できれば毎日は投げさせたくないので、交互に投げることになる。勝ち試合でも Starters が 7 回、8 回必ず投げてくれるとは限らない。大量点で勝っているときに Closer を出す必要がないが、負けてるときには 9 回まで誰かが投げなければいけないので Bullpen に休みはない。

 Boston の P を例に挙げてみる。
 Starters は 5 人は、
1)RHP Pedro
2)RHP Sebes
3)RHP Wake
4)RHP Portugal
5)RHP Rapp

 ここからが Bullpen。
 Closer が 1 人
6)RHP Gordon

 Long Long Reliever が 1 人
7)RHP Gross

One Point LHP が 1 人
8)LHP Cormier

 Setupper 3 人。
9)RHP Lowe
10)RHP Corsi
11)LHP Guthrie

 負け試合には Gross、Cormier が投げることが多くなり、勝ち試合には Lowe, Corsi, Guthrie が出てくる。勝ちパターンとしては Starter-(Guthrie)-Lowe-Gordon, Starter-(Guthrie)-Corsi-Gordon が考えられる。 できるだけ Starters が頑張って時には完投してくれると非常に Bullpen は助かる。打たれても160 球投げて完投してくれる Wake は本当に特別だ。必ず年間 200 Inning が期待できる Wake が Inning Eater として重宝される理由がここにもある。そして Bullpen が疲れているときに Scrumble Relief をしてくれる Wake の価値は大きい。

 延長戦は基本的に決着がつくまで続くのであまりやりたくはない。また、15 連戦とかの最初の 2 試合とかに Starters が連続 KO されたら目も当てられ無い。P はいくらいても足らないという理由はここにある。Bullpen を酷使してくると勝ち試合にも勝てなくなってずるずる負けが込んでしまう。だから 11 人より12 人 P を抱えておきたい監督が多いのだ。

 AL では New York, Seattle, Oakland が P 10, Anahiem は P 12。
NL では Arizona, Cincinati が P 10, Colorado, St.Louis, SF が P12 で開幕した。
 終盤 PH がでる可能性が多い NL に P 12 人制でいくTeamが多いのはわかる。 5 th Starter の登板が必要ない初めの 10 日程は P 10 人でもいけないことはないのでそうするところがある。それほどいい Rotation ではない Seattle, Oakland, Cincinati は先が思いやられるのではないかと思う。


Pitch Count(4/20/99 Update)

 5-man Rotation ではもちろん中 4 日での先発は当たり前。Willimas 監督が Starters を少しでも休ませようと、試合の無い日があると 中 5 日にすることがある。それでも 1 試合に Starter の投げる球数はだいたい決まっている。Boston では 120 球前後だ。Kevin Kennedy 監督時代は 130 球だったので少し短めといえる。6 カ月間中 4 日で投げていくには無理をさせないことが大切なので例外はほとんどない。Starter は Complete Game をしたいと思うだろう、しかしいくら0点で押さえていても 120 球を越えたら降板させる。これが、 Starters をいつも元気に投げさせるこつである。

 Saberhagen は肩の手術後ということもあって昨年は 100 球だった。今年の初先発では 75 球の Limit だったと言われている。それぐらい気を使わなければいけないものである。また、新人は投球数以上に精神的に疲れてしまうので Major 1 年目の選手は早めに降板させる方針だ。AAA と Major では打者のレベルが違うからだ。
 日本では高校出の新人投手が 155 球投げて完投したという News をスポーツ新聞の HP で見て驚いた。肘に負担がかかる Slider を投げる投手と聞く(見たことがないので実際わからないが)。無理をさせないで過保護に育てる方がいいような気がする。高校時代もそれぐらい投げていたではないかという理由は通じない。高校生とプロ野球の選手に投げるのが同じ疲労のわけがないからだ。ケガしてからでは遅すぎる。

Walk(4/7/99 Update)

