Life is Beautiful |
割と最近みた映画。主演のロベルト・ベニーニという俳優が、主演男優で昨年のオスカーを獲ったという触込みに釣られて、ビデオで見た。ベニーニは、イタリアのコメディー俳優らしい。映画が始まってまもなく、スクリーンに、ベニーニの笑顔がアップで映った瞬間、これは良い映画に違いない・・・、と思ってしまった。 ストーリーは、前半と後半で雰囲気が全く違っている。舞台は、1940年前後のイタリアだと思う。前半はベニーニ演ずるグイドの、片想いから、結婚までの恋愛話。後半は、大戦中、彼の幸せな家庭に降りかかる、ファシズム、ナチスのユダヤ人虐殺の恐怖を中心に描かれている。残酷なまでに極端なストーリ展開を、ベニーニの演技が引っ張ってゆく。ベニーニ演ずる男は、何があってもめげず、嘘も方便と言わんばかりに、口八丁手八丁で切り抜けてゆく。相手に考える隙を与えないのが、彼の得意技だ。 映画の中の彼は、常にコメディアンだ。映画の中でも、それを見ている観客に対しても、悲しい顔を見ると、笑顔にしなければ生きては行けないかの様に。残酷なストーリーに涙した人達にも、舞台が閉じるまでには、必ず光を見せてくれる。素直に、感動した。ある意味、久々にヒーローに出会った感触があった。 |
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