アルコール中毒患者 成人の2割

中央日報 2002.10.09 21:43

「暴飲大国」、飲酒文化を直そう

 「新任長官のプロフィールに、斗酒不辞(お酒は遠慮しない)が自慢であるかのように登場する国」、「暴飲大国」の韓国は「アルコール中毒者大国」でもある。

 ソウル大学医学部精神科の李定均(イ・ジョンギュン)教授チームが、国際比較(1994年)した結果を見ると、国内の成人5人のうち1人(21.7%)が要治療のアルコール中毒者だ。米国(13.7%)、ドイツ(13.1%)など先進国の2倍にのぼる。世界最高水準だ。

 ヨンドン・セブランス病院精神科の南宮リ(ナムグン・キ)教授は、「韓国人は西欧人に比べて遺伝的にアルコール分解酵素が半分程度しかないが、お酒ははるかに多く飲んだ結果だ」と話した。もはや国民病の水準である。

 また1996年、世界保健機関が153カ国を対象に飲酒の実態を調べた結果を見てみよう。韓国の成人1人当たりのアルコール摂取量は年間14.4リットルで、スロベニア(15.2リットル)に続き、世界2位だった。

 毎週焼酎2ビン半ずつを飲んだ計算だ。米国(8.9リットル)、日本(7.85リットル)、ドイツ(11.67リットル)、ロシア(8.08リットル)よりはるかに多い量だ。

 これは酒に酔ってふらついたり騒動を起こしても、ミスまたは男性らしさの一部だと理解する韓国文化の影響が大きい。「酒量=能力」だと考える人も少なくないほどだ。こうした状況で、酒による被害は天文学的だ。

 しかし酒は楽しむために飲むのがグローバルスタンダードである。酒の弱い人を死に追い込む酒の強要は、1日も早くなくさなければならない後進的な飲酒文化だ。日常の緊張をさっと解く程度で止められる飲酒文化を確立しなければならない時だ。

洪慧杰(ホン・ヒェゴル)医学専門記者 < esther@joongang.co.kr >