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1968年6月22日
その2

後藤さん
(池袋ドラムの、親切なボーイのお兄さん)が、カズコ(同じ児童劇団の追っかけ仲間・14歳)
から、チケットを預かっておいたので、それを持って入った。カズコも調子よく入れたが、
私達と少し離れた席。研二、カズコのこと見ずに、私のことばかり気にかけてくれた。
(って本当?)
「君だけに愛を」のときも、2回指してくれた。キャー、うれしい。タローちゃんも見てくれた。
2回目のステージを見終わってから、もう一度見たくなって、4回目(最後)のステージも見た。
でも、2階の横で、半立ち。でもサリーは笑ってくれた。研二、少ししか見てくれなかった。
それに、ローリング・ストーンズ・メドレーを最後にやったとき、気ち●●みたいになっちゃって、
シャツの前のボタンはずしちゃって、いやらしいわ。
(シャツをはだけたくらいで「いやらしい」呼ばわり)
女の子が握手求めたら、気ち●●みたいに首振って。ちょっと気持ち悪かった。
(ま、ノリまくって歌ってる最中に握手を求める女の子も女の子だ。)
4回目のステージ見終わって、外に出て変な朝鮮(台湾?)料理屋に入り、「ハプニングショー」を見た。

下に続く・・・


びっくりしちゃった。だって「問題にならない」とか「大脳の遅れている連中」だとか。
ひどい、ひどい。研二も他のメンバーもどんなに嫌な気持ちだったでしょう。
私もカズコも途中で泣けてきちゃって、ドラムの入口に泣き喚いて怒鳴り込みに行った。

本当にひどい。メンバーが可哀そう。何もあんなことばかり言わなくたって・・・。
でもメンバー、えらいわ。口で文句言わずに、本当に歌で勝負したんですもの。
悔しかったでしょうね。そのあと追いかけようと思ってタクシーに乗ったら、サリーのおばさんに会い、
少し話をした。安井かずみも来ていた。やな感じ。
(とにかくステキな大人の女性がタイガースに
近付くことに嫉妬する子供でしたから・・・)
運ちゃんがうるさいのでタクシー降りて、
カネゴン
(追っかけ仲間。タイガースの古くからのファン4人のタイガース・ガールズという追っかけの
中心的存在のグループのメンバー。サリーのおばさんのお店でバイトしていた。16歳。)
達と
少し話してゆっくりハイツ
(タイガースが住んでいたマンション・目黒ハイツ)に行った。

パトカーが来たので逃げて、「BEN」
(目黒ハイツの1階にあった、深夜スナック)に入ったら、
しばらくしてコウジくん
(ボーヤ)が来た。私が居ちゃいけなかったのかな。(というのは
コウジくんと追っかけファンの女の子の一人が付き合っていたらしかった。)


そのうちヨウコとサンコ
(追っかけ仲間。皆、ニックネーム以外のことは何も知らなかった。)
入って来て、5人でおしゃべり。また少し経ったら、カネゴン、エッコ、ペコ、ようこが入って来た。
ベビードール
(タイガースが衣裳を作っていたブティック)に行っていたということだった。
そこで、かまやつひろしに会い、話したら、かまやつさんは
(ハプニングショーのこと)「あんなの
ギターを叩きつけちゃえば良かった」と言っていたそうだ。でも私は、タイガーのあの態度
(何も言わず、黙々と演奏を続けた)が、賢明だったと思う。

「BEN」が終わるまで居て、そのあとエッコとようこは海(葉山)へ。カネゴンはお家へ。
私、カズコ、ペコ、ヨウコ、サンコで踊りに行った。本当は「18歳未満お断り」だけど・・・。
そこで変な黒人に好かれてしまってうるさいの、しつこいの、なんの・・・。
(断る口実で、知らない日本人の男の子のことを彼氏だと言ったら証拠を見せろということになり・・・)
しまいに、私と男の子にキスしろって言うし。
(するわけないじゃん!)気持ち悪かったー。



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