売春婦のデモ

【写真】釜山の売春女性もデモ

   

釜山(プサン)の代表的な私娼窟である俗称「玩月洞(ワンウォルドン)」の事業主と従業員およそ600人が18日午後、釜山忠武洞(チュンムドン)の交差点で、集中取り締まりの中止と生存権の保障などを求め、街頭行進を繰り広げている。

中央日報 2004.10.18 20:39
【写真】風俗店女性と女性警察

   

風俗店で働く女性らが7日午後、ソウル汝矣島(ヨウィド)国会前で、生存権保障を求めるデモを繰り広げた。一方、女性警察は突発的な‘裸デモ’に対応してデモ現場を見守っている。

中央日報 2004.10.07 20:36
性売買女性が国会前で「生存権保障」集会

朝鮮日報 2004/10/07 09:14

   全国の性売買女性2000人余は7日午前、ソウル・汝矣島(ヨイド)の国会前で性売買特別法施行による政府の特別取り締まりに反発し、生存権の保障を要求する集会を開いた。

 女性らは決議文で、「政府は追い込むだけの取り締まりを中断し、従来の規制中心の措置で女性従業員の生存権を保障せよ」とし、「開放的な売春街の性売買を陰性型の性売買と区分し、維持すべき」と主張した。

 集会開催側は「政府の突然の取り締まりのため、性売買女性が秋夕(チュソク/旧盆)に帰郷もできないほど、経済的に困難な状況に陥っている」とし、「政府の姿勢を見守った上で、今後の対策をまとめる」とした。

売春街の女性3000人が国会前でデモ

朝鮮日報 2004/10/07 20:14

 7日午後12時30分、ソウル・汝矣島(ヨイド)の国会前。3000人余の女性が全員帽子をかぶり、マスクをして歩道と車道2車線に座り込んでいた。彼女たちはソウル、釜山(プサン)、大邱(テグ)、江原(カンウォン)など全国12か所の売春街から集まった。

 ソウル・清凉里(チョンニャンニ)の売春街(通称『清凉里588』)から来た参加者らは、ジーパンにTシャツなどの普段着に、赤い帽子と白いマスクをしていた。ソウル・龍山(ヨンサン)駅にある売春街から来た女性たちはそろいの紺色の帽子をかぶって座っていた。

 売春街別に異なる色の帽子とマスクを準備し、「生存権保障」「2007年まで猶予せよ」などと書かれたたすきを肩からかけていた。

 司会者が集会場の前に設けられた舞台でマイクを取った。
 
 「弥阿里(ミアリ)の姉妹の皆さん、いらっしゃいましたか?立ち上がって下さい」「永登浦(ヨンドゥンポ)の姉妹の皆さん、集まりましたか?立ち上がって下さい」。

 呼ばれた地域の売春女性たちが立ち上がるたびに喚声とともに拍手が起こった。参加者たちがこぶしを握ってスローガンを叫び始めた。「生存権を保障せよ!」「私たちを職業人として認めて!」。

 史上初の売春女性らの全国集会のため、地方警察署の情報課の刑事までソウルに押し寄せるなど、警察は極めて緊張した雰囲気だった。中でも警察は女性参加者らが裸でデモをする可能性があるとの情報を入手し、100人で構成された女子警察1個中隊と毛布60枚を現場に緊急投入した。

 しかし、女性らは太鼓などを動員して集会の雰囲気を盛り上げ、時々歌を歌っただけで、裸でのデモは行わなかった。

 女性らは「生存権を踏み潰さず、われわれの職業を認めよ」「対策のない性売買法で全国が売春街と化す」などと書かれたプラカードを振りながら、「性売買特別法を改正せよ」「女性団体はわれわれを利用するな」などスローガンを叫んだ。

 自由発言を通じて、十数人の性売買女性が発言するコーナーもあった。通称「弥阿里テキサス」から来たある女性は「父の治療費と弟たちの学費を稼いでいる。家族を養っている人のためにも(性売買法の施行を)猶予してほしい」と語った。

 司会を務めた京畿(キョンギ)道・水原(スウォン)の売春女性は「政府対策は他のところに就職させてくれるというものでもない」とし、「闘争を続けよう」と呼びかけた。

イ・ヨンス記者 hejsue@chosun.com

「性売買取り締まり悲観」売春女性の自殺企図相次ぐ

朝鮮日報 2004/10/08 19:24

 性売買特別法の施行で、警察が大々的な風俗店取り締まりを行っている中、生活苦を悲観し、自殺を図る風俗店の女性従業員が相次いでいる。

 8日午前5時22分、江原(カンウォン)道・東海(トンヘ)市・発翰(パルハン)洞の売春街。俗称「プサンガ」5階の部屋で、売春女性のキム某(女性/35)さんが剃刀で手首を切り、苦しんでいるところを仕事仲間(女性/23)が発見、警察に通報した。

 仕事仲間の女性は、「キムさんと一緒に午前3時まで『9月末から営業ができなくなるから生活が苦しくなる』と愚痴をこぼしながら酒を飲んだ後、うっかり眠ってしまった」とし、「隣の部屋でうめき声が聞こえてきたので行ってみると、キムさんが倒れていた」と話した。

 キムさんは出動した119救急隊によって病院に運ばれる途中、「今の世の中、監禁して売春をさせる人などいない」とし、性売買特別法施行の撤回を求めた。キムさんは命には別状のない状態だと伝えられた。

 これに先立ち、同日午前4時、仁川(インチョン)市・中(チュン)区・崇義(スンイ)洞の売春街、俗称「イエローハウス」内のある店で、売春女性のキム某(女性/29)さんがベッドに倒れ苦しんでいるところを仕事仲間のヤン某(女性/30)さんが発見、病院に運んだものの、現在も昏睡状態が続いている。

 ヤンさんは「キムさんの部屋でうめき声が聞こえてきたので、ドアを開けてみると、部屋に薬の袋が落ちており、キムさんは気を失っていた」と話した。

 キムさんの部屋からは「行くところもない私たちにどこへ行けというのか…すべてが嫌でぞっとする。先に行くよ」と書かれた遺書が発見された。

 警察は部屋で睡眠薬成分の薬、数十錠の入った袋と遺書が発見された点から見て、キムさんが売春の取り締まりにより生活が維持できなくなったため自殺を試みたと推定している。

 この地域の売春女性100人余は警察の特別取り締まりにより生計を立てる手段がなくなると、対策委員会を構成、仁川(インチョン)とソウルで抗議デモするなど、強く反発してきた。

春川(チュンチョン)=金昌祐(キム・チャヌ)記者 cwkim@chosun.com
仁川(インチョン)=チェ・キュミン記者 min4sally@chosun.com