( December 17th ' 99) 先生最後
今日は、補習校の先生最後の日だった。本当に短い間だったけど、とても良い経験ができたと思う。ボランティアだから、って軽い気持ちで始めた先生も、終わりとなるとなんだかすごく寂しい。 初めの頃は、教えることはすごく大変!なんて騒いでいたけど、結局たくさんのことを教えられた気がする。
先生って体力もいるし、精神的にも大変だった。「現実」というものを知った気がした。子供好きだし、いろんなことを教えてあげられる、楽しい仕事だろうなって思うくらいじゃダメなんだなって気がした。算数セットを持って行ったり、いろんなものを使って工夫して教えてあげようと頑張ったし、やるだけのとこはやった気でいるけど、どこまで理解してもらえたかなっていうと自信が無い。
私が、わがままを言う生徒に 最後までやさしく教えてあげたり、叱ったりして、かまった結果、それに甘えてますますわがままを言う生徒がいたことも確かだ。ただすねる生徒をほうっておくわけにもいかないし、周り構わずわがままを言う子をそのまま見ているのも嫌だったし、間違っていることは教えて直してあげなきゃいけないって変に自分に責任を感じていた。 だから、その私に構ってほしさにわがままを言っているなんて思ってもみなかった。だけどそういう子供のわがままや喧嘩は、私がどうこうする問題じゃなくて子供の間で解決するべきことで、大人が出ていくべきじゃないんだと気づいた。そんなことは分かっていたはずなのになんだか悔しかった。
将来どの職につくにしても、その仕事を本気で好きでないと続かないだろうし、やっていてもすごく疲れるだけだと思う。本気で好きでやりたい仕事って見つけるのは難しいし、見つけたところで誰もができるわけじゃない。ほんと自分でも今何になりたいのか分からない。だけど今回 ひとつ自分の中でこの先生という仕事をやり遂げて、挑戦するという勇気が持てた気がする。