Single Season Walls
#1 Babe Ruth, 1923, Total 170
#2 Ted Williams, 1947, Total 162
#2 Ted Williams, 1949, Total 162
#4 Ted Williams, 1946, Total 156
 1998 Season が終わるまではこうだった。一試合平均1個以上のWalkというのはすごいことだ。まともに勝負してくれていない。Ted や Babe ほどの人だから勝負してもらえなかったのだと思っていた。その時代に生きていないのでなんともいえないがいかに彼らがすごかったのかがこの数字から分かると思う。こんな記録は破られないだろうと思っていた。しかし、昨年 162 Walks を記録した選手が出現した。Mark McGwire である。よく歩かされていたなぁと思っていたら 162 回もあったらしい。Ted も Babe もあれぐらい勝負をしてもらえなかったのかと思う。選球眼があって強打者じゃないとなかなか 162 Walks という数字にはならない。今年は McGwire の HR だけではなくて Walk の数にも注目していきたい。ちなみに Sosa は 73 Walks だった。Nomar は 33 Walks。


Wakefield(4/7/99 Update)

 彼が 1998 年成功したのはいくつか理由があった。
1)No.2 Starter として Pedro の次の日に投げていた。98 mph Fastball の後に 68 mph の Knuckler。相手にはつらかったはずだ。
2)Pedro の加入により No.1 Starter になる必要が無くなった。Saberhagen も Rotation に加わり、Pedro、Wake、Sabe で誰かが連敗を止めていた。一人一人の責任が軽くなり Pedro, Sabes にもいい影響を与えた。
3)3 年契約を結んだ。来年の心配をする必要がなくなり精神的に落ちついた。
4)Pitching Coach Joe Kerrigan の彼に対する理解度が上がった。1997 年は初めてだったので Knuckleballer の Mechanics があまりよく分かっていなかったらしい。Wakefield は特別メニューで登板の間に Side で実際に投げるらしい。Knuckleballer は実際投げておいたほうが Knuckler の Control がいいらしい。
5)年間を通してケガが無かった。
6)Bullpen が強化された。Corsi, Lowe, Gordon の活躍安定で安心してまかせられるようになった。それまではできるだけ点をとっておかないと心配だった。Slocumb 時代とは大違い。
7)Defense が強化された。信頼して打たせることができるようになった。Lewis の加入は大きかったはず。

 今年の Rotation では Pedro の後に投げることは無くなった。No.3 として先発する。これは彼にとってどれだけマイナスになるのか分からない。C Jason Varitek が専属 C となる。彼には期待できる。肩もあり、守備もうまい。いくらうまい C でも Knuckler が Dance しているときはどうしようもできないと思うが、専属で毎回とっていれば少しは改善されると思う。Wakefieldにとっては大きな見方となるはず。今年も Wakefiled には期待したい。


1B(4/7/99 Update)

1B Frank Thomas について 3B Rovin Ventura がコメントしていた。「彼が 1B だとどんな状態からでも彼は目にはいる。投げるときにはいいターゲットだ。」いままでそんなことは考えたことがなかった。6-5, 270 lb. の大男が 1B にいれば確かに目立つ、少々早急がそれても大丈夫だ。
 これまで Sox には 6-1, 240 lb. の Mo がいた。確かに彼もいいターゲットだったのだろう。また Mo 対する Scouting Report に「右投げの 1B にしては 2B への送球は安定している」とあった。右投げの場合やはり送球と走者が重なることが多いから送球が難しいのだろう。そこで左利きの 1B が重宝されるのだ。
 左投げ左打ち 6-1, 230 lb. の Top Prospect D. Stenson が OF から 1B にコンバートされたのもこういった理由からかもしれない。Mo の代わりは結局のところ D. Stenson の昇格までまたなければいけないのかもしれない。


The Art of Pitching (4/2/99 Update)

