CELTIC FROST

<VANITY/NEMESIS>・・・TOCP−6448(日本盤)

お勧め・・・CELTIC FROST 中最高品質。必聴。

音質 ・・・同上!


感想


 まず音質。これは文句無く良いです。今までだと、ごっちゃまぜになって音の塊みたいになっていたMIXでしたが、(まー音楽が音楽だからしょうがなんでしょうが・・・でも、 SLAYER とか、 DESTRUCTION とか、 SODOM とか音の良いバンドって結構あるから・・・)このアルバムに関しては、かなり良い音でMIXされています。つまり、 g や b 、ds それに vo などの分離が良いんです。

 g や b が”もや〜”と聞こえるのではなく、一音一音の分離が良いです。しかも、 vo がきちんと前に出て、MIXされてますから、不快感は殆ど無いです。

 さて、レビューにいきましょう。前作でファンからボロぞーきんのように非難された音楽性が嘘のように変わってます。ポップさ、コンパクトさは姿を消し、ヘヴィさが復活。しかも、初期の凶々しさを残しつつ、ドラマティックに、スピーディーに疾走する。テクニカル・HMに仕上がっています。

 やはり、スラッシュではなくHMと書いたのは、もう既に彼らの初期の面影はブラック・メタル特有の冷たさ、暗さ、不気味さといったモノは残っているものの、サウンドの中には、「INTO THE PANDEMOINUM」以降で見せた、女性ヴォーカル、シンフォニックアレンジ、大仰な曲・・・といったHM特有のものが見られるからです。しかも、トーマスのヴォーカルは独特のは虫類ヴォイスながらも、完全に唄ってますし、バックの演奏も、タイトでかっちりまとまって、独特の緊張感をも出しています。

 これが、CELTIC FROST の最高傑作とおいらは思っている。一度、聴いてみてください。