(July 2nd' 99 )  世紀末

   1999年7の付く月。なんでも今月、空から大魔王が降ってきて人類が滅亡するらしい・・・。私がまだ小学生だったころ、この話題を耳にして心配で怖くて眠れなかった時があった。人間はなんで生きているんだろうとか、みんないなくなっちゃったらどうなるんだろうとか。(笑)おかしいけどその頃は、そのことを考えると本当に怖かった。今考えると、ノストラダムスだか誰だか知らないけど、まったく迷惑な予言をしてくれた。と私は思う。信じる信じないは別にして、そんなこと言われたら気になるに決まってる。まだ、17で自分のやりたいことも、結婚もしていないっていうのに、こんなにくいをいっぱい残して死ねるわけがない。

   それはさておき、彼の言葉で人類が混乱させられているのは確かだ。うわさを聞けば、日本でもすごく騒がれているらしいし、五島勉さんの書いた「世紀末」という本もベストセラーになったようだ。いろんな宗教でも話題にしているし、アメリカのある地方では食料の買いだめをしたり、引越しまでしだした人もいると聞いた・・・。でも、本当にそんなことする必要があるのだろうか。「明日死ぬ」っていわれたら怖くならない人はいないと思うし、人間は弱いものだからすぐに信じて動揺してしまう。でも、いつ死ぬか分からないなんてことは、空から大魔王が降ってこようときまいと同じことで、いまさら驚くことでもないと思う。事故にあったり病気になったり災害が起こったり・・・人の命なんていつ終わるかわからないことくらい、もう分かっていることじゃないだろうか。そういった予言をまともに受けて変な宗教に惑わされたり、起こるかもわからないことのために大掛かりな用意をするより、今、現在を大切にすることの方がずっと意味あるとこだと思う。世界中で起こっている環境問題、戦争、なんかを真剣に考えて解決していくことが人類滅亡を避けるために一番必要なことじゃないだろうか・・・なんて、でもみんな気づいていることなのかもしれない。ただ何をしていいのか分からないだけで。私もその中の一人だから。

   でもとにかく今は、神様を信じて私は将来の明るい家族計画のために頑張っている。(笑)  来年には高校卒業。今は将来の夢、自分が何をしたいのか、自分には何ができるのか。そんなことを考えていると頭がいっぱいになる。やりたいことがありすぎて、でも自分が一番望んでいるものはなんなのか。それがまだはっきりとわかっていない。人生一度なんだし、やりたいことをやるっていうのが一番なのかもしれないけど、それが自分や、周りにとっても幸せなのかと考えると、ただ不安で、先がまったく見えない。この先、自分は何がしたいんだろう・・・。

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