Poitrine21 |
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1990年1月7日〜12月30日、フジテレビ系で毎週日曜午前9:00〜9:30に放送されていた子供向け特撮番組『美少女仮面ポワトリン』。‘魔法少女シリーズ’第3弾で、「愛ある限り戦いましょう!命、燃え尽きるまで!!」「たとえ○○が許しても、この美少女仮面ポワトリンが許しません!」等、数々の名文句で一躍人気を獲得した。石ノ森章太郎原作の特撮シリーズの一つ。このシリーズでは他に『ロボコン』、『ロボット8ちゃん』、『ペットントン』、『もりもりぽっくん』、『魔鱗組』、『おもいっきり探偵団覇悪怒組』、『魔法少女ちゅうかなぱいぱい』、『魔法少女ちゅうかないぱねま』、『不思議少女ナイルなトトメス』、『うたう!大竜宮城』、『有言実行三姉妹シュシュトリアン』等がある。 東京下町のフツーの女子高校生ユウコが、ひょんなことから神様に伝説の戦士「美少女仮面ポワトリン」になることを命じられ、ご町内と、ついでに宇宙の平和と安全を守るため数々の怪人たちを相手に奮闘するヒロイック・ファンタジー。「オリュード」は、様々な人物に変身でき、そしてポワトリンに変身するときは「コスモマジック・メタモルフォーゼ!」と言葉を発する。「メタモルフォーゼ」とはフランス語で“変身”という意味。赤いマスク、マント、ミニスカートを身につけ、‘ベルサーベル’で相手を攻撃。マスクに付いた羽根で相手を威嚇することも。相手に名前を名乗ることを要求されると、「愛ある限り戦いましょう 命、燃え尽きるまで! 美少女仮面ポワトリン!」と決まり事のように自己紹介する。「たとえ○○が許しても、この美少女仮面ポワトリンが許しません!」というお約束の言葉もある。戦い終えると「P」の筆記体の文字を書き記して、「ごきげんよう〜」と丁寧な挨拶を残してマントをたなびかせながら去っていく・・・ ポワトリン役の花島優子がはつらつとした演技を見せ、さらに柴田理恵を初めとした、脇を固める共演陣もそれぞれ個性豊かに役を演じ、脚本を担当した浦沢義雄のブラックな笑いと昔懐かしい様々な事柄との調和、奇想天外なストーリー展開に子供はもちろん大人までも楽しめる娯楽作品となった。他局でポワトリンのパロディ・コントが放送されたり、多方面に影響を及ぼす。視聴率も1年間を通じて平均15%強と、放送時間帯等を考慮するとこれは驚異的な数字である。 花島優子が乙女塾3期生のオーディションの時に、フジテレビの原岡健一郎氏から『ポワトリン』の話が来て、東映の人間等の見守る前で(ポワトリンのポーズとか)いろいろやらされたらしい。花島本人いわく「演劇をやっていたのでクサイ台詞が得意」が功を奏し、ポワトリン役に大抜擢された。「ポワトリン」をやれるのは花島優子しかいない、は自他共に認めるところだ。 「ポワトリン」とはフランス語で‘胸’。赤いマスク、マント等キャラクター作りのベースはフランスの名優アラン・ドロンが演じた『快傑ゾロ』からきている。企画当初は『快傑美少女仮面イグレッグ』という仮タイトルが付けられていた。「イグレッグ」はフランス語で‘Y’を意味する。 1話から28話までの旧オープニングでは、5話から若干の手直しが・・・冒頭で着地したポワトリンのマントがソフトな表現になる。また、タイトルに変わるサーベルからの光球もスリット状に変化・・・出演者の枠がシャープになる。ポワトリンが赤いスポーツカーに乗って颯爽と街を駆け抜ける・・・素顔のユウコがそれを目で追う・・・以後、主要なキャストの紹介。ユウコのポワトリンへの変身シーンに続き、スポーツカーが空に舞い上がって終了。旧エンディングでは、本編に登場しないオリュードが計7回(サーベルを持った白い騎士風、紺を基調としたピエロ風、赤いテンガロンハットを被ったウエスタン・ガンマン風、『はいからさんが通る』みたいな純和風、片目にアイパッチを付けた海賊風、白い猫を抱いて頬ずりしながらお姫様風、赤いラメ入りタキシードを着たマジシャン風)。CMを挟まずにすぐにエンディングに入る。バックに流れる歌は花島優子本人のモノ。ロケ地は横浜ドリームランド。29話以降から新オープニング。「愛ある限り戦いましょう!」と、神様がポーズを決めるところから始まる。ユウコとモモコのそれぞれの変身ポーズ、神様とディアブルの紹介もプラス。他の登場人物も、それぞれの個性がより強く打ち出されたバージョンとなっている。新エンディングでは、ディアブルからひたすら逃げまくるユウコとモモコ。ディアブルとのチェイスシーンは圧巻で、合成も多様。33話を境にバージョンが変わり、ディアブルのシルエットがシャープな形に。ロケ地はマイカル本牧他。例によってバックに流れる歌は花島優子本人の2ndシングル。 主要スタッフ 原作:石ノ森章太郎 オープニング主題歌 挿入歌 |
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