linkbanner Updated on June 24, 2002

トゥモロー

Tomorrow
トゥモロウ


The Group in Brief
60年代イギリスの良質なサイケデリック・ポップを代表するグループ。後にイエスで活躍するギタリスト、スティーヴ・ハウがメンバーだったことでも知られる。

『サージェント・ペッパー・・・』時代のビートルズや、『夜明けの口笛吹き』のピンク・フロイドに準じた作風。 ヒット曲はないが、カラフルな服装と、演劇的な演出で、ライヴで人気を集めた。

結成: 1966年 ロンドン(英国)

活動時期: 1966〜68年

メンバー: 
[写真左から]  キース・ウェスト Keith West (vo., g.) ジョン・"ジュニア"ウッド John "Junior" Wood (b.) スティーヴ・ハウ Steve Howe (g.) トゥインク Twink (drs.) 

Major Works
シングル "My White Bicycle" (Parlophone, 1967); "Revolution" (Parlophone, 1967) 2

アルバム 
Tomorrow (Parlophone, 1968)
[編集盤]
Steve Howe / Mothballs (RPM, 1994) [
イエス以前の音源を集めた編集盤、トゥモロウのレア音源を含む]
Keith West / Excerpts from Groups and Sessions, 1965-1974 (RPM, 1995) [
キース・ウェストの活動を概観する編集盤、トゥモロウ時代も含む]
Va. / Blow Up [soundtrack] (Rhino, 1996) [
映画『欲望』のサントラで、実際には使われなかったトゥモロウの2曲を収録]
50 Minute Technicolor Dream (RPM, 1998) (
邦題『総天然色の夢』) [未発表音源集]

Biography
66年暮、モッズ系グループ、イン・クラウドに在籍していた3人に、ドラマーのトゥインク(本名ジョン・アルダー)が合流。デビュー直前のピンク・フロイドに影響を受け、サイケ・バンドに路線変更、バンド名もトゥモロウに改名。この頃、アントニオーニ監督の映画「欲望」に出演する予定で2曲収録を行ったが、キャンセルに(この音源は後に1996年に初めて発表)。

67年4月28日、UFOクラブに初出演、ジミ・ヘンドリックスがベースで飛び入り参加、以後頻繁にUFOに出演することに。同4月29日、サイケ・シーンの一大イベント「テクニカラー・ドリーム」に出演。同5月12日、デビュー・シングル「マイ・ホワイト・バイシクル」を発表するが、チャート入りを逃す。まもなく、アビー・ロード・スタジオでアルバム収録。ドイツ人作曲家のマーク・ワーツ(マルク・ヴィルツ)がプロデューサーに。

67年8月、マーク・ワーツのプロジェクト「ティーンエイジ・オペラ」の先行シングルという触れ込みで発表された、キース・ウェストのソロシングル「ティーンエイジ・オペラからの抜粋」(邦題「テーマ・オブ・ヤング・オペラ」)が全英2位を記録するヒットに、ウェストはソロでBBCの番組に出演。これ以降、ウェストを前面に押し出したがるレコード会社側とバンドの軋轢が深まる。

67年9月、セカンド・シングル「レヴォリューション」を発表。同10月1日、BBCのラジオ音楽番組「トップ・ギア」の第1回に出演。この頃、彼らがスナークスというバンド名で出演する映画「スマッシング・タイム」が公開に。

67年12月22日、ロンドンのオリンピアでのライヴ(この日の録音は、1998年発表の編集盤『総天然色の夢』に収録)。68年2月、アルバム『トゥモロウ』を発表、レコード会社の意向で、バンド名は「トゥモロウ・フィーチャリング・キース・ウェスト」と表記。69年2月4日、「トップ・ギア」に出演。翌月、解散。

キース・ウェストはその後も音楽を続け、現在はテレビCMの曲付けなどをやっている。ジョン・ウッドは中近東のカジノで胴元として財をなし、トゥインクはその後プリティ・シングズを経て、ピンク・フェアリーズに参加、現在も音楽活動を続けている。スティーヴ・ハウはイエスで活躍中。

Latest News
☆トゥモロウの未発表音源集、50 Minute Technicolor Dream (RPM Records) が発売に(amazon.co.jp)。196712月のライヴ音源、BBC「トップ・ギア」でのライヴ録音、映画『欲望』のために録音された幻の2曲などを集めた16曲入り。(1998)

19988月、50 Minute Technicolor Dream の日本盤が『総天然色の夢』のタイトルで発売に(amazon.co.jp)。(8/1998

1968年のオリジナル・アルバム Tomorrow が、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック12曲入りで再発に(amazon.co.jp)。(1999)

19997月、スティーヴ・ハウのソロ新譜 Portraits of Bob Dylan (Purple Pyramid) に、1曲でキース・ウェストがゲスト参加(amazon.co.jp)。(1999)

20013月、新たに Tomorrow featuring Steve Howe / Live & Unreleased, 1967 (RPM Records) というタイトルで編集盤が発売された。但し、中身は既発表の『総天然色の夢』から4曲除いたもの(amazon.co.jp)。(3/2001

2001108日、トゥモロウのプロデューサーだったマーク・ワーツの仕事を回顧する編集盤 The Fantastic Story of Mark Wirtz and the Teenage Opera が発売に(amazon.co.jp)。トゥモロウの既発表曲1曲も収録。(10/2001

200110月、キース・ウェストが来日し、シャドウズ・ファンのイベントに参加した模様。詳しくはこちらのHPを。(10/2001

Related Links
当サイト内の関連記事

Column 7: 彼岸と此岸のはざまで(2) 〜狂気のダイアモンド、シド・バレット

英語サイト

Steve Howe - Guitar Rondo: トゥモロウに在籍したスティーヴ・ハウの公式ページ

John C. Alder: トゥモロウに在籍したトゥインクの公認ホームページ

markwirtz.com: トゥモロウのプロデューサー、マーク・ワーツの公式ページ

日本語サイト

Mark Wirtz @ Pop-Sike: トゥモロウを含む、作曲家マーク・ワーツの仕事を網羅的に紹介するページ


Tomorrow

スティーヴ・ハウが在籍した、60年代
イギリスのサイケ・ポップ・バンド


 

 

home