ニューオーリンズ(アメリカ)旅行記

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シカゴを昼頃に発つ飛行機で,ニューオーリンズへ向かった.着陸の少し前に,機長がサンダーストームを抜けるので,少し揺れるかも知れないと言っていたが,結局,それほど揺れることもなく,ニューオーリンズ国際空港に着陸した.荷物をピックアップして,ターミナルの外へ出ると,いきなり,むっとしたなま暖かい空気のお出迎えを受けた.南部にやってきたことを実感した.ホテル(Sheraton New Orleans)まで,タクシーで行くか,シャトルで行くか迷ったが,ほとんど値段が一緒だというのが分かったので,タクシーで移動した.途中タクシーの運転手が,すごい嵐だったと言っていた.ちなみに,この運転手の英語は,南部なまりで,ひろしにはすごく聞き取りにくかったが,まきみにはふつうだったようだ.やはり南部での会話は,南部育ちの(?)まきみ担当にしたほうがすんなり運びそうだった.

ホテルは,かなりディスカウントの部屋(一泊$119)をチョイスしていたので,カーテンを開けても何も見えない部屋だった.(ホテルの下の階の屋根と排気ダクトが見えた.)でも,まあ,外で行動するのが基本だから,気にしないことにした.そうそう,このホテルの選んだのは,美味しいオイスターバーがあると聞いていたからなのだが,このホテル,1年前に大改装を行って,そのときにバーはごく普通のドリンクバーに変えられてしまったようだった.残念!

部屋に入ったら,もう,夕方になっていたので,早速外へ繰り出すことにした.行き先は,もちろんフレンチクオーターである.2人とも以前に,フレンチクオーターに来たことはあったが,どちらもあまり詳しい記憶はなかった.まずは,歩き回って,夕食を食べる場所を探した.せっかく南部に来たので,当たるかどうか分からなかったがケイジャンかクレオール料理を食べたいと思っていた.しかし,辺りを歩いていても観光客目当ての騒々しい店は目に付くのだか,おいそうな雰囲気の漂っている店は見つからなかった.しばらく歩いて,1軒おしゃれなレストラン(Nola)が目に付いた.中にいる人は,他の観光客相手のお店とは違って,それなりにおしゃれをしていた.雰囲気が良さそうだったので,予約を入れて(店はいっぱいだった.),もう少し周りをうろついてみることにした.馬車が走っていたりして,のんびりした感じがした.途中,オイスターを食べさせる店があったので,暇つぶしと言うか,前菜代わりに,そこでオイスターを食べていくことにした.カウンターに座って,飲み物を頼んだ.バーテンは,なかなかのこだわりを持っている人みたいで,ハリケーンというカクテルを頼むと,よそで売っているのと違って,ここのは本物のハリケーンだ,なんて言っていた.またビールを頼むと,ここの土地の物を薦めてくれた.飲んでみると,小麦のビールで,すっきりした味がした.ねとっとした空気の漂う街では,こういうビールが合うかも知れないと思った.オイスターも,他の店とは少し違うから,と言う話だった.確かに,オイスターもとても美味しかった.

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フレンチクオーターの一角にて

時間が来て,再びNolaに戻った.店内は超満員だった.とにかくガンボスープだけは忘れないようにして,あとは店員のお薦めメニューから注文した.牡蠣フライとベーコンののったほうれん草のサラダや,ケイジャン風の味付けのパスタなどを食べた.どれもスパイスが独特だった.それでいては,味はまとまっていて,美味しく食べられれた.ただし,毎日食べたくなるような味ではなかった.

お腹も一杯になったところで,いよいよバーボンストリート出かけていった.時間は12時近くになっていたが,すごい人出でびっくりした.この通りだけは,歩くのも難しいほどだった.そしてやたら騒々しかった.2階のテラスから,通行客に,大声を掛けて,何かを配っている人もたくさんいた.この通りへは,ジャスを求めてやってきたが,どうも雰囲気が違う.店先には,ジャズライブと書いているが,外に聞こえてくるのは,ディスコミュージックが多い.しばらく歩いて,ようやく,ジャズのライブハウスを見つけた.結構人が入っていて,もう店内には座る余地はなさそうだった.仕方がないので,開け放たれた窓の外に立って,演奏を聴いた.スローなテンポのライトなジャズだった.少し酔っていたのか,なかなか良い心地で聞くことが出来た.

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真夜中のバーボンストリート
バーボンストリートの
ジャズ・ライブハウス

結局この夜は,この店のジャズを聞いただけで終わった.それにしても,期待していたほど,ジャスのライブハウスが多くない.Preservation Hallなんて言うのが出来るくらいだから,この街ではジャズは衰退していっているのか?ちなみに,比較すると,シカゴやニューヨークの方がよっぽどたくさんのジャズハウスがあると思った.まあ,それでもこの夜聴いたライブは,結構楽しめたので,別にそれで構わないのだが・・・

翌日は,湿地帯のツアーに行くか,ミシシッピー川でボートにでも乗って遊ぼうかと思っていたが,ひろしが体調不良のため身動きが出来なくなった.かなりの熱が出ていたようだった.この後は,ベットの中で回復を待つだけになった.結局,何もできないまま1日が終わった.

翌日は,移動日で,朝6時にはホテルを出て空港に向かわなければならなかった.この朝には,病人もなんとか動けるようにはなっていたので,あまり無理をしないように気をつけながら,出発した.この日は,ニューオーリンズからデンバー経由でサンノゼまで飛び,そこからレンタカーでトレーシーという街へ向かう予定であった.



ヨセミテ・ナパバレー旅行記へ続く!




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