末は大物

名作・末は大物。竹下景子が出ていること。その作品のメッセージ性。非常によい作品に仕上がっている。

三流週刊誌の表紙しか取れないカメラマンと夏代に言われて、奮起した十一は、ゲンに頼み、いいモデルを頼んだ。連れてきたモデル(竹下景子)にやる気が出てきた十一だがとんでもない母親もついてきた。十一がコンクールに出品することを決意し、実際、いい写真も取れた。一方、あまりと友達の間に喧嘩がおきていた。モデルの母親は、裏に手を回して、コンクールの入選が内定したと一人祝杯をあげていた。が、実力ではなく、ステージママの影響で入選が決まりそうだということを知る。どうにも納得できない十一。十一はマキが操り人形のように扱われていることそしてわがままなモデルの母親に苦虫をつぶしていた。そのときモデルのマキは母親に、先生にまで自分を押しつけるのはやめてと怒鳴った。ゲンから電話が入った、ジャックが写真コンクールに入選が内定したらしい。ヒモつきみたいじゃないという夏代に秋枝はいいじゃないというが何か納得しない夏代。あまりが十一の部屋に来て、話をした際に、十一は、おにいちゃんも自分の力で、がんばっている…と言いながら、十一の顔は曇った。そんな時、喧嘩の抗議に友達の母親がすごい剣幕でやってくる。夏代は、本当の母親のようにあまりをかばいながら、相手に言い返した。あまりは、夏代に本当の母の姿を投影していた。写真コンクール当日、夏代は十一の写真を探すが、見つからない。そこにモデルのマキ(竹下景子)が近寄り十一が寸前にコンクールの出品を取りやめたことを聞いた。コンクールの出品を取りやめる代わりに、マキが自由に生きていく事をマキの母親に言ってくれた。「自分の生きる道は自分で決めなさい」夏代は十一の良さを再確認した。土手際に座る十一に夏代は近づき声をかける。見ろよと十一が見つめているところには、あまりと友達が何事もなかったように無邪気に遊んでいる姿があった。二人の視界には、互いが無邪気に遊ぶ姿が映っていた。あまりが近寄ってきて夏代に抱きつき泣いた。夏代のあまりに対する本当の気持ちを感じていた。やがて、4人は、皆、手をつなぎ楽しそうに川沿いの道を歩いていった。


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