ドラマのセリフ「ファイト」は親日派の証?

中央日報 2004.01.14 16:14

ユミン、セリフ「ファイト」で波紋

「ファイト? 許せない」−−。

小泉純一郎首相の靖国神社参拝と独島(ドクト、日本名・竹島)発言などで韓日両国が微妙な「感情戦」にあるなか、あるシットコム(sitcom)に日本語の台詞が登場し、視聴者が非難を浴びせている。

SBS(ソウル放送)テレビのドラマ『狎鴎亭(アプグジョン)宗家ジプ』で、日本人タレントのユミンが口癖のように用いる「ファイト」という言葉がそれ。 ユミンは昨年11月、同ドラマに出演して以来、「ファイト」を幾度となく使っている。 視聴者やネチズンは「ファイティングやアッサなど、韓国語の表現があるにもかかわらず、わざと倭色(日本的)の濃厚な言葉をなぜ使わせるのか」と非難をはじめた。 現在の放送法上、テレビで日本語の台詞を禁じる措置はないが、小泉首相の竹島発言、日本の独島(ドクト、日本名・竹島)領有権主張などで反日感情が高まったことに影響され、ネチズンがユミンを非難の対象に挙げたのだ。

ネチズン視聴者のキム・ウンジョンさんは同ドラマのホームページに「ファイトという言葉を訂正してほしい。ここは日本ではなく韓国だ。そうでなくても微妙な時期なのに…」という文を掲載。またチョン・ヘヨンさんは「昨日サイバー壬辰倭乱(文禄の役)が起きたのを知ってるでしょう。日本人のユミンさんが嫌いなのではないけれど、とにかくファイトではなくファイティングを使って下さい」としている。

これについてプロデューサーのキム・ヨンジェ氏は「とばっちりを食らったようなものだ。ファイトという台詞は、キャラクター性を強調するシットコムの味つけ的要素にすぎない。世論の反応は見守るが、今のところ設定を変える考えはない」としている。