自動車保険入院患者5人に1人が「仮病」

朝鮮日報 2003.04.30(水) 14:04

自動車保険入院患者5人に1人が「仮病」

 自動車保険事故と関連した入院患者の5人に1人が「偽病患者」であることが分かった。

 仮病患者とは、書類上では入院治療を受けていることになっているが、実際は病室にいない「不在患者」を指す。

 仮病患者が多いほど、保険会社の保険金支給負担が増大し、これは保険料の引き上げにつながり、多数の善良な保険加入者にその被害が回ってくる。

 損害保険協会は29日、「昨年10月から今年3月末まで、全国23の都市、1956カ所の病・医院で自動車保険が適用された入院患者1万1235人を点検した結果、うちの20%にあたる2249人が入院室にいない『不在患者』であると調査された」と明らかにした。

 こうした不在患者の割合は前年同期(18.0%)より急増したもので、98年(12.0%)に比べると2倍近く多い数字だ。

 不在患者は、治療を終えた後に退院したか、自宅から通院治療を受けているにもかかわらず、入院しているかのように見せかける手口を使う。

 損害保険協会は「仮病患者が大きく増えたのは、一部の病・医院が収益を上げるため、交通事故に遭った患者の獲得競争を過度に行っている上、これら自動車事故患者に対し過剰診療をしているため」としている。

金洪秀(キム・ホンス)記者