( June 28th '99) 海外にまつわる怖ぁい話し。><

  これは、私が友達に聞いた本当にあった怖い話です。クリチバに住むある学生が、中南米のどこかの国に留学したときのお話。

 彼は一人で留学していたため、現地で友達は一人もいませんでした。その夜、留学生歓迎パーティーに参加した彼は、とっても魅力的で、彼にせまってくる女性にすっかり気をとられてしまいました。彼女はその彼を、「今夜もう一つ別な場所でパーティーがあるから行こう。」と誘いました。彼は断るはずもなく、彼女の誘いに乗り、彼女に連れられるまま、ある家に着きました。そこには彼女達を除いて数人いるだけでしたが、彼女は他の人達は後から来る。といい、彼にお酒を次から次へと勧めました。彼はすっかりいい気分になり、その場で眠りについてしまいました。

   翌朝、彼は寒気を感じ、目を覚ましました。気がつくと彼は、氷のはったバスタブの中にいたのです。彼は急いで風呂場を去り、扉に貼ってある一枚の紙を目にしました。そこには、「死にたくなかったら今すぐ119番するように。」っと書いてあったのです。彼は何がなんだかわからないまま、119番をして事情を話すと、電話にでた救急隊員は、彼に、自分の背中を鏡で見るように言いました。彼は言われるままに、鏡で自分の背中を見てみました。そこでやっと、彼は自分の体に異変が有るとこに気づいたのです。彼の後ろの右腰あたりには、大きな切り傷が一つありました。事情を聞いた119番は、彼に、氷水の中で安静に待っているように伝えました。

   後、病院で診断した結果、彼は腎臓を一つ取られていたのです。>< 命は助かったものの、これから彼は腎臓ひとつで生活していかなければならないことになりました。しかし、驚くのはまだ早く、その救急隊員の話しによると、こんな事件はそう珍しいものではないとのこと。今までに何軒か同じケースの事件を見てきているというのです。しかも、犯人は、そういった臓器を取り出す知識をもった医学生だろうと…。臓器は裏商売で高く売れるし、彼らにとって、酔っ払った何も知らない留学生ほどいい獲物いないのでしょう。

   ここでこの話しは終わりですが、全部実際にあった話というだけに、私はとっても怖く思いました。こういった中南米の様子を、ありのまま伝えようと、製作された映画を見たことがありますか? タイトルは、Central do Brasil という映画で、また20代の青年が監督として製作されたものです。

  その映画は、ブラジルの都会リオデジャネイロが舞台となっているフィクション映画なのですが、美化することなく、ブラジルの現状をフィルムにしているだけに、とても驚くとこばかりで、心が痛みます。臓器売買は、実際に行われていて、売り買いされた子供達が犠牲になっていることも事実なのです。この映画でも子供の臓器売買のことについて触れられているわけなのですが、この映画、第二主人公の少年は、Street Children の中から選んだそうです。「本当にそういった環境の中で生活している子でないと、演じられない役。」と、監督自ら選んだ特別な役者なのです。その他にも、エキストラはほとんど実際その場にいた町中の人達で、映画に出てくるシーンなどは、そのままカメラ回して撮ったというものだから、ドキュメンタリーのようなお話です。

   機会があれば、ぜひ一度見てください。きっと何かがあなたの心に残るでしょう。