「眞鍋かをり・家庭教師はグラビアアイドル・2」


■第一話■

二〇〇二年三月……。

猪狩真治、十六歳。この春で高校二年生になろうとしていた。

春休みに入ったものの、真治は時間を持て余していた。部活動やアルバイトをするわけでもなく、かといって大学受験の勉強に入るにはまだ早すぎた。

家にいても仕方がないので、真治は、最寄りの私鉄の駅前まで散歩に出かけた。

今年の春の訪れは早い。ほんの数日前、桜の開花のニュースを聞いたばかりだと思ったのに、小さな児童公園の桜の花はもう散りつつあり緑色の葉が出始めていた。暖かい南風が真治の頬を撫でていく。ジーパンにシャツ、薄手のジャンパーという軽装でも汗をかきそうな陽気だった。真治は児童公園を抜けて商店街に入った。昼過ぎの商店街は閑散として人通りも少ない。立ち読みでもしようかと、小さな書店の前にある週刊誌のスタンドで足を止めた。

(あっ、かをり先生だ!)

写真週刊誌の表紙を眞鍋かをりが飾っていた。眞鍋かをりは半年程前に出した写真集で水着グラビアを卒業し、いまではテレビのバラエティ番組を中心に活躍している。雑誌に登場する回数は少なくなっていた。真治はその雑誌を手に取り、じっと見つめた。もちろん表紙のかをりは水着姿ではなく、ピンク地に暖色系の花柄の大きく肩の開いたワンピース姿でポーズを取っている。クリッとした瞳が真治を見つめ返し、微笑んでいた。

(変わらないな……。あ、でも髪型が変わってる。髪、伸ばしたんだ……)

ウルフカット風にセットされたかをりの髪を見ながら、真治は一年前の事を思い返していた。まだその頃のかをりの髪は、前髪の短いストレートボブだった。忙しいグラビアアイドルとしての仕事の合間をぬって、真治に高校受験のための家庭教師をしてくれたかをり。そしてそのかをりが、真治の高校合格のご褒美として、初めての女(ひと)となってくれたあの日……。

そう、あの日、かをりは真治の肉棒を口で愛撫してくれたのだ。かをりのピンク色の舌が、真治のまだ青い肉棒を這い回った。

“はあんっ、や、やっぱり凄いッ・・・・・・し、真治君の・・・・・・ああん、お、い、し、いっ、あふっ……ああっ、鋼鉄の棒みたいに固くなってるっ・・・・・・はあふっ、ああんっ”

そして、かをりは真治の肉棒を豊かなバストで挟み込み、『パイズリ』までしてくれたのだ。日本中の眞鍋かをりファンが夢見た、「Fカップパイズリ」を真治は満喫したのだ。

“フフッ・・・・・・、気持ちいいのね、真治君? もっと激しくしてあげるっ”

さらには、真治の興奮しきったそれを自ら熱く濡れた花園に導き入れてくれたのだ。

“ああっ、入ってくっ!真治君のオチンチンが、かをりのオマンコにはいってくるぅ”

眞鍋かをりの写真を見ているうちに、その時の記憶が、そしてかをりの喘ぎ、悶える声までが脳裏に蘇ってきた。

真治のジーンズのズボンの前が痛いくらいに膨らみ、いつのまにか呼吸までもが荒くなっていた。

(あ、ああっ、かをり先生―っ)

ふと気がつくと、真治のとなりでストリート系のファッション誌を立ち読みしていた女子高生が、怪訝そうな顔で真治を見ている。

「あ、あっ、す、すいません」

意味もなく小声で女子高生に詫びると、真治は写真週刊誌をスタンドに戻し、自宅へ向かって駆けだした。

(ああっ、なんてスケベな奴なんだ、僕は……) 

自分の頭に膨れあがった煩悩を振り払うために、真治は走った。だが、そんな真治をあざ笑うかの様に、あの日の事が真治の脳裏を満たしていく。

“アアン、そう、そうよっ、もっとぉ、強くっ”

“ああっ、いいっ、凄いっ、真治君のっ、おっきくって、アアン、最高よっ、ああっ”

“真治君っ、ああんっ、真治君”

あの日のかをりの声が、幾重にも重なって真治を求めてくる。

(ああっ、かをり先生、だめだぁ! 僕、まだ、かをり先生の事、忘れられない!)

