《おまけストーリー》
澪と舞里根の奉公日記
Written by MAGE
澪(以下み):まりねちゃぁん……。
舞里根(以下ま):みおさぁん……。
み:まさかこーなるとは思わなかったわ。
ま:まりねも。でも、チャイナ服って、かわいいよね。
み:喜んでどーすんのよ。売られたのよ、私たち。
ま:ああああー。で、でもホラ、おまんじゅう、おいしそぉだよ?
み:まあ、店の雰囲気は悪くないわね。
ま:主人の人も、やさしそぉだしね。
み:うーん。それがどうも、よくない噂があるのよねー。
ま:よくない?
み:つまりその……。ねえ、舞里根ちゃん。
ま:ああああ?
み:どーしてここの主人、中華料理店を始めたと思う?
ま:え……? 好きだからじゃないの? 中華料理。
み:う……ん。まあ、そう思ってたなら、そのままのほうがいいかな?
ま:ええー? 教えてよ澪さん。
み:小学生に教えていいのかなー……。
ま:ああああ?! ちょ、ちょっと待って。
み:その、いわゆるフェチらしーのよ。
ま:待ってって……、ふぇち?
み:あれ? 舞里根ちゃん、フェチって知らない?
ま:うん。
み:つまりぃ……。
み:ほら、舞里根ちゃん。早く着替えないと。
ま:やだぁぁ。まりね、そんな目で見られるの、やだぁぁ。
み:だから聞かないほうがよかったのに……。
ま:だ、だって、かわいいのはわかるけど、そんな……、ああああー。
み:憶えておくのね。男なんて、所詮その程度だって。
ま:ちがうもん! お父さんだって、畑中さんだって……。
み:野菜フェチ、かぁ。そっちのほうがヤバいわね。
ま:ああああ?! な、なに野菜フェ……い、いや、やっぱりいい!
み:そうそう。いずれわかるんだし。
ま:ああああーん!
み:……いやがってた割りには、撮影の時はノッてたわねー。
ま:だって、そうしないと、後で監督が怒られちゃうでしょ?
み:えらい! さすが娘待遇! 親孝行だねー、舞里根ちゃん。
ま:でも、澪さんだって、調子よかったじゃない。
み:じょーだん! 舞里根ちゃんはいいよ? 肉まん二個なんだから。
ま:撮影が終わったら、食べていいのかと思ってたのに。
み:ぜーたく言わないの。私なんかドンブリよ! しかも中身もちゃんと入った。
ま:重かったの?
み:片手だしね、しかも。まったく、乙女の筋肉をなんだと思ってるのかしら。
み:……これが完成品か……。
ま:金の額縁だねぇ……。
み:……まりねちゃん。
ま:……みおさん。
二人:悪くないね! チャイナドレスも!
おしまい
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