 最近 Pitching 練習をしている、週に2回ぐらいだが軟球を日本から送ってもらい友達と夕方 30-50 球の投げ込みをやっている。サッカー少年でそだったのでソフトボールしかやっていなく、軟式野球や硬式野球をやっていたわけではないのでそれほど Pitching について知識があるわけではなかった。Fastball(4 Seamer)、Folk、Curve、Palm Ball そして Knuckler の握りぐらいは昔から知っていた。ここ数年いろいろな本を読んだり、Baseball Card に写っている投手の握りを見たりして少しずつ握りに関する知識は増えてはいった。
 Fastball(4 Seamer) は昔ゲーセンの球速測定マシーンで 122 km/h しかでなかったのであまり早い方ではないと思う。Curve はあまり曲がらない。日本語で言えばいわゆる小便カーブというやつだろう。英語では Hanger, Hanging Curve(曲がらずに吊り下がっている。打って下さいといっているようなもの。)といえる。 Knuckler はまっすぐ進むし、Folk は握りだけで変化はしない。救いは Palm Ball ぐらい。でもただ重力で落ちているのではないかと僕は感じている。友達は中学で Pitcher をやっていただけあって Curve はいい感じで曲がっている。
 やっぱり僕もなんかいい変化球を投げたいと思って本を調べていると Slider の握りが載っていてどういう回転をかけなげるかが書いてあった。それで Slider に挑戦することにした。初めは全然うまく行かなかったのだがだんだんこつがつかめてきて外角に逃げる Slider が投げれるようになった(勿論シロウトレベル)。
 しかし、今までとは違った違和感が残った。肘が変なのだ。今までに感じたことのない変な感じ。肘の内側が痛い。数日してもなかなか引かない。完全になにかおかしい。
 そんなときに本屋で一冊の本を見つけた。

 The Art of Pitching, Tom Seaver with Lee Lowenfish(ISDN:0-688-13226-X).

 Tom Seaver が書いた Pitching に関する本で、Rising Fastball(4 Seamer), Sinking Fastball(2 Seamer を中心に Sinker, Cutter:これは横の変化)、Curve、Chageup(Circle Change)、Slider の握りを写真付きで詳しく解説している。Tom Seaver だけでなく他の投手の握りも載せているのがいい。また、どこに投げると効果的かも解説している。Nolan Ryan's Pitcher's Bible, Nolan Ryan and Tom House(ISDN:0-671-73709-0)より内容はいいと思う。
 それには Slider の投げ方で「ナイフを投げるようにして投げる」と書いてあった。僕の投げた感じとそっくりな記述だったので間違っていないことが確認できた。また、肘と前腕(肘から手首まで)を痛めやすいので若い人は投げない方がいいと書いてあり Curve でいけるならば Curve を磨いた方がいいと書いてあった。Slider を投げる投手は故障がちになり投手生命が縮まるらしい。昔巨人の桑田が、Slider を投げ始めると効果的にだが投手寿命は短くなるとコメントしていたことを思い出した。随分前の話しだが初めて聞いたときには何も思わなかったが、レベルは違うが Slider を投げ始めて明らかに肘に負担がかかるのを感じ始めたいまでは Sliderを投げる危険性が分かったような気がする。
 Kerrigan Pitching Coach が Lowe に Slider を投げるのをやめさせて Fastball, Sinker, Curve の 3 種にさせたのは Slider の切れが悪かっただけでは無かったのではないかと思うようになった。 だから今僕はとりあえず Slider を封印して、Chageup(Circle Change)と Sinker に力をいれようと思っている。Pedro の Chengeup と Lowe の Sinker を投げれるようになれば楽しいはずだ。
 Baseball Weekly で子供向けに変化球を投げるより Changeup を学んだ方がいいと書いていたことを思い出した。腕に負担がかからないで Timing を狂わせることができる Changeup は小さい子、初心者にはいいのだろう。しかし問題がひとつある。投げるのが難しいのだ。頭ではイメージができあがっているのにほとんど Speed が変わらない。Control をつけて投げるのも非常に難しいらしい。 Pedro は 3 年かかったと言っていたし、ゆっくりと練習していかないといけないのだろう。先は長そうだ。


