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■ケガをしたらどうするか?:現場での応急処置
とにかくRICE:痛みを和らげる,出血・浮腫による腫れを抑える.
‖
Rest(安静)
Ice(氷冷)→コールドスプレーは表面しか冷やさないので,氷を使う
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)
<禁止事項>
血管を拡張し,炎症を助長・増悪させる風呂,酒,湿布(放熱を防ぐ)はNO!
・実際例 その1)足関節捻挫(スポーツ外傷の場合)
(1)評価
* 受傷機転:どの方向にひねったか?(内反,外反,回旋)
↓
テーピングの方向を決定する=切れた靱帯を縮める方向にテープを巻く
注)ゲーム中に受傷すると選手は興奮して混乱する.トレーナーまずはIcingしながら,プレーヤーを冷静にさせ,
選手に何でもいいから話をさせてトレーナーはそれを聞くこととが重要.
* 受傷部位:どの靱帯か?
↓
触ってみる
* 重症度:沒x(軽度),度(中等度),。度(重度)
沒x(軽度):軽く捻っただけで痛みも腫れもない.まっすぐなら歩行可能.1週間程度で症状が気にならなくなる.
度(中等度):部分的に靭帯が断裂した状態.痛みも腫れもひどく,歩行不可能.
。度(重度):靭帯が完全に断裂した状態.受傷時に音が聞き取れる場合もある.腫れがひどく,少し動かすと強い痛み.
関節不安定性あり.場合によっては手術.
↓
現場での基準(炎症の4徴)
・腫れ(ごく希に腫れがないのに重症の時もある)
・疼痛
・発赤
・熱感
・(機能障害=歩けるかどうか?)
(2)対策=応急処置
* テーピング(オープンバスケット): Rest or Support
↓
* 氷冷: Ice
凍傷防止のためテーピングの上から間接的,間欠的に冷やすこと
‖ ‖ ‖
皮膚が赤くなり, タオル 例)15分 Icing→30分 Rest
感覚がなくなるまで 包帯
↓
* 圧迫: Compression
弾性包帯,スポンジ
‖
外果の下にU字型にスポンジをおく
↓
* 挙上: Elevation
ラケットバック,箱,椅子などを用いて足を挙上し,できるだけ心臓よりも高くする
↓
* 病院へ行く必要があるか?(すぐ or 否か)
X線が必要か? 例)剥離骨折
ギプスが必要か?
→RICEは24-48時間行う(急性炎症が治まるまで).数日間のトリートメント期(主に安静)を経てからリハビリを行う.
→初期トリートメントが終わり,急性期が過ぎたら,早期の競技復帰に向けてリハビリを行う.
関節柔軟性(ROM)の改善,筋力の改善,運動機能(主に調整力)の改善.
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ストレッチ チューブTr. バランスTr.
→リハビリ開始の目安
沒x(軽度): RICE処置に引き続き開始
度(中等度):骨折などの合併症が無ければ,炎症症状がプラトーで開始.痛めた靭帯を直接伸展する方向で動かさないように注意.
(内反捻挫では,内反NO,底・背屈OK)
。度(重度):度と同様.従来は。度=ギプス固定であったが,最近では早期に適度な張力をかけながらリハビリを開始.
・実際例 その2)スポーツ障害の場合
* 温熱:障害部位を中心にwarm upを行う(風呂,ホットパック,サロメチール,温湿布,ホットクリーム)
↓
* ゲームor 練習,トレーニング
↓
* RICE or Ice=Cool down
↓
風呂に入った後ストレッチして,それでも腫れや痛みがある時はもう一度冷やす
→もしこれでも治らなかったら,トレーニング量を減らす,さらにはトレーニングを中断
■怪我の主な原因
・事前に予防できないもの:偶発的で突然やむを得ない事情など
・事前に予防できるもの
→ 怪我した選手に原因があるもの(主体的要因)
技術的要因:未熟,ウォームアップ不足
体力的要因:筋力不足,持久力不足,疲労困憊など
精神的要因:気のゆるみ,集中力不足
→ 相手に原因があって起こるもの(他律的要因)
例)相手の衝突,妨害,気のゆるみ
→ 環境条件によるもの
天候:寒冷,暑熱
場所:滑りやすさ,サーフェイスの硬さ,コートの広さ,照明,障害物
用具:ポール,ネット,ラケット,ボールの規格,空気圧
時間:疲労しやすい時間帯,ストレスのたまる時間帯,インシーズン