英国産スコッチのパクリ

中央日報 2001.08.03 19:48

英バレンタイン、韓国産スコッチブルー使用禁止の仮処分申請

 英国産のスコッチウィスキー「バレンタイン」と国産の「スコッチブルー」が法廷で争うことになった。

 バレンタイン生産メーカーの英アライド・ドメック社が3日、スコッチブルーの製造社であるロッテ七星(チルソン)飲料を相手取り、スコッチブルーの製品使用禁止を求める仮処分申請をソウル地方地裁に提出した。

 「ボトルの形と色合いなどをバレンタイン17年産と似た形に作り、不当競争をしている」という主張だ。

 緑色の円筒形のボトル、中間が突出したビンの口、 アイボリー色の四角いラベルなど、二つのウィスキーの共通点を問題視したのである。

 17年・21年・30年シリーズで1937年から生産されたバレンタインは、87年に韓国ウィスキー市場に参入した後、外国産ウィスキーの中で占有率1位を占めている人気商品。

 特に17年産は昨年の約28万3000本に続き、第1四半期には17万9000本が売れ、国内のスーパープレミアムウィスキー市場の79.1%を占めている。

 バレンタイン側は「スコッチブルーがバレンタインの著名性の影響で昨年310億ウォンの売上げを記録したのに続き、今年に入って400億ウォンを越える売上げを記録している」と付け加えた。

 ロッテ七星側はこれに対し直ちに反撃した。「他の外国のウィスキーなども相当数が似たようなデザインのボトルを使用している」とし、「意匠権登録もされていないボトルの形を問題視するのは話にもならない」と反発した。

 関係者は「韓国が日本とともにバレンタイン17年産の主要消費国という点を意識したようだ」とし、「強力に法的対応する」と明らかにした。

 98年から市販されているスコッチブルーの市場占有率は現在、国内のウィスキー市場で5〜7%。同種の国産製品の中では4位だが、売上げが持続的に増加している。

 裁判所の関係者は「ボトルの形や認知度などを法的権利に認めるかが今回の紛争の争点になるだろう」と話した。

金承鉉(キム・スンヒョン)記者 < shyun@joongang.co.kr >