食事こそが極限状態での身体を動かすガソリンとなり、くじけそうな心をいやす。食えばすっきりブルーも吹っ飛ぶ。腹が減ってちゃブルーになるだけだ。
腹一杯食わなければ、チャリは漕げません。しかし食費に回す金はなるべく少なくしたい。以下、私の工夫
梅干し、みそ汁の素(ペースト状)、お吸い物、お茶漬け、しょう油、にんにくのしょう油漬け、緑茶
よく、海外旅行をすると日本の味が恋しくなる、といわれます。地球の歩き方にもそのことは書かれています。その言葉通り、たくさん日本の物をもってったのですが、結局相当数残してしまいました。アメリカのような先進国では、基本的に食事はうまいです。僕の味覚が問題があるのかもしれませんが、何一つ不味くて食えない物はありませんでした。好き嫌いをいってたらチャリは漕げませんよ。それに耐えられないほど日本食が恋しくなったら、でかいスーパーに行けばキッコーマン製品が並んでいます。アメリカでは凝った物を作ろうとすれば別ですが、インスタントのみそ汁、しょう油や梅干しですら買えます。
あえて持っていくとしたら、お茶漬けの素がベターでは無いでしょうか。米の代わりにパスタを入れてもうまく食えますし、軽いし。
日本人なら米が食いたい。大丈夫。ちゃんとジャポニカ米が食べられます。カリフォルニア米万歳。そのうえやすい(1キロ1ドルが最安値)。味は・・・気にせずいけよ。米は米だ。コッヘルが汚れるのが難点。日本人の誇りを捨てて蓋をせずに炊けばコッヘルの周りを汚さずにすむ。
思い出深いのがマカロニ。旅の途中であった日本人クライマーにマカロニの旅での有用性(エネルギー面、コスト面、手軽さ、コンパクトに収納出来る)を聞き、一躍米に変わって主食に。何より安く、安いところでは1パウンド{=450g}49セントなるところもあった。だいたい1パウンド1ドル前後。僕は一食に6つかみ茹でていた。すごい量だったなぁ。
食い方は、
パンもバカに安い。99セント出せば食パン一袋買える。大きさ(長さ)は日本の倍くらいだろうか。白いのと黒いのがあって前者はWHITE、後者はWheat。後者の方が比較的高いが、うまい。洒落っけを出してベーグルなどを買ってみたりもしたが、何も挟まず食ったらまずかった。何か挟めばいいらしいが、そんなモンに金は出せない。男なら食パンだ。
すぐに腹が減ってしまうこと、フカフカなのでいくらでも食えてしまって食い過ぎてしまうことが弱点。
ソーセージを挟んだり、ジャムやピーナツバターを塗ったりして食った。
アメリカ人に感化されて朝食にオートミールを食ってみたりもした。10袋入って2ドル50セントとか。そこそこ安い。一食に2袋食べてもすぐに腹が減るのでお奨めはしない。
エネルギーの固まり。旅の終盤はピーナツバターで空腹を癒やしていたほど。パンに塗るだけではなくて間食としてもいい。直接なめる!!普通の人は胃がもたれそうだ。適当なジャムと混ぜるとうまくなる。
スーパーで見つけた安い物を。リンゴとかオレンジとか。バナナは時々真っ黒に変色したのを1パウンド25セントとかで売っててナイス。マンゴーとか日本ではそれほどメジャーじゃないのもあってたのしい。
自転車は飛行機に乗せることが出来ます。それも特別な追加料金無しで。輪行袋に入れてもOKですが、わざわざ買わなくても自転車屋から箱をもらってきて、それに入れればそれでもOK。さらに箱は空港で飛行機会社が売っているのでそいつを買えば空港までチャリで乗り付けてもいける。空港で売ってる箱は20ドルもするので注意して下さい。
はじめ、僕はmaptourのお姉さんに「自転車はそのまま乗りますよ」と、いわれ、その気で、なんにも梱包せずに成田にいった。箱に入れなくてはならないと言われ20ドルも取られてショックだった。
箱の中に自転車以外の荷物を入れようとしたら係りの人に「自転車以外はいれないで」としかられてしまった。
空港でくれる箱は馬鹿でかい。ハンドルを曲げて、ペダルをはずせばそれだけでOKです。気圧の関係で、タイヤの空気は抜いた方がいいようです。
ニューヨークの空港(ラガーディア)は、でっかいビニール袋をくれて、それにチャリを入れてテープで固定しただけでした。袋代は無料でした。
チャリの安全度ですが、行きは、損傷無く無事でしたが、帰りはスポークが一本折れていました。
チャリ以外の装備も相当な量になります。でも心配いりません。どんなに大きくても荷物が自転車を含めて2個までならば追加料金無しで預かってくれます(って、ラガーディアのカウンターは言ってた)。それ以上の物があっても機内持ち込みにしてしまえばOK。
