編集者より Following the great success of the first issue(創刊号の成功に続いて)英/日
詩 The world(世界)英/日 Drunk(酩酊)英 MINED HATRED(埋めこまれた憎しみ)英 A Night in Spring(春の夜)英 Granny Smith(グラニースミス)英 Thank you(ありがとう)英/日
短編作品 UNIMAGINABLE FEAR(想像し難い恐怖)英
小説 Adonis Blue(アドニス・ブルー)(2)英/日
リレー連作 Cafe Evergreen(カフェ・エバーグリーン)英
ゲストコーナー No Title(無題)英 Poems by Aki(アキのポエム)英
たかみねあかり
ベルリンの壁は壊された 人々はみな狂喜した わたしは恐れ慄いた かれらはハンマーを振り上げた かれらは瓦礫に叫びあった 人々はみな狂気した 遠い国のおそろしい映像が、わたしを夜へはりつけた 12才 教室に響く先生の声は、詩となり、旋律となった。 廊下でのおしゃべりは、鍵のかかったちいさな世界となった。 世界の悲惨な出来事は、あとからあとから消えていった。 世界はなんだって思うとおりに創りあげることができた。 20才 うつくしい言葉は、色褪せた。 鍵は掛けるものでなく、掛けられるものとなった。 どんなにすぐれた論文も、赤く染まる人々を消せはしなかった。 世界はもろく、流動的で、ときに醜かった。 わたしの創り上げた世界 それを誰かが壊していった 三十分五マルクのハンマーで
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