Stolen Bases(SB) (4/2/99 Update)

 今まで SB のことなど考えてもみなかった。それは伝統の Sox Baseball は足を止めての撃ち合いだったからだった。最近 80 年代中盤から 92 年まで Leadoff man は Wade Boggs で High Ave. であったが足は無かった。その影響が頭に残っていて、SB の重要性などはそれほど感じなかった。1998 年は BoSox は AL で Total SB ダントツで最下位(たったの 合計 72。)だった。それが Offerman を獲得して明らかになにかが変わるような予感する。
 Offerman 40-50, Lewis 30, Frye 20, Nomar 20, Nixon 20, Buford 10(Reguler だったら 30 はいくはず。)、Sadler 10(Team 1の快速、Reguler だったら 50-60 はいくはず。)SB ぐらいすれば 1998 年 AL 1 位の Tronto 184 SB まではいかなくても 2 位の NYY 153 SBぐらいにはなるかもしれない。1998 年の倍になる。
 ということで今年は足でかき回して当ててくる Baseball で実際どこまでやれるかに期待がかかる。
 予想する打線で考えても、上位と下位は塁に出たら走ってくるはずだ。これが効いてくるような気がする。


VS RHP

1)DH Offerman
2)CF Lewis
3)3B Valentin
4)SS Nomar
5)1B Stanley
6)LF O'Leary
7)C Hatteberg
8)RF Nixon
9)2B Frye


VS LHP

1)DH Offerman
2)RF Lewis
3)3B Valentin
4)SS Nomar
5)1B Stanley
6)LF O'Leary
7)CF Buford
8)C Varitek
9)2B Frye

 Ave.は基本的に悪くないので点はとるだろう。HR は少なくても勝てるはずだ。Defense, Starters, Bullpen はいいのだから。


Five tool player と 2-8 Scale (3/30/99 Update)

 日本では攻走守そろったいい選手という言い方をする。しかし Baseball では Five Tool Player という言い方をする。その Five Tool とは何であるのかとその評価の仕方について説明する。

 簡単にいうと
1)Hit for Average
2)Hit For Power
3)Speed/Run
4)Arm/Throw
5)Defense/Field
だ。

 これがすべてそろっていると Five Tool Player と呼ばれる。
一番わかりやすい Five Tool Player の例としては Seattle の SS Alex Rodriguezだろう。首位打者をとれる程の Average, 40 HR を打てる Power, 40 SB できる Speed、それに強肩と守備のうまさが彼にはある。

 MLB では各 Tool を 2-8 Scale で評価する。5 が MLB の Average となることはしっていたが 1999 Ultimate Sports Baseball(アメリカの書店で売ってます。) にいい表現が載っていた。

8:Outstanding
7:Well Above Average
6:Above Average
5:Average
4:Below Average
3:Well Below Average
2:Poor
だそうだ。

1999 Ultimate Sports Baseball では 2-8 だが、20-80 で 55, 60, 75 等と 5 刻みで評価をする場合が多い。その評価の仕方の基準は Baseball America 誌 1998 年 March 30 号 P31 によると
Major では

1)Hit for Average:5O=.270
2)Hit For Power:50=13 HR
3)Speed/Run:50=4.3 sec(右打者の一塁までのかかる時間、左打者は 4.2 sec)
4)Arm/Throw: Scout の経験にまかせられる
5)Defense/Field:Scout の経験にまかせられる

ちなみに Pitcher Fastball は 50=90mphだそうだ。

 Scout は MLB の選手を見るときは 20-80 で見るが高校生、大学生、 Minor の選手を見るときには現在の評価と当時に未来にどこまで成長するかも予測して Scouting Report を書く様である。

