と、なれば当然期待しちゃうわけなんだけど、実際見て泊まってみると…
おー、これがウォルドルフか…なんか、車ばっかり出てきて、裏口じゃないここ?
まさにその通り。空港からのバスは、車出入り口に横付けされたので、すばらしいとは言い難い裏口を見てしまったのだった。
本当の入り口は、威厳があってなかなかよろしかったスよ。
彼女がタクシーに乗って、「ウォルドルフ・アストリアまで」と行き先を告げると、タクシーの運チャンが、
「ウォルドルフ・アストリアかい?オレは以前あそこで働いていた事があるんだよ。ほら、これがその時のIDカードだ。」
と言って、ボロボロのIDカードを誇らしげに見せてくれたそうだ。
うーん、超一流ホテルで働いていたっていう過去は、彼の人生の中でキラキラと輝いているのだろう。それくらいウォルドルフ・アストリアは一流って事なんだなー。
月・火曜日の朝食もたまげた。なんせ、いかにもエグゼクティブ・ビジネスマンって感じの人が、次々と入ってきては、
「ハーイ、John。久しぶり」なんて、ウェイターと挨拶を交わした後、「いつものアレ頼むね。」なあんて言って席についているのを見ると…
日本人観光客の小娘の私達って、場違い? 旅行会社から出発前に渡された、
『ウォルドルフ・アストリアは格式高いホテルです。ホテル内、レストラン内には、Gパン等は避けた服装でお入り下さい。』
のメモの意味が分かったよ。
そうこうしている間に、周りのテーブルはみんなNew Yorkのエグゼクティブ級ビジネスマ〜ンだらけ。出勤前のエネルギー充填の為にここで朝食を取ってゆくのね。
正面玄関から広めの階段を上がった中2階には、広い踊り場とレストランがある。どうやらそこで豪華なパーティが行われているらしいのだ。
ひょっとして、社交界のパーティ?ウォルドルフ・アストリアと言えば世界のVIPも集まるホテルだもん、充分ありえるよね。
うー、いったいどんなパーティなんだろうか?見たいけれど、一般宿泊客には無理な相談なのでありました。
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