−DOSゲーム回顧録−

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第十回 やんやんの激闘同窓会     天津堂

 これを買ったとき、天津堂のゲームはたしか何も持っていなかった気がする。まあ、その後「ゴイス」は買ったような気がするけれども。このゲームは自社のキャラの投げ売りみたいなものだから、ひとつもやっていないのはマイナス要素のはずであるが、多分買ってしまったのは、カードゲームだからである。いわゆる「UNO」で、負けたキャラにHできるというものであるが、何度もやった記憶があるのは、やはりカードゲームだからである。単純に面白いのである。暇つぶしにもなるし、なんせ気軽に楽しめる。この手のやつは遊ぶということができる、まさしくゲームという言葉がしっくりくるのである。
 気に入ったキャラがいるとか、シナリオが面白いとか、そういったことも重要だけれども、まず最初に、ゲームであることを忘れているものが多い気がする。人を感動させようとか、シナリオを読ませようとかするのはかまわないけれども、それが製作者側の独り善がりになっているものが多い気がする。最近パッケージは取ってみるけれども、買う気にならないゲームが多いのはそれが原因だと思っている。だからこういったゲームがもう少し出てくれてもいいような気がする。



第九回 麻雀幻想曲V     アクティブ

 DOSの方が完全にネタに詰まって、何とかしようと思っていたところ、どこかでふと「オルトリープ」という単語を見かかけました。「ああ、麻雀幻想曲3があるではないか」
 さて、先輩一人と、私の中で変に評価の高い「麻雀幻想曲3」です。このゲームは、一応今まで1,2と出てきて、その総括の意味もある作品であって、内容も普通の脱衣麻雀と、ストーリモード、あと、詰め麻雀と言っていいおまけみたいな段位測定みたいな物がついていたと思う。まあ、それだけでもそこそこ遊べる。その中で、中心的なものがストーリーモード。ストーリはバカらしく、最初は城を襲われ逃げ延びる姫とその側近みたいなものが、麻雀で敵を倒しまくって、最終的になんだかよくわからないけれども理想郷みたいな所を探すという陳腐な物だったと思います。まあ、麻雀ですから陳腐で機能するわけで、自分はその側近の騎士になって麻雀を打つわけです。麻雀の方はなかなか良くできていた気がしますが、ただ、4人打ちと3人打ちという状況が生まれ、3人打ちの方が圧倒的に簡単であったと覚えています。
 ここまで書けば単なるエロ麻雀ですが、このストーリーモードは、完全に「オルトリープ」という姫に支配されています。はっきり言って、こいつのためのストーリーモードです。こいつが出てくる敵のねーちゃんにひどいことをしまくります。もう、捕まえた人間はどう扱っても良し。何なら味方もひどいことしようという勢いです。傲慢です。そして、中盤にその傍若無人の振る舞いを取っていた姫がなんと捕まります。当然牛乳浣腸など、ひどいことをされちゃいますが、あとで倍返しです。最終的には敵のボスをとっつかまえて、雌奴隷にしちゃいます。こういったキャラがプレイヤー側にいるのはこいつが初めてだと思います。そこが実は先輩一人と、私の中で変に評価の高い原因だったりします。未だにパソコンショップで見かけると悩んでしまうソフトであります。



第八回 監獄カントリークラブ     DOLL HOUSE

 ともすれば7,8年前のゲームの事を思い出して書こうというのであるから、中には全く覚えていないゲームだってある。特にアドベンチャーはよほどやりこんだか、印象的なシナリオで無い限り忘れる物である。よって、DOSのころのゲームとなると、こういうお遊び系のゲームの方が記憶に残っているのである。
 内容はゴルフであるが、いわゆるパットゴルフで、スコアに応じてポイントが加算されていき、10ポイントたまると女の子が脱いでくれる。まあ、あと、最後まで脱がせばお楽しみというゲームである。これだけである。シナリオもへったくれもない。何故監獄なのかもわからないし、受刑者にこんないい目にあわせていいのかとか、婦女暴行した奴ら受刑者にいたら危なくないのかとか、いろいろ考えたものである。ただ、そんな細かいつっこみは抜きにして、単純にパットゴルフが面白い。とにかくそれだけで何度もやった記憶がある。友達と勝負したりもしたような気がする。結局はアイデアの勝利なのである。変に面白くないアドベンチャーなんかより、ゲーム自体が楽しめるタイプの方が明らかに面白い。最近はこういうゲームがでにくい環境にある。かろうじて麻雀ゲームが近いところであろうか。似たような恋愛物や陵辱物が大量生産される今日では、義理の妹や、メイドさんなんかとの恋愛ものよりも、たまに息抜きできるこういったゲームを望むのである。