 Baseball America では頻繁に 20-80 Scale を目にする。今回買った Season Preview 誌 1999 Ultimate Sports Baseball では期待の新人以外の選手について2-8 Scale で評価をしている。これからの Season に向けて是非手元に一冊欲しいと思う。そして実際選手をみるときにその人の Tool はどれくらいの評価なのかを自分で考えてそして 1999 Ultimate Sports Baseball でチェックすると見方が変わってくると思う。ここでは実際の数値については言わないが、McGwire や Sosa の Power がいくつなのか、NYY Rey Ordonez の Defense の評価がどれくらいなのかは分かるはずだ。

 昔何かで読んだが BoSox Minor にいる川崎健次郎君の Speed は 7 で将来的には 8 になるという。8 といえば 50-80 SB を狙える能力だ。8 の Speed を Fenway で見たいと思う。



1998 Donruss Signature (3/28/99 Update)

 1998 年8 月の終わりに待ちに待った 1997 Donruss Signature で引いた Edger Renteria Autograph Redemption Card に対する Pinacle 社の返事がきた。 Edger Renteria が 仕事をしないのでかわりのCardをおくるということで Derek Lee, Bartolo Colon, Jim Thome(Millennium Marks) の3 枚が送られてきた。 同時に1998 Donruss Signature に関するコメントもあり、高くても来年必ず買おうと思っていた。
 しかし秋になって Pinacle 社が Chapter # 11 Banckruptcy に登録したと聞いて大いに驚いた。1998 Donruss Signature は発売されなくなるのだろうか?負債は相当大きいと書いてありどうしようもないのではないかと思っていた。それがつい一ヶ月間前に定期購読している Beckett Baseball Card Monthly 3 月号をみてびっくりした。1998 Donruss Signature の Price Information が載っていたのだ。????出るのか?そして Beckett Baseball Card Monthly 4 月号には発売予定と書いてあった。そう、これは間違いなく出るのだ。すぐさま近くの Card Shop に聞いてみた。
 「1998 Donruss Signature っていつ入るんですか?」「土曜日にはくると思うよ。」土曜日かぁ。3 月 13 日土曜日に入る予定らしかった。しかし、その土曜日、日曜日には珍しく大雪が降り、体調を崩してしまった。月曜日は Card Shop が休みなので火曜日になって Card Shop にいってみた。「来てないので今回は入らないみたいだ。次回はきっちり入荷するよ。」との答え、車で2時間はなれた同系列のCard Shop には入ったがこちらにはまわってこなかったらしい。まあこれはしょうがないなぁと思って待つことにした。Beckett Baseball Card Monthly 4 月号をみると 3/19-21, 3/26-28 と車で1時間のところで Card Show があるらしいということが分かった。3/19-21の週末はちょっと自分の仕事がつらいのでパス。 3/26-28 のShowに標準をあわせることになった。もちろん狙いは一つ 1998 Donruss Signature を1 パック買うことだ。
 友達との話し合いで 3 月 27 日土曜日に行くことに決まった。夜昼逆転の生活が最近続き、少し疲れ気味だったが 1998 Donruss Signature の魅力には勝てなかった。幸いいつも彼が運転してくれるので少々疲れていても平気かと思っていた。土曜日は朝2時に起きたもののちょっと頭が痛くてぼーっとしたまま朝を迎えた、彼を起こしにいくと彼は昨日寝ていないと言う。運転してくれと頼まれる。僕は毎日運転しているので問題はないがちょっと不安が頭をよぎった。しかし、1998 Donruss Signature には勝てない。頭痛薬を飲んで僕の車で出発した。
