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A WAY of HOMEWORK by TOSHI 4


cassette tape in a lead package
cassette tape in a lead package

”世界”に向けたデザインを
 音が完了したら、デザインを考えなくてはならない。これ、絶対に必要だ。たとえば、アイランドのクリス・ブラックウェルみたいな人は、プロ、アマ含めたミュージシャン達の作ったカセット攻めにいつも遭ってるわけだから、個性的なカセットじゃなきゃ、あの人達は聞こうなんて思わない。まず、ルックスなんですよ。アレッ?って思わせなけりゃ、そこで、もう失敗してる。
 「キング・オヴ・コメディ」を見た人もいると思うけど、あの映画でもロバート・デニーロとジュリー・ルイスがレコード会社にカセットを持っていってた。こんなことが日常茶飯事なわけだ。だから、内容が透けて見えてくるようなデザインを作らなくてはならない。
pamphlet for opening event of Pithecan Thoropus Eerectus
Toshi's lead art  加えて、ぼくは鉛に注目してきて、以前レコード・ジャケットの個展をやった時も、試験的に鉛のジャケットを作ったりしてたから、その流れで「Homework」も鉛でくるんだわけ。統一イメージなんです。
 「Homework」で使った鉛は、本当を言うとビルの防音用のものだ。壁とかにスタンパーで止めて張り付けるやつ。ビニール・コーティングまでしてあるから、何か特注モノみたいに思う人がいるかも知れないけど、実は普通のものなのね。この防音用の鉛をロールで買って、一つ一つ切ってゆく。ヘヴィ・メタルの人も間違って買ってくれるような外装だと思うけど、どうだろうか?
 一番お金がかかっているのは、たぶん銀メッキしたカセットだと思う。一個100円ぐらいするはずだ。夜光塗料のついたカセットにしようという案も出たけど、鉛でくるむんだったらこっちの方がいいと判断した。
 銀メッキだけじゃなくても、カセット屋さんに行けばいろんな色がそろっているし、特注にするともっと変わった色のカセットも作れるらしい。マーブルとかね。童話のカセットとか、すごく刺激的な色を使っている。ディズニーの「白雪姫」なんてのもきれいだった。
 この点から見ると、ああいう業界の方がずっと進んでますよ。普通、カセットは黒とか白とかぐらいの色しかないなんて考えがちだけど、全然違う。レコード会社なんかだと、カセットのラベルを替えようなんていっても嫌がられるものね。
 だから、プロたちがこんな所でモタついてるうちに、どんどんやっちゃえば楽しいんじゃないかな。
Tra 303 Homework

To be continued.....


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