( June 26th'99 ) 奇跡の生還旅行記!title.gif (29370 バイト)  haruka and ai.jpg (4930 バイト) 

   7時半起床。天気-くもり。今日は、せっかく冬休みで、姉がアメリカから戻ってきてるということもあって、家族で朝から近くの観光用列車に乗りに行くことにした。この列車からの景色は最高で、クリチバの数少ない観光名物のひとつである。  しかしこの日は,あいにくの霧でさっかくの景色は全然見られず、私は電車の中で熟睡してしまった。(笑)                                               

   列車に揺られるとこ3時間。ようやく目的地であるパラナグアに到着。そこで車で先周りしていた父と母と合流し、パラナグアの町を観光することにした。そこでは、Barreadoという名物料理があり、私は密かにそれを食べれることを楽しみにしていた。が、しかし・・・答えはNO!なんでも、つい最近この地域でコレラが流行っていたため、止めておいた方がいいとのこと。;−; 結局途中で買ってきた、いなり寿司と巻き寿司を車の中で食べることになってしまった。なんか違う・・・>< (笑)  その後も、パラナグアの町は大きな港というだけで、何があるわけでもなくみんなの心は曇り模様。;; 

   とりあえず車を近くの駐車場に止め、何かないものかと歩きはじめたそのとき!父が出発しようとしている船を発見!あれは観光船に違いない!っと慌ててみんなで飛び乗った。ここからすぐ近くに Ilha do mel という観光の島があると聞いていたので、そこに行くに違いないと思ったのだ。ところが、なんだか船の中の様子がおかしい・・・。よく船客を見てみると持ち物、身なりなど、から何から何まで原住民といった感じの人達ばかりで、いかにも出稼ぎから帰宅途中、といった風だったのだ。(笑)私達家族は唖然としてしばらく固まってしまった・・・。だって飛び乗ったとき誰も何も言わなかったし、乗っていいような雰囲気だったのに。><  しかし出港してしまったからには何を言っても始まらないので、とりあえず目的地、この船が今いた場所に戻るかなどを確認することにした。返答は、なるべくなら聞かなかったことにしたかった・・・。なんでもこの船はこれから3時間かけて離れ小島に行き、帰りの船は明日にならないと出ないとのこと。なんとかなるよ、っと船長さん。どうしたんだろうこの人達は・・・っとあきれた眼差しでみてくる船客さん達。>< くもり模様だった私達の心はいっきにどじゃぶりに・・・(笑)

  dad.jpg (8405 バイト)  なんとかなるよ、っとマイペースなお父さん。一人ちゃっかり船の先端部に行かせてもらい、くつろいで海を眺め、遠い目に。もとはといえば、お父さんの一言で始まったトラブルなのに!>< でもなんだかこういうのいいよねって・・・ ;−; お父さん。 実はかなりの冒険好き。(笑)   よくよく船長さんや船客さんと話をしてみたところ、この船はもうひとつ、最終目的地までによっていく島があるという。その島からは4時半にまた今来たところへ戻る船がでると言う。それを聞いて一家一安心。長い2時間弱の船旅を楽しむことにした。私も果てしなく続く海を眺め、一人の世界いへを入っていった。(笑) それにしてもいつまで経ってもつかないなと思っていたそのとき!行くてに小さな島が。遠くから見たところ何もない。いや、近くで見ても何もなかった・・・。 船客は、みかんの袋や食料を担いで島の中へと消えていった。

   船が来るまで時間はあるし、とりあえず探検にでも行くとこにした。・・・・5分後。この島には民家以外、何もないことがわかった。(笑)  家といっても本当に薄い木の板でできた壁と屋根の簡単なもの。鶏がそこらへんを歩き回り、豚がすぐそばで鳴いていた。ハンモックで昼寝をしている人、小さなレストランのようなところでお酒を飲み、踊っている人、裸足でサッカーをしている少年達。なんだか本当にのんびりしていた。都会のゴミゴミした世界がうそのようで、時間の流れを感じさせない場所だった。信号なんてものはひとつもなくて、コンクリートの道路や、車すら一台も見あたらなかった。一生懸命働いて良い暮らしをするのも人生。今日一日を貧しいながらものんびり楽しく生きるのも人生。どちらが良いとは言いきれないけど、彼らの暮らしがうらやましく思えた。自給自足、島の人全員が助け合って生きているという感じが伝わってきた。知らない人にでも、とこから来たの?うちへおいでよ。なんて気軽に声をかけてくる陽気な島人達。帰りの船を尋ねる私達に、俺の弟が旅館の主だから泊まっていきなよっと、さそってくれた叔父さんがいた。聞けばホテル代は一人約300円弱!(笑) それじゃぁ日本だと、ホテルの一食分の値段にもほど遠いよ >< っと思いつつ、興味はあったものの断った。^^; 

   しばらくして、海岸の方へ笹や色紙で飾られた船が列を作ってやって来た。今日はこの島でお祭りがあるらしい。島中のひと達が教会の前に集まって歌ったり、踊ったりしてお祝いする日だそうだ。見ていきたい気持ちもあったけど、4時半の船を逃したらもうその日は帰れないので、断念してその島とお別れすることにした。   島で出会った叔父さんで、250万であの島一体を買い占めたひとがいた。お父さんはそれを聞いて、お父さんもあそこに土地ちょっと買いたいなぁ。お母さんどう思う?なんて聞いていた。(笑)そうとうあの自然あふれる島の、彼らの暮らしが気に入ったらしかった。 だけど私も、幸せな生活、人生ってなんなんだろう。なんて真剣に考えてしまった。愛する夫と、家族と、あんなところで暮らせたら、それはそれで、とっても幸せなことかもしれないと思った。

   帰りの船はガラガラで、船と波の音だけが響いていた。私は海を見ながら、将来のこと、自分の夢ことを考えた。いつもより大きな気持ちで考えることができた気がした。   なにはともあれ、今日体験したことは、なかなか貴重な出来事で、決められた観光地を回るよりも、よっぽど自分を成長させてくれた気がした。こんな旅もたまには悪くないな、なんて思った一日だった。

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