 車の中で「Derek Jeter 引いたらどうするの?燃やすの?」ときかれ「多分そうなったら速攻で売るだろうなぁ。」などとくだらない会話をしながら Card Show が行われる町についた。飲茶で腹ごしらえしてMall に直行した。いつもなら Hotel/Motel の Hall が会場になるのだが今回はそうではなく Mall 内の広場に Table が出ていた。とりあえず別行動で一通りまわってみることにした。1998 Donruss Signature の Single Card はいくつか売りにでていた。Brian Rose $12。Interview で頭のわるそうなコメントさえしなければ買ったかもしれないのにと思いながらいろいろ見てまわった(Rose はあまり好きではない)。そして、ついに 1998 Donruss Signature をパック売りしている Table を見つけた。友達に報告したが、とりあえずまだ他のところをみてまわることにした。Sox Player の Rookie Card を探したりしてなんとか Lou の Card を Get しようといたけれどもなくて代わりに 2B Jim Chamblee の Card を10 セントで一枚買った。そうすると友達がするすると近づいてきた。
 「1998 Donruss Signature 買ってきましたよ。」「一回目に引いたときは何もでなくて、代わりにこんなのが入ってました。」といって紙切れを見せてくれた。Nolan Ryan Redemption Card(Significant Signatures) だった。彼は開けたときに初めよく分からなくて買ったところのオヤジにみせて理解したと言った。彼は過去に Football Card で 1997 Leaf Signature を買ったのはいいけれど、一枚必ず入っているはずの Autograph Card が入っていなくて Customer Service に電話して交換してもらった苦い経験があったので、一瞬またかと思ったらしい。そして現役選手の Card が出るものと信じていたので Nolan Ryan の名前を見てもただの宣伝用の紙切れがはいっていたとしか初めに思わなかったと言った。オヤジに Price を聴いて驚いたようだ。Beckett High で $150 だった。彼にとって初の 3 桁の数字だった。でもAutogrpah Card がすぐ手に入るわけではないのでなんか納得がいかなかったようで、もう1パック買ったようだ(最近彼はパックを買わないで節約していた)。Houston の Richard Hidalgo(Millennium Marks:緑) を引いたと言って見せてくれた。Common で $12 とはいえ Insert だ。2 枚続けてInsert。そして一枚は Nolan Ryan。僕に Pressure がかかる。普通(赤)の Common など引くようなら悲しい結果となる。そんなことを考えながら 1998 Donruss Signature を売っている Table の前に向かった。
 引くときはあれこれ迷わない。いつも左下隅を引くことにしている。1998 Donruss Signature は縦にパックが刺さっている。右左、そして真ん中と 3 列あった。この場合はもちろん左側の列だ。左にはたった 1 つしかパックはなかった。それをとってオヤジに $20 払う。いつもハサミでパックをあけることにしている。パックそれ自身もきれいにとっておくからだ。オヤジにきいてもハサミはもっていないと言う。ちょっと困った。友達がタバコを買うからそこでハサミをかりることにした。Mall 内のタバコ屋に入りハサミをかりてあける。すぐに店をでて Mall の隅に行ってCard を取り出してみることにした。ごそっとすべてを出したときに、緑っぽいものが 1 枚入っていることに気付く。赤ではない。 一瞬ほっとする。Millennium Marks か。Insert だ。
 じゃだれの Autograph だろうかなと思い。真ん中の方にある Autograph Card を調べる。「み、見慣れた Autograph」。Card に載っている写真などみないでもわかった。あの筆跡。Card Shop、Book で何度も見たあの Autograph。まさかあれを引くとは.....。

