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!うこ行にり狩葉紅(裏・紅葉狩りに行こう!)
[らいら様からの頂き物]


この話は、らいら様の頂き物が95%ベースになっています。らいら様、多謝!
(5%程、「紅葉狩りに行こう!」に更にマッチさせる為つけたさせていただきました)



「そう言えばもう秋だよね」
「ああ、秋だよな。秋といえば……」
「紅葉狩りでしょ、やっぱり」
「……紅葉狩り?」
「……春日、もしかして紅葉狩りに行った事ない?」
「何だ、それは」
「――紅葉狩りっていうのはねその名の通りだよ」
「その名の通り?」
「そう。紅葉を狩りに行くんだ」
「……で」
「まぁ、色々と道具が必要だけどね」
「道具?」
「山にいくから」
「山?」
「いい場所は人間があまり行かない場所になるでしょ」
「成る程」
「(野生の動物なんかに襲われるかもしれないから)危ないから武器は必要だけど」
「武器が必要なのか――。危険な行事なんだな」
「そうだね。(野生の動物は自分の縄張りに他人が入ってくるのを嫌うだろうし)武器はいるね」
「で、その趣旨は?」
「大勢で真っ赤な(紅葉)景色を見て楽しむ事だよ」
「真っ赤……」
「そう。(紅葉は赤くなってるし、色々周りを見て楽しむから)気は抜けないけどね」
「成る程、気を抜くと襲われるんだな、紅葉に」
「まぁ、(眠気には)襲われるかもね。人気が少ないし。静かだし」
「確かに武器は必要かもしれない」
「で、皆で楽しむんだよ」
「楽しむ?」
「ああ。(綺麗な紅葉などを)狩っていってその後に皆で食すんだ」
「紅葉……、そんなに大人数で狩るものなのか。凶暴なんだな……」
「てんぷらなんかにして食べると美味しいけどね」
「戦利品か……。美味しいなら、確かに少々の危険も仕方ないか――」
「そうでしょ、それは。(景色も楽しめる、空気も美味しい)いい事だらけだしね。 それに、(大自然を楽しむことで)ストレス解消にもなるからね。いい気分転換になるよ」
「……スカッとしそうだな」
「すっきりするよ」
「で、その紅葉ってのは具体的にどんなのなんだ」
「うん。そりゃ今の時期は(葉っぱは)真っ赤でしょ」
「……それは不気味だな」
「で、(風が吹くと)揺れる」
「……揺れる。ゆらゆらと動くのか……」
「サイズは俺達よりも大きいよ」
「厄介だな、それは」
「まぁ、(小さいよりも大きい方が)充実感は味わえるけどね」
「確かに、大きい獲物をしとめた方が満足できるな」
「ああ、あと(風が吹くとさわさわ)音がするよ」
「喋るのか……」
「まぁ(葉の音を喋るのとすれば)そうだよね」
「笑ったりもするか?」
「まあ、(紅葉を見ながらお酒を飲んだりしてたら)大声で笑ったりもするかもね」
「それは厄介だな」
「それから、(俳句を詠んだりして)競い合うのもいいかもしれないよ」
「しとめた数で競うのか?」
「(俳句を作った)数よりも(俳句の)質の方が重要でしょ」
「確かにな」
「春日は(幼い頃は内向的だったんだし)好きなんじゃないかな、紅葉狩り」
「早速俺は紅葉狩りに行く。紅葉は何処にいるんだ?」
「何処にでも(今の時期なら綺麗に染まって)いるでしょ」
「そうなのか?」
「――サミスーラは?」
「サミスーラ」
「(サミスーラの俺の知り合いに連絡しておけばもっと面白くなるかもしれないから)サミスーラがいいよ、春 日」
「サミスーラのが一番凶暴なのか?」
「(サミスーラのが一番綺麗)だろうね」
「よし。じゃあ、そうする。和ちゃんも誘う」


和ちゃんに追求された時の、某剣士の弁明:
「俺は別に嘘は言っていないでしょ。ただ、意図的に言葉を少なめに言っただけだよ」



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