My Philosophy of Education
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ここで紹介する「私の教育哲学」は、教員採用試験の際に"自己アピール文"として書いたものです。現場を
知らない未熟者の理想ばかりが述べられていますが、「理想のないところに進歩はない」という言葉を胸に、
以下に述べた事柄を「初心」として忘れることなく、教師としての道を歩んで行きたいと思っています。
 「天は直接に人を造らず、人をして人を造らしむ。人間が真に人となるのは広き意味
において教育の結果なり。教育者は天に代わりて人を造るものである(浮田和民)。」
 この言葉が示すように、教職は「自己の在り方・生き方」に直接的に関わる数少ない
職業の一つである。それだけに、責任感と高い使命感が求められるが、そこに私は大
きな魅力を感じる。以下に挙げる二点を中心的な課題に据え、私は生徒の人間として
の成長を何よりも望み、愛情をもって、生徒の人格の完成に尽力する決意である。

(1)国際語としての英語教育の実践
 私はアメリカ留学中、アメリカ人学生だけでなく、多くのアジア人留学生とも知り合い
交流を深める機会を得た。共通の言語である英語を介して、互いの類似点や差異を知
り、同じアジア圏の文化の多様性を学ぶ貴重な体験をした。この留学経験から、欧米
文化理解の手段としてだけの英語ではなく、「国際語としての英語」のコミュニケーショ
ン能力の育成に積極的に取り組みたいと思うようになった。また、そのような英語教育
を通して、「自己を理解し、他者を理解する」能力を生徒の中に育てていきたいと考え
ている。

(2)競争心ではなく協調心・向上心を育てる教育の実践
 アメリカ留学中の思い出の一つに、スタディー・グループがある。定期テスト前にクラ
スメートが集まり、互いに助け合いながらテストの準備を進めた。その中で、相手と競
い合うのではなく、共に学び成長する喜びを味わった。また、他者との比較による競争
心ではなく、自己における向上心こそが、健全な心身の発達において不可欠であるこ
とを認識した。私は、あらゆる教育活動の機会に、互いに成長していく姿勢の大切さを
生徒に伝えていきたい。それが、一人一人の個性を尊重し、豊かな人間性を育てるこ
とにもつながると信じている。

 最後に、私は本県の教師として"Act locally, and think globally"(考えは地球規
模で 、行動は足元から)の精神を心に刻み、沖縄県の豊かな文化や伝統を尊重する
ミクロな視点を大切にしながら、グローバル化社会に生きる一員としてのマクロな視点
を常に保持し、国際社会に羽ばたく、向上心と思いやりの心を持った人材の育成に全
力をあげて取り組みたい。そして、経験豊かな周りの教師の助言や協力を仰ぎながら
学ぶ意欲・向上心を常に持って自己研鑽に励み、生徒と共に成長していける教師を
目指していく決意である。

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