「真治君、真治君、ああん、待ってぇ」

かをりの声がやけにリアルに聞こえて来た。

ジーンズの股間はもうジッパーが弾け飛びそうなくらい膨張している。膨らんだ股間が邪魔になって上手く走ることが出来ない。足がもつれて転んだ。

「ああっ、真治君、大丈夫ー?!」

「えっ?」

自分の背後から聞こえてくる声に、真治は思わず振り返った。

「あ、ああっ!」

振り返った真治の目に飛び込んできたのは……眞鍋かをりだった!

そう、本物の眞鍋かをりだ!

真治は起きあがったまま、こちらに駆けてくる眞鍋かをりを見ていた。

「ハァ、ハァ、ハァ……んもぉー、真治君たら、すっごく足が早いんだもん、追いつけないじゃない。ね、ケガはない? 大丈夫?」

息を弾ませながら、眞鍋かをりが微笑んでいた。春らしいパステルピンクのニットに、くるぶしでカットされたデニム地のオフホワイトのパンツ、白いパンプスといった服装だ。肩からは紺色のトートバッグを下げている。変装用なのか、黒縁の伊達メガネをかけていたが、間違いなく眞鍋かをりだった。かをりはようやく息を整えると、伊達メガネをはずし、クリッとした瞳で真治を見上げた。以前は同じくらいの身長だったのに、この一年で、真治の身長は十センチ近く伸びていたからだ。ちょうどかをりの頭が、真治の鼻先ぐらいの高さだろうか。

「フフッ、背が伸びたんだね、真治君」

眩しそうに真治を見ながら、あの「かをりスマイル」が弾けた。

「か、かをり……先生」

「こーらッ。もう、『先生』じゃないでしょう」

メガネを外しながら、かをりは真治を叱った。口では怒っていたがその顔は笑っていた。

「え、あ、そうでしたね。で、でもどうして、かをり先……、いえ、かをりさんがここに?」

信じられないといった表情で、真治はかをりに言った。

「エヘヘ、急に来ちゃってゴメンね。レポートの提出で大学に行ったら、急に真治君に会いたくなっちゃって来てみたの。駅に着いてからお家に電話したら、真治君がちょうどこっちに向かってるってお母様がおっしゃってたから……」

「そう……ですか」

かをりはタレントであると同時に、横浜国大の女子大生なのだ。学業とタレント業をきちんと両立していた。

「フフッ、元気そうね、真治君。どう? 高校生活の方は? 彼女できた?」

直前の真治の状況を知らないかをりは、無邪気に真治に聞いてきた。

「そ、そんな……彼女なんて」

真治は、思わず顔を赤らめ俯いた。

「ええっ、うっそぉ! 真治君ハンサムなのに、どーして彼女がいないのぉ? ……でも、よかった」

最後の一言は、真治に聞こえないくらいの声だった。

「えっ?」

「ううん、何でもない。……ねえ、真治君、今からちょっと時間取れるかな?」

「え、あ……、はい、いいですけど」

もともとすることもなく自宅から出てきていた真治には、異論はなかった。

「やったー! じゃ真治君、ちょっと私につきあってくれる?」

「つ、つきあうって、ど、どうするんですか?」

「いいからいいから。『かをりにおまかせ』ネッ、いいわね?」

「は、はい……」

「よし、じゃ行こっか」

かをりは真治の手を引いて大通りに出た。ちょうどこちらに向かってくるタクシーに向かって手を振って停めると、真治の手を引いて後部座席に乗り込んだ。

「新横浜までお願いします」

再び伊達メガネをかけながら、かをりは運転手に向かって言った。

「あ、あの、いったい、どこに行くんですか?」

「シーッ、到着するまで内緒よ。私に任せるって言ったじゃない」

かをりは人さし指を唇にあてて、ウインクした。

「あ、はい……」

それから、車内には運転手のつけていたAMラジオのトーク番組が流れるだけだった。車は十数分走り続け、真治の自宅から数駅先の新横浜に着いた。横浜アリーナや横浜国際競技場という大きなランドマークのある新横浜は、ようやくビルの数も増え、街の体裁を整えつつあった。

