CELTIC FROST

<INTO THE PANDEMONIUM>・・・NOISE/0−3612−44842−2(輸)

お勧め・・・HMの好きな方。特に、曲展開(ドラマティック性)を求める方。

音質 ・・・かなりマシ。音が軽く感じるのは、g のせい?


感想


 まず、音質・・・もうこのバンドに音質を期待してはいけないのかもしんない・・・あまりにもアルバム毎のクオリティが違いすぎるんで、もうやめようかとも思う・・・。

 しかし、このアルバム、内容の方は凄いです。今まで一辺倒、テクニカルスラッシュを突き詰めたような音楽をしていたのに、一変していろいろな試みが詰め込まれた、おいらが、 SELTIC FROST のファンになった、記念すべきアルバム。音的にはスラッシュではなく、正統派、HMに近い印象を受ける。前作までが好きだった人には、軟弱になったとか、スラッシュじゃないとかヘヴィさが足りないとか、いろいろ言われたらしいアルバムだが、シンフォニー的な、インストから、女性ソプラノの語りが入る、"Tristesses de la Lune" や、きちんと唄い、そして、相変わらずのは虫類ヴォイスを使い分ける、トムのヴォーカルのレベルは格段に向上している。

 特に、昨今注目されているメロディック・デス・メタル群がよく使用している、女性ソプラノと、オーケストラ達・・・まさしく彼らが現在の、暗黒世界の幻想的な音楽の根元といえる作品。聴いてみて損のない作品です。ご一聴を・・・。