(August 21st'99) 学校の先生になる。

   今日から毎週土曜日、学校の先生をすることになった。っていってもブラジルにいる日本人の子供達の為にある補習校のお手伝いをするだけだけなんだけど。(笑) この補習校というのは、ここ現地に住む日本人の子供達が、日本の学習についていけるように毎週土曜日、朝8時から勉強するためにある学校である。インターの学校に通う子供はどうしても難しい日本語の勉強がおろそかになりがちだから。 補習校通うほとんどの子供は、みんなまた日本に帰って普通の日本の学校にはいることになるので、なるべく日本の教育を続けさせたいという親の考えから作られた学校である。

   私が手伝うとこになったのは、アルバイトのためではなく、インターの学校が決めたボランテイア活動のため。卒業までに75時間のボランテイア活動をしなくてはならないのだ。強制的にやらされるなんてこれじゃあボランテイアじゃないよぉ。という生徒の抗議もむなしく、結局みんな頑張ることにした。 いろいろな活動をしなくてはいけないなかで、その補習校の先生のお手伝いをすることに決めた。 土曜日の朝7時に起きるということは、なかなかつらいけど、小学校か幼稚園の先生になりたいと思っていた頃もあったので、私にとってはなりたかった夢が叶うっていう感じで、実はとてもうれしかった。

   私の担当は一年生から三年生の子供達。どきどきしながら教室にはいって、いざ授業開始。「先生、これわからないよぉ。」って生徒に呼ばれた時は、ひそかにとても感動していた。先生・・*U−U*(笑) それにしても教えるってとっても難しいことだなと思った。当たり前に思っていることを質問されたときなんかは、一瞬どう教えていいのかわからなくなる。10の束がふたつあったら、じゃあいくつになる?って聞いたら・・・12って答えるんだもん。(笑)絵を書いたり、図を書いたりして一生懸命教えてあげた。時間はかかるけど、わかってもらったときはとってもうれしかった。  

   中にはすぐにうちとけてくれない子もいた。他の先生は、彼女がなかなか自分から話そうとしないし、ちょっと困っているという。前もってそのことを聞いていたので話しかけるときはとても緊張した。始めの方は、何か話ても聞いてくれているのかな・・・?なんて不安になったけど、休み時間一人でいる彼女をバスケにさそってからはとっても仲良くなれた。2人でフリースローの練習をした。 その後の授業では絵日記のことなど、たくさん彼女から話してくれた。なんだかとってもうれしかった。実は周りが思ってるほど内気な子じゃないんじゃないかな、と思った。きっと人見知りをして、自分から何を話し掛ければいいか分からないだけ。きっかけがあればいろいろ話せちゃうとっても明るい子だなと思った。 残りの休み時間は、みんなで凍りおにをした。久しぶりに走り回っていいあせをかいた。(笑)それにしてもみんなはパワーがありあまってる。こんなこと感じちゃうなんて私もう歳??(笑)なんて、でも、とっても楽しかった。 

   これからも大変そうだけど、頑張って先生していきたい。