「あ、運転手さん、ここでいいです」

まだ新横浜駅に着かないビル街のあたりで、かをりはタクシーの運転手に告げた。かをりが料金を払い、二人はタクシーを降りた。再びかをりは真治の手を取り、ビル街を歩き始める。新幹線の停車駅である新横浜は、企業の支店や営業所がテナントとして入っているビジネスビルが多い。そしてそこで働くサラリーマンやOLを目当てに、居酒屋やカラオケボックスも乱立していた。だが、かをりはそれらの建物のどこに入ることもなく、歩き続けた。

「あの、先……、あの、かをりさん……」

「ここよ」

かをりは真治の手を引いて、6階建てのある建物のなかに入った。

「え、ええっ!」

驚く真治を無視して、かをりは先へと進んでいく。

「こ、ここは!」

その建物の前壁には派手なネオンサインがかかっていた。

そう、いわゆるラブホテルである。

(こ、こんな所に僕を……、ま、まさか!)

真治の股間が再び熱を持ち始めた。胸の鼓動が高まっていく。

そんな真治をよそに、かをりは全自動のチェックインマシンでチェックインを済ませた。

パネルで部屋を選び、ボタンを押すと部屋のキーが出てくるシステムだ。

「さ、いきましょっ」

かをりはマシンからカード式のドアキーを受け取ると、真治の手を引いてエレベーターに乗った。最上階のボタンを押す。真治は呆然としたまま、かをりについていくしかなかった。

「エヘヘ、思い切ってVIPルームにしちゃった」

部屋の前に着くと、そう無邪気に言いながら、かをりはドアを開けた。

「うわぁ。すごいお部屋! ホントにVIPルームって感じね」

かをりの言うとおり、まるで迎賓館か王宮の寝室のような広く豪華な部屋の光景が広がっていた。豪華な応接セットを中心に、向かって左側に透明なガラスで仕切られた浴槽が二つもある広い浴室があった。そして右側にはダブルベッドどころか四、五人は寝ることの出来る大きさの、大きなベッドが据えられていた。ヨーロッパの貴族が使うような屋根付きの装飾が施された豪華なべッドだ。

「真治君っ!」

いきなりかをりが真治の身体に飛び込んできた。柔らかく弾力のあるかをりの乳房が真治の腹に当たった。熱い体温が伝わってくる。真治は股間が膨れ、サオ全体が硬くなっていくのを感じていた。

「あっ、かをり……さん」

「会いたかったの。あの日から、真治君……真治君の事が忘れられなかったの」

抱きついたまま、かをりの右手は真治のズボンの前に伸びた。膨れあがった真治の股間をかをりの白い指が撫でさすっていく。

「あ、ああっ、先……かをりさんっ!」

「こめんね……。真治君の気持ちも知らないで、こんな所に連れて来ちゃって」

「い、いえ、そんなことないです! 僕も、僕も先生の、かをりさんの事、いつも考えていたんですっ!」

「そうなの? 嬉しいっ! ねえ、真治君、キスしてっ」

かをりは真治を見上げ、そのつぶらな目を閉じた。パールピンクのルージュが塗られた唇が、真治を誘っている。

(ああっ、かをりさんっ!)