第七回 恭子のいじわる!!〜ハチャメチャ大進撃〜     ポニーテール

 かなり昔の話になってしまうけれども、僕と友人Fはポニーテールのゲームが大好きでした。あのバカさ加減と駄目なところにけっこうやられていました。あと、アドベンチャー以外のゲームを結構出してくれるのも有り難かったです。どちらかというとFのほうがやられ具合はひどく、確か設定資料集みたいな物がでていたはずですが、それを買ったと思います。
 さて、今回のゲーム、多分ポニーテールの一番駄目な作品だと思っています。シナリオは無茶苦茶です。病気の兄のために薬の材料を探しに行く恭子。さて、この恭子が常識はずれたバカお嬢様ですから、行く先々で問題を起こします。そうでなくてはゲームになりません。で、そのついでにHシーンが入ります。本当についでです。H度も低いです。で、無茶苦茶やったあげく、教師二人の恨みを買い、仕返しされます。でも、よくわからないうちに助かってエンドです。
 このゲームが駄目なのは設定もそうですが、恭子が高笑いをするCGが確か3枚も入っていることでしょう。Hシーンもねらっています。これは確信犯だと思います。なぜかこんなすばらしいソフト会社はいつのまにか消えてなくなっていました。悲しいことです。



第六回 「闘神都市」    ALICE SOFT

 このゲーム、俺がね最初にやったいわゆる18禁のゲームなの。ただ、あの規制前の話だからパッケージにシールは張ってなかったけど。買う気になったのも今はないと思われる98のディスクステーションのお試し版で面白いと思ったからなのですよ。売っているところも、当時は少なく色々探したもんです。それにあのころは実家に住んでいて、PCは親父のだったからゲームするのも苦労したもんです。親父が使ってないとき狙ってこつこつと進めていったのを覚えているし、あと、少しの後ろめたさから、ゲーム隠すというのにも気を使かったわけ。
 内容はまあ、闘神都市でおこなわれるバトルトーナメントを勝ち上がっていくもので、そのために地下に潜って修行するというもので、まあ、いろいろHシーンを絡めているわけです。結構面白かったけれど、バランスが少し悪かったという事だけ覚えています。HPの回復が魔法でもアイテムでも、少しずつしか回復しないので大変だった記憶がある。
 とにかくまあ、今と違って少しずつやっていたので、クリアしたとき感動しました。そのことも変に覚えているの。まあ、まさかあのころ、こんな文章書くとは思っていませんでしたが。じつは2より、こっちのヒロインのほうが好きだったりする。



第五回 「Angel Halo」    アクティブ

 例えばどうでもいいゲームでも、なにか一つ強烈なシーンがあれば印象に残ってしまうものである。このゲームはまさしくそうであった。終末論やリリスなどのキャラクターなど、設定を見れば、EVAという今やある意味風化してしまったアニメに影響を受けて作られたであろうことは簡単に想像できる。亜流の悲しさというか、シナリオもどうってことなく、その終末の鍵である主人公めぐってうんぬんという面白くもなんともないものである。実際、すぐ飽きてテキストを途中で読むのを放棄した記憶まである。時代の流れに便乗したどうでもいいゲームというのがこのゲームの評価なのである。
 それではこのゲームがなぜ取り上げられたのかは最初に書いた。強烈なシーンがあったからである。それは、世界が破滅することになったシナリオである。なんと、その破壊作業が手作業なのである。街を一つ一つ破壊していくといったCGが出るのである。「おいおい、それでいったい何日かかんねん」とこれをやっていた先輩がおもわず言ったのを覚えている。このシーンのせいで、今でもたまに会話に出てくるときがある。そうしてみると、このゲームどうでもいいゲームではなくなってしまったということにならないだろうか。



第四回 「URBAN SOLDIER」    ORANGE HOUSE

 1994年ぐらいに出たゲームである。ゲームをはじめると一見格闘ものに見えるけれども、クイズゲームである。概して、脱衣クイズゲームの設定はいいかげんな物が多く、これも、秘密結社CQWが怪音波「Q」を発して人々を洗脳して世界を征服しようとするのを、超音波「A」を使う4人の戦士がそれを阻止する。そんな感じである。まったくどうでも良い設定で、クイズを使用するということだけがあれば良いといえる。ただ、格闘ゲームに擬して作られているので、対戦クイズゲームということになっている。選択したキャラクターが残りのキャラと闘っていく。先にクイズに答えたほうが相手にダメージを与えることが出来る。しかし、攻撃がミスすることもある。タイム切れかKOすれば、きちんと対戦相手は脱いでくれる。こっちが負けると、こっちが脱ぐ。それの繰り返しというつまらないゲームである。
 その当時対戦格闘ゲームは今よりも盛んであった。それに便乗して作っただけで、製作者がわに深い意図なんてなかったのだろう。だから肝心のクイズが荒く出来ていて、一回の対戦で同じ問題が出てきたりする。問題も、さすがに色あせていて、「勇者特急マイトガイン」とかでてきたりする。あと、ショップのねーちゃんが春麗そっくりだったり、キャラの一人がセーラーマーキュリーそっくりだったりと、変なところでやばかったりする。
 けれども、1994年とかそれぐらいのころは、逆にこれぐらいの作品でも十分だった感がある。脱衣クイズゲームだけで売れたということである。だから、凝ったつくりの「同級生」や「RANCE3」あたりがすごく新鮮で面白かった。今ではもう出てくるキャラが脱ぐだけという製品は通用しなくなってきている。よほどそのゲームが面白いか、某会社が自分のキャラを切り売りするようなゲームでないと。そのためか、こういったクイズ物はほとんど今や市場に出てこない。昔はそこそこ出ていた気がする。色々なゲームが乱雑にといっていいほど作られる今日であるが、たまにはこういった素朴で単純なゲームをやりたくなるのである。