これは僕の一回きりの経験を言ってるだけで、常にこの通りだとは限りません。そこら辺は飛行機会社に尋ねてみて下さい。
民泊、つまり民家に泊まらせてもらうことですが、僕は結局8回ありました。基本的にはキャンプ場を目指して進んでいったので民泊はいざというときか、相手が誘ってくれたときだけでした。
1回目:道を聞いたらそのまま俺の家に来いよ、とな
2回目:風が強い日でどうにもならなかったから民家のドアをノック
3回目:パンク修理中に拾われそのまま家へ
4回目:以前にキャンプ場で知り合った人の家へ
5回目:道を聞いたらストームがくるとのこと、”テントじゃ危ないから家へ来なさい。”
6回目:キャンプ場の場所を聞いたら家へとまらせてあげる、とな
7回目:キャンプ場で知り合い、ぜひ家へ遊びに来て、とな
8回目:大学の友達の友達の家
現地の方(元ヒッピー)の話によると、アメリカの田舎の農家の方は気軽に庭などに泊めてくれるそうです。日本と同じですね。そのときのコツとしては、なるべく暗くなってから、とのこと。私はどうも暗くなるまで自転車をこぐ気がないかったから、また、そう言われてもちょっと不安だったので、極力キャンプ場を使いました。肝っ玉が座っていて、お金のないひとはチャレンジしてもいいかもしれません。しかし、泊めていただいた方にくれぐれも失礼の無いように。日本の恥にならないように。
出発前、アメリカのどのような道が走れるのか全然知らずに(準備不足)出発したので、シアトル近郊の町では「ハイウェーは自転車で走れないよ」といわれたときは焦りました。結局リミテッドアクセスハイウェーが走れなかったとのことなので、その制限が切れる町まで親切な警官の車に乗せてってもらったので何とかなりましたが、準備不足を痛感しました。
結局、
一、インターステートハイウェー
日本の基幹高速道路に当たるインターステートハイウェーは、一部の州(確認した範囲ではモンタナ、ワイオミング)を除いて自転車は走れません。
二、リミテッドアクセスハイウェー
これは日本の自動車専用道みたいな感じかな。自転車は通れなかった。
三、ふつうのハイウェー
USハイウェーってやつですね。日本の国道みたいな感じ。自転車で走れます。
そのた、カウンティーロードとか、ステートハイウェーとかあります。自転車で走れます。
走っているとふつうのハイウェーからリミテッドアクセスハイウェーに変わることがあります。こういうときは旧道を探すしかありません。また、リミテッドアクセスハイウェーが走れるかは州によって変わってくるのでパトロール中の警察官に聞いてみるのもいいでしょう。追い抜かれたときに手を挙げれば止まってくれるでしょう。
インターステートはワイオミング州で走りましたが、結構おっかないです。路肩もガタガタで鹿の死骸がゴロゴロ転がっているし、なにより車が速い速い。ちなみにモンタナ州はインターステートの制限速度が無いようなので気を付けた方がよろしいかと思います。
インターステートはアメリカをほぼ直線的に走っているし、坂も緩そうなので何度も「ここ走れたら速いのになー」と思いますが、まあ自転車の定めだとあきらめてください。
ほとんどの道路で十分な舗装された路肩が確保されていますが、無いこともあります。特にアイオワ州はなぜかすべての道路の路肩が砂利道でかなりブルーです。アイオワ州全体です。何度もアイオワ州知事を恨みました。
ちなみに、アメリカでは町中等での歩道は自転車じゃ走っちゃいけないようです。
案外安全でした。ファックユーと言われたことは2回ほど。車で追い越しざまに「ファックユー」。反対車線からわざわざクラクションを鳴らして「ファックユー」と。車から何かものを投げられる、といったこともありませんでした。ちょっと怖かったのは、、、
シアトルの町でユースを探しているときに黒人になんか叫ばれた。
アイオワ州で強風でキャンプ場の木の枝が折れて落ちてきた(バキバキバキーーーッって)。
犬が恐ろしい速さで追っかけてきた(3回ぐらいあった)
バッファローというニューヨーク州のナイアガラの滝の近くの町ですぐ後ろを走っていた車のシャフトが折れて、火花を散らしながらけたたましい音をたてて止まったこと。まるで映画の1シーンだった。
バッファローの町はスラム化してて、怖かったな。
インディアナ州のキャンプのできる町の公園で一人で泊まったときのこと。夜になったら町のハイティーンが車で繰り出してきて暴走行為を開始。日本の暴走族と変わらない。襲われるかと怖かった。
強盗とかもなし。安全でした。戦場では臆病者が生き残るのです。(?)