 Nomar Garciaparra。

 そう、Nomar Garciaparra Autograph Card(Millennium Marks) を引いたのだ。体が一瞬軽くなったような気がした。オヤジに報告に行く。いままでの経験でオヤジも客がいいのをひくと自分もうれしくなるということを知っているからだ。オヤジは「いいの引いたね」と言いながらビニールの袋、プラスチックのケースに入れてくれた。 $250 の Price だった。しかし Price なんて基本的にどうでもよかった。Nomar Garciaparra Autograph Card を引いたことがうれしかった。僕がこの Card を引く確率なんてものすごく低いはずだ。自分にはこんなことは絶対ないと思っていたのだが、やはり引くときには引くものだと感動してしまった。
 友達が言った。「僕は 2 パックとも左から引いたんですよ。」3 パックあって一番初めに左側の列の真ん中にあるやつを引いて、そのあと後ろのを引いたと言う。ということは彼の前に僕が引いていれば僕は 3 パックあるうちの一番後ろのパックすなわち Richard Hidalgo Card を引いたことになり彼は Nolan Ryan と Nomar Garciaparra Card を引いていたかもしれないのだ。これは結果論だけれど、あの時あのタイミングだったからこそ僕は今手元にある Nomar Garciaparra Autograph Card を引けたような気がする。
 Nomar の Card を引いてからはもう他の Card を Card Show で見たいとは思わなくなり、Mall を後にした。CD Shop、 日本食屋に寄ったけれども頭のなかは早く無事に帰ることしかなかった。とりあえず恐ろしかった。あまりにもツキすぎている。 Nolan Ryan Autograph Card と Nomar Garciaparra Autograph Card を引いた 2 人が乗る車。事故になることだけはさけたかった。いつもより慎重に運転することにした。そして無事帰ってくることができた。途中、今回行ってよかったねと何回も二人で話した。どちらかが今日はやめようと言っていたら多分行くのはやめたと思うし、そうなると他で絶対あんな Card を引くことはなかったと思う。
 帰ってきてから、寝る前に $ 1 M が当たるかもしれないという懸賞に応募した。まあ当たらないと思うが、出すだけだしておこうと考えた。こんな日は一生にそうは多くはないと思ったからだ。
 なかなか興奮してねつけなかった。人生いろいろあるが、こんなこともあるのだぁといろいろ考えた。僕の引いた Nomar Garciaparra Autograph Card は僕に引かれる運命にあったと思う。
 家宝がまた一つ増えた。
 もちろん 1999 Donruss Signature は出たら買うつもりだ。


Autograph(3/8/99 Update)

 今までに Ball Park でもらったり、買ったりした Autograph について僕の中での 1 位から10 位まで紹介する。

 10 位は Mo Vaugh の Autograph。KC での Sox 戦で Get。Batting Practice, Stretch も終わって選手が試合に備えて Bench に下がろうとしていた時に、Nomar がすーっと 3 塁付近の Stand に寄ってきた。数人に Autograph をしてすぐに Bench の方に消えた。さすがに予期しなかった出来事だったので、間に合わず残念だと思っていたら今度は Mo がやってきた。Nomar はもう Next Batter's Circle にいるのに。そうこうしている内に National Anthem が始まった。ぼくの Ball への Autograph はしてもらったからいいけど、「おっさん、 3 番打つ人間が National Anthem はじまってるのにこんなところにおってええのか?」と内心思う。ひとつ言えることはぎりぎりまで Fan Service をする Mo はいい奴だということだ。

 9 位は Bartolo Colon の Autograph。1997 年 Donruss Signature を 1 パック購入した。 1 パック には 1 枚かならず 1 枚 Autograph Card が入っていることになっていた。しかし、1 枚も入っていなかった。そのかわり当時 Florida Marlins の Edger Renteria の Autograph Card を請求してくれば送ると書いた紙がはいっており(彼が Card に Autograph をすれば送ってくることになっているらしい。)当然送って待つことにした。数カ月たっても何も言ってこない。半年以上待っても音沙汰無い。Edger Enteria が TV にでるたびに早く俺のために仕事をしてくれと思っていた。そしてある日ある Package が届いた。 Pinacle/Donruss からだった。早速開けてみると手紙と同時に Card が入っていた。手紙には待たせて迷惑をかけたことの謝罪と、 Renteria が再三の催促にも関わらず仕事をしなかったこと、迷惑をかけたので 3 枚 Card を同封したことがかかれていた。3 枚 Card とは Jim Thome, Bartoro Colon, Derrek Lee の Autograph Card だった。Bartolo Colon の Fastball に感動している僕としては彼の Autograph が 1 枚でも全く問題なかった。ただただ Enteria が仕事をしてくれなくて僕は非常に Lucky だったということだ。

