ワシントンDC(アメリカ)旅行記

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フランクフルトから飛びワシントンDC(ダレス国際空港)到着は,夕方であった.辺りはちょうど暗くなりかけたぐらいであった.フライトは,ビジネスクラスにアップグレードされていたので,快適であった.が,空港に着くと,まきちゃんが体調不良の様子.なのに,この空港,入国管理局までの間に相当の距離を歩かされる.バスのような変な乗り物に乗るところまで延々歩いたところで,一休みした.何とか,入国手続きを済ませて,タクシーでホテル(Holiday Inn Rosslyn)に向かった.ホテルにチェックインして,すぐに休んだ.

翌日は,食べ過ぎかなと言うくらい朝食を食べて,DC観光へ出かけた.まず向かったのは,FBI本部.入り口で荷物のチェックを受けた.チェックはかなり厳重であった.ゲートを入ったところに,行列が出来ていて,そこで90分ほど待った.その間,暇つぶし用に流されているビデオに見入った.FBIの活動内容を解説したビデオであった.いよいよ見学がスタートした.20人ぐらいのグループになって,ガイドと一緒に展示スペースを回っていくツアーであった.実際に犯罪に使われた武器や,鑑識捜査行っている実験室をガラス越しに見学した後,射撃の実演を見た.マシンガンによる連射はかなり迫力があった.

FBI本部の次は,国会を見に行った.セルフガイドツアーで,中に入った.そうすると,メイン・ドームの内側は工事中で,シートが掛けられていて,何も見ることが出来なかった.う〜ん,残念.ふらふら歩いていると,受付のようなところで,”この先のブースでチケットをもらって,3階へ上がれ”と言われた.言われるがままに進むとそこは下院の議会場であった.すると間もなく,テレビで聞くのと同じ声で,”All rise!”のかけ声がかかり,議会が始まった.が,議会場に議員はほとんどいなかった.委員長に名前を呼ばれた議員がマイクの所までやって来ては,5分ぐらい言いたいことを行って,さっさと議場からいなくなってしまうのであった.何とも活気のない議会であった.そのあと,ドームの真下の地階に当たる所にある,展示場で,議事堂建築の様子などを記録した資料などを見て,国会を後にした.

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連邦議会議事堂

続いて,スミソニアン博物館の一つである,国立美術館へ行った.モネ,ゴッホ,セザンヌ,ゴーギャン,マネ,コローなどを見た.モネ以外には,サインの入ったものが少ないようだった.モネの部屋は,やはり一番人気で多くの人がいた.相変わらず,遠くから見ると色が引き立ち,水に映る影が生き生きとしていた.いつもながら不思議な絵だ.今回は珍しく20世紀の絵を展示しているスペースへも顔を出した.キュビズムの絵が数枚あった.これと,チェコ人の描いた,ダイナミックな動きのある絵に惹かれた.

この後ホテルへ引き上げて,ロビーでO野さん夫妻と待ち合わせた.ご夫妻のガイドで,川を挟んでホテルの向かい側にある街(ジョージタウン)のステーキハウス(Morton's of Chicago)へ行った.ウエイターの長いメニュー解説(実物を持って誇らしげに話をしていた.)の後,お薦めのPoter Houseを食べた.なかなか美味であった.ワインは,カリフォルニア産のMerlot Reservaを飲んだが,分厚いTボーンステーキには,ぴったりの重みのあるワインだった.ドイツでは,脂ののったジューシーな牛肉は食べることが出来ないの,思わずにんまり,やっぱりアメリカはこうでないと,などと思った.酔って,いい気分になったのか,ホテルに戻ると10時には寝ていた.

翌朝は,6時に起きてパッキングを開始した.7時前にはホテルをチェックアウトして,ダウンタウンへホワイトハウス見学ツアーのチケットを取りに行った.7時20分には現地(商務省ビル内の観光案内所)に到着したが,既にそこにはかなり長い列が出来ていた.結局,11時10分に出発するツアーのチケットを手にした.とりあえず,サンドイッチなどをつまんで腹ごしらえして,モール周辺を散歩することにした.

