朝鮮日報 2004/11/12 17:43 与党議員「首都移転違憲決定はクーデター」 ヨルリン・ウリ党の李穆煕(イ・モッヒ)議員が12日、国会の社会・文化分野対政府質疑で、憲法裁判所の行政首都移転違憲決定を「司法クーデター」と規定し、波紋が広がっている。
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朝鮮日報 2004/11/12 20:24 憲法裁への政治テロは「親衛クーデター」だ 与党ヨルリン・ウリ党の?穆熙(イ・モクヒ)議員は国会の対政府質疑で憲法裁判所の首都移転違憲決定を「武器だけ持っていないだけで、5.16、12.12、5.17クーデターに匹敵する司法クーデター」と激しく非難した。 李議員は実際に読みはしなかったが、あらかじめ準備していた原稿では、憲法裁判官らに「法服を着ている政治家」「政治憲法裁」「守旧憲法裁」「守旧既得権の頂点に立っている政治集団」といった暴言を吐いており、「歴史の弾劾を受ける前に自ら辞任せよ」と求めている。 大韓民国の国会議員の口から出た言葉とは信じられないほどの「武器だけ持っていないだけで、テロと変わりがない」暴言だ。 ウリ党の指導部は李議員の質疑内容を事前に検討して、一部の表現だけを手直すように求めたとされている。 憲法裁判所への基本的な見方は李議員と党指導部に大した違いがないのである。 こうした事態は大統領が憲法裁の決定が出された後、尊重すると言わず、かえって「国会の憲法上の権限が損なわれた」と述べた際に、すでに予想されていた。 その後、政府与党から憲法機関が他の憲法機関に対する攻撃が度を超え、甚だしくは、与党議員が国会で憲法裁判所に対し、白昼のテロを加える事態にまで発展したのである。 ウリ党は憲法裁判所への攻撃によって、自分たちが受けた政治的な損失を減らせると考えているのかもしれない。 しかし、首都移転違憲決定は、政治とは関係のない憲法裁の法律的な判断である。 にもかかわらず、こうした法律上の問題を政治問題化し、最終的な憲法の守護機関である憲法裁に向け無差別な政治テロを加えて得られるものは果たして何だろうか? その結果、損なわれるのは憲法裁判所ではない。この国を支えている憲法が踏みにじられ、法治と民主主義が抹殺されるのである。 李議員はこのような憲法破壊をしながら、これに「第2の民主化運動」という大それた名前を付けた。 李議員をはじめとする政府与党が、何かにつけ打ち出して来た民主化とは、結局こうしたものだったのだろうか。 憲法を壊し、停止させようとするのがクーデターだ。政府与党のこうした試みを親衛クーデターと呼ぶのだ。ウリ党は国民を恐れていないと宣言したも同然だ。 |