 8 位は Jason Varitek の Autograph。1998 年 8 月 Fenway にて Baseball Card(USA Olympic team の Card) にしてもらった。Card を見た瞬間彼の態度がかわり、Autograph をしてくれた時にお礼まで言われた。大学時代 All-America に選ばれ 2 年連続 Draft#1 になるほどの活躍をしていた当時を思い出したのだろう。Autograph をもらってお礼を言われた初めての思い出。

 7 位は Ken Griffey Jr. の Autograph。1992 年の日米野球で公式プログラムの表紙にもらった。大学の研究室での実験を所用で抜けると朝イチに書き置きを残して甲子園へ駆けつけてもらった。夕方研究室で甲子園に行って来たのではないかと勘ぐられたが、誰にも話さないでおいたのでばれなかった。彼の彼が今あれほどの大物になり Autograph をもらうのに一番困難な人になるとは思いもしなかった。

 6 位は Pedro Martinez の Baseball Card への Autograph。KC の Sox 戦で Get。Pedro が前日投げており、暇なのか試合開始前の練習時に Bullpen にちょっと顔を出してからゆっくり歩きながら 3 塁側の Stand 沿いに Autograph を始める。初めはにこにこしていた彼だが途中から態度の悪い Fan に怒っていきなり不機嫌になった。至近距離で顔色の変わった瞬間を見た。Pedro に Autograph をもらうときはできるだけ静かにして彼を怒らせないようにした方がいいと感じた。

 5 位は Steve Lyons。 生まれて初めの Autograph だった。今までにみた一番すごい Utility Player。内外野をどこでもこなす。Bleacher で見ていたときに外野を守っていた彼が Bench に帰らず Bullpen にきてなにをするのかと思っていると Sox の攻撃終了後 Mound に上がって投げた。まさに度肝を抜かれた。  Ticket しかなかったので裏にしてもらった。今彼は Fox Sports News で Commentator をやっている。彼を見る度に 1991 年の夏を思い出す。

 4 位は Wakefield の Autograph。97 年 Texas で試合開始 30 分前に到着でAutograoph をもらえるチャンスはないと思っていたが Bench 横で子どもたちに 混じってなんとか Card に Autograph をもらった。前日 KC 彼の活躍を見ていただけに余計にうれしかった。Wakefield の Knuckle に惚れているだけに Autograph を直接してもらうだけで舞い上がった。

 3 位は Baseball Player ではなく Jazz Guiterist の Pat Metheny Autographの。Tulsa, OK でのコンサートでとりあえず出てくるかもしれないと思い終了後ステージそばで待機、まさかの御大登場で舞い上がる。数人に Autograph をして下がろうとした時に、「日本から来たんだけど」っという魔法の言葉をかけると、「ツアー終盤に日本に行くんだよ。」って話しながら、コンサートTシャツに赤のボールペンで PAT METH と書いてくれた。PAT はやはり顎がきれいに割れていた。あまりにも舞い上ってしまい帰り道の Turn Pike で 89 mph で警察につかまり罰金 $100。高くついた Autograph Get となった。

 2 位は Roger Clemens の Autograph。偶然寄ったカード屋で見つけた限定品。1986 年 4 月 29 日のSeattle 戦の 20 K を記念して作られた写真入り封筒に 22 セントの切手に郵便局の消印と Roger の Autograph が入っている。写真の Roger はいつまでも若いままだ。

 堂々の 1 位は通販で買った Ted Williams の Autograph。$300 の価値は充分あると思う。これを眺めながら酒が飲めるほどのお宝。100 % 本物がうれしい。