第三回 「雫」     Leaf

 このようなサイトでこう言う企画を立ててこのような有名なソフトを持ってくるのはやはり気後れがあるのかそれとも人目を引こうとしているのかはたまたみんな知っていそうで書きやすいと思ったかはわからない。ということで今回は「雫」。今ではWinで出来るし、とりたててDOSで取り上げなければいけないものではないが、まあ理由は前記のとおり。とはいえいままで取り上げたものは何故か全部WINに移植されている。
 さて、このゲーム、ある意味Leafをあのような企業に仕立て上げた功労者的ゲームであるが、出た当時からいきなり当たったという雰囲気はなかった(少なくとも私の周辺には)。まずパッケージの絵が、Hなゲームとは思えない雰囲気があって、当時これを買おうとしていた友達はショップで30分は悩んでいた。特に背表紙の瑠璃子の絵はかなりおかしかった。それに今でこそのLeafも当時は「ナイト雀鬼」が少し出たぐらいなもので、名前は売れていなかった。まあ、面白ければいいかと思って買ったゲームである。ただ、文句なしに面白かった。どこかで見たような設定だったりするが、とりあえず新鮮だったのは確かで、シナリオも結構練られていた(無論アラはある。それもどのゲームにもあるから大してけちはつけない)。あと、あの変に見えた絵もシナリオを殺していないのが良かった。後おまけも面白かったし。あまりにもキャラを売りにするゲームは嫌いだが、「雫」はそうではないのも良い。これが当たったのでLeafは「痕」を製作して、その後は言わずもがなであろう。Leafのゲームはこれが一番好きなのである。無理していないというのが良い。



第二回 「ばにぃはんたぁ零」     JANIS

 このゲームのおかげですたじお実験室の作るゲームはバカゲーであるという認識が消えない。このゲームだけでなく、ほかにも「機械仕掛けのマリアン」とか「くるみちゃんにんじゃあ」とかあったけど、インパクトはこれが一番大きい。
 内容は経理部長の父親が会社の金を持って失踪、それを探さないと首といわれ町に出る主人公。途中でバニーさんに何故か襲われ、やられるところを伝説のマタドールスーツに出会うのである。そのマタドールスーツを着込みばにいはんたあ零に変身し悪のバニーさんを簡単なカードゲームで倒していく。それだけのゲームである。ただし、なんせカリブ海の熱い風である。スペインの燃える魂である。会話を読んでいるだけで笑えてしまう。あと、「うさぎ時空」というのも少し笑える。結局最後まで詳しいことは話さない。力技的なシナリオ展開。まあ、バカゲーはそのほうが面白く、変に説明されても困るのである。すたじお実験室はまたこんな作品を作ってくれないのだろうか。




第一回 「乱交女体釣り〜もっこりまんのナニでヌシ釣り〜」    イリュージョン

 題名からしてバカな雰囲気漂う作品である。イリュージョンのもっこりまんシリーズの3作目であり、俺的には最高傑作なのである。とはいってももっこりまんなど知らない人は多いであろう。イリュージョンのホームページにもそんな過去は抹殺されていた。まあ、いまさらDOSの製品は売れないだろうが。(調べたら、WINとMacのハイブリッドでもでていた。256色になっているようである)。
 釣りのゲームであるが、あまり釣りとはいえない。「もっこりまん」と「ふとももん」と「おっぱいん」という3人がソープやプールやらで女体を釣るという中身をあけてもバカゲーなのである。うきが沈むとクリックして、そのあと指示にしたかいマウスを操作し、吊り上げたおねーちゃんにHするだけのゲームなのだが、そのノリとばからしさで、何度もやった記憶がある。音声も若干入っていたし。もうイリュージョンはこんなゲーム作ってくれないのだろうか。