ジュースとかを車からかけられることもあるようです。また、ビール瓶を投げつけられた、というサイクリストにもあいました。手放しで安全、みんなチャリダーに理解があるとは限らないようです。
アメリカでは生水が飲める(地球の歩き方による)そうなので安心してください。僕自身、生水がぶがぶ飲んでいましたが、腹を下したことはありませんでした。キャンプ場の水などはかなりきたなくって、露骨に濁っているものもありますが気にせず飲んでいましたが大丈夫でした。しかし概して水はまずいです。
一度もいかなかったのでわからないのですが、田舎町などに病院はありません。何せ中部なんか次の町まで50キロある、といった状況ですからね。
キャンプ場は至る所にありました。
ナショナルフォレストサービス
西部の山の中ならどこかしらナショナルフォレストサービスのキャンプ場があります。料金は6ドルから10ドル程度。セルフレジストレーションなので自分で金を封筒の中に入れてポストに投入。見回りが夜遅くか朝にくるのでそれを免れればただ泊まりができます。
ちなみにナショナルファレスト内ではどこでも泊まることができます。もちろんただ。水を確保しなければならないことと、熊の危険があることから私は自発的には泊まりませんでした。キャンプ場のすぐ隣とか家の目の前とかはやめましょう。
公園
中部など特に観光資源のなさそうな町にも公的なキャンプ場として公園があります。ほとんどただです。ふつうの公園であることが多いです。警察や近所の人に聞いてみれば泊まれるかどうかわかります。サイクリスト用に公民館みたいなところを貸してくれるすばらしいところもありました。
国立公園
国立公園内にはキャンプ場があります。料金は、3ドルとか5ドルとか。入園料が10ドルくらいかかります。国立公園内もどうやらキャンプ場以外でも泊まっていいような感じです(未確認)。もちろん車は入れないようなところじゃないとレンジャーの人に立ち退きを求められるでしょう。熊のでるところでは、熊の危険があります。
私営キャンプ場
だいたい10ドル程度。KOAという全米チェーンのキャンプ場は異常にたかく一泊30ドル以上します。自転車用の料金を設定しているところはだいたい6ドルくらいと安いです。温水シャワー使い放題、場所によっては温水プールとちょっとリッチな気分。
州営キャンプ場
ニューヨーク州では州営のキャンプ場があります。一泊15ドルとちょっと高め。温水シャワー使い放題。
友達になったアメリカ人サイクリストはずっと野宿で旅をしていました。しかし状況のよくわからない日本人が野宿ができるかどうかちょっと不安です。なるべく野宿はしない方がいいと思います。
モーテルはだいたい50ドル以下で泊まれます。一回しか泊まりませんでした。
だいたい30ドル〜50ドルくらいで見つかります。一回しかとまりませんでした。朝食がでてラッキー。
15ドル程度。ユースによっては朝食にパンがでたりするらしい。人気があるので予約を入れる方がいいでしょう。日本からの予約もできます。
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