ワシントン・モニュメント(化粧直し中で中へは入れず.)から,リンカーン・モニュメントへ歩いて良いたら,そこでハプニング発生した.行く手にロープが張り巡らされ,その中に馬に乗った警官が数人がこちらの様子をうかがっていた.ロープの手前には,観光客数人が座って,しばし休憩しているようであった.何だろう?っとそのとき,道路を越えた所に2機のヘリコプターが駐機していた.天井部分が白く塗られたヘリコプターであった.あれって,もしかして大統領の乗るヘリ(マリーン1)かなと思いながら,そっちに向かって歩いていった.7,80mの距離まで近づけたが,それ以上は進めなかった.側にいる人に,何が起こるか聞いたら,やはりクリントン大統領がやってくるそうだと言っていた.ついでにどこに行くか聞いたら,周囲の人が声をそろえて,”モニカに会いに行くそうだ!”と答えてくれた.

それから5分ほどすると,周囲の様子が変わってきた.まず,周辺の交通が遮断されたようだ,ちょうど目の前の道をまっすぐ行ったところにホワイトハウスがあるのだが,その道に交差する道は,すべて赤信号になったようで,全く車が横切らなくなった.そうすると,ホワイトハウスの方から,15,6台の車が一直線にこちらへ向かってきた.そして,我々の目の前,手を伸ばせば触れる位の所を大統領専用車が通り過ぎていった.通り過ぎた後,後ろの窓から中を窺うと,クリントンらしき人物が乗っていた.クリントンは,車から降りると最初に,ヘリコプターへ乗っていった.愛犬と一緒だった.そのあとお連れの人も二手に分かれて2機のヘリコプターに乗り込んだ.印象的だったのは,ヘリのクルーが大統領にだけ敬礼したことだった.それにしても,大統領を見れるなんて運がよかった.

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大統領専用車
ヘリに乗り込む大統領

ヘリが飛び去った後は,リンカーン・モニュメントまで歩き,中を見学した.向かって左側の壁に,例の”... of the people, by the people, for the people...”の文言があった.それにしても立派なモニュメントだ.日本に,これに匹敵するようなモミュメントって,何があるのだろう?

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リンカーン・モニュメント
"...of the people
by the people
for the people"
リフレッシュ作業中の
ワシントン
モニュメント

さて,リンカーン・モニュメント見学を終え,ワシントン・モニュメントの辺りをうろうろしていたら,ちょうど,ホワイトハウス見学ツアーの時間となった.ホワイトハウス内で見学可能のは,イーストウイングとパーティーなどが催される部屋である.もちろん,大統領執務室(オーバルオフィス)は見れない.見学したところ,中はそれほど特別には思えなかった.調度品も見るからに高そうな物ではなかった.(もちろん,安物ではないし,実際すごく高いのかも知れない.)それでも,ホワイトハウスの中にいると思うと,それなりに楽しめた.苦労してチケットを取ったからなのか?一番面白かった展示は,歴代大統領がオーバルオフィスをどういう風に装飾したを記録した写真であった.やはり,カーター大統領は地味だった.

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ホワイト・ハウス

ホワイトハウスの後は,商務省ビルの地下1階にある国立水族館へ行った.国立水族館とは言いながら,規模はとても小さく,コレクションにも珍しい物はないようだった.ここに比べると,大阪の海遊館はすばらしく立派だ.スミソニアン協会に入れて貰えないのも当然か?

ワシントンDCの観光を終え,ホテルで荷物をピックアップして,空港へ向かった.またしても空港に着くと出発時刻の間際であった.急いでチェックインを済ませ,飛行機に搭乗した.すると,飛行機はまたしてもディレー.でもそのときの,機長の放送がとても面白かった.”出来るだけ早く飛び立てるように管制塔と交渉している”,”出来るだけ長くこのゲートに留まれるように交渉している”,”次にこのゲートに来る飛行機を別の場所へ回すように要請した”とか,”あと30分はドアを開けておくことが出来るようになったから,電話したい人は自分の責任で飛行機を降りてもいい”などと,ごちゃごちゃ言っている.日本の機長は,おきまりの文句しか言わないから面白かった.結局,機長の交渉がうまくいったのか,ディレーの時間を大幅に短縮して離陸することが出来た.

これにてワシントンDC観光は終了.シカゴへ向かった.シカゴでは,姉の家に泊まりながら,郊外のアウトレットモールでビッグショッピングをしたり,ダウンタウンへ遊びに行ったり,甥っ子をバックパックに詰めたりして楽しんだ.4泊5日,あっという間だった.この後,シカゴからニューオーリンズへ飛び立った.

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Brandon in backpack


ニューオーリンズ旅行記へ続く!




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