真治はかをりの肩を抱き、唇を吸った。真治の背中に回ったかをりの手が強く抱きしめてくる。と、同時にかをりの舌が唇を割って真治の口の中に滑り込んできた。真治は落ち着いてこれを迎え入れると、自分の舌を絡めていく。一年前に味わったかをりの舌の感触が、脳細胞を直接刺激していく。真治はびくっと股間が脈打ち、肉棒の先端から先走りの汁が溢れ出て来るのを感じていた。夢中で舌を突き出し、ピチャピチャと空中で舌を絡めあってから、真治は逆にかをりの口内に舌を差し入れてかき回した。

「ウウッ、ウンッ……はあぁっ……すごーい。キスが上手くなったわね、真治君」

唇を離し、口元を指で拭いながら、かをりが笑顔を見せた。だが、その表情はすぐに寂しそうな表情になった。

「ど、どうしたんですか。かをりさん」

「ゴメン……。誘っておいてこういうのもアレだけど……、私、今夜八時からテレビの収録があるの。だから、真治君とここで、こうしていられるのは、六時ぐらいまでだと思うの……」

真治は部屋におかれているアンティーク風の大きな時計を見た。午後二時を少し回ったばかりだ。あと四時間だ。

「でも、それまでは、私は真治君のものよ。真治君の好きなように……していいの……」

「か、かをりさん!」

「ウフフ、いっぱい……しましょーねっ」

そう言って微笑みながら、かをりはふと浴室の方を見た。何かに気づいたようだ。

「あ、そうだわ、お風呂の準備をしなきゃ。ゴメン、真治君、ソファーに座って待ってて。お湯を溜めてくるから」

そう言うと、かをりは浴室に向かう磨りガラスのドアの向こうに消えていった。真治はぐったりとソファーの長椅子に腰をおろした。だが股間の高ぶりを抑える事は出来ない。

(すごい! すごいや!……また、かをりさんと、エッチが出来るなんて!)

そう思うと、真治は早く股間を解放して激しくオナニーをしたい衝動に駆られた。だがオナニーよりももっと素晴らしいことが待っているのだ。必死にその衝動を堪えた。間が持てなくなった真治は、あらためて部屋を見渡した。

(すごいな、こんなところで、みんなエッチをしてるんだ……)

と、そのうちに、応接セットのテーブルに置かれたテレビのリモコンが真治の目に入った。手に取って、何気なくスイッチを入れ、チャンネルを切りかえてみる。ワイドショーやドラマの再放送の画面が次々に現れる。さらに選局ボタンを押し続けると、衛星放送やハイビジョンの番組が写った。洋画やスポーツに混じりアダルトチャンネルの所で真治の手が止まった。

(ああっ、すっげえ……)

衛星を通じて配信されるアダルトビデオだ。画面上ではモザイクこそかかっているものの、ハードなセックスのシーンが展開されていた。真治とあまり年齢が変わらないように見える、あどけない、髪の長い少女が男の上に跨った騎乗位で自ら激しく腰を使っている。

(す、すごい、こんなかわいい子が、こんな事をするなんて

少女は、後背位、立ちバック、正常位から屈曲位とめまぐるしく体位を変えて、交わっている。そして最後には、男優が少女の顔の上で引き抜いた男根を擦り立て、大量のザーメンを浴びせかけていた。

「ふーん、男の人って、こういうのが好きなんだー」

背後からかをりの声が聞こえた。

「ああっ、かっ、かをりさん、ごめんなさいっ! ……ああっ!」

あわてて背後を振り返った真治の目に、アダルトビデオ以上に刺激的なものが飛び込んだ。眞鍋かをりが、バスタオルすら巻いていない全裸の姿で立っていたからだ。

「か、かをりさん……。す、すごい……」

真治はソファーから立ち上がった。かをりの見事なヌードに目を奪われたまま、ゴクリと唾を飲んだ。

「アン、恥ずかしいな。そんなに見つめないで、真治君」

「で、でも……」

一年ぶりで見るかをりのヌードだ。見るなと言われても、真治の目は食い入るようにかをりを見つめていた。まず目がいくのは、当然バストだ。剥き出しになった八十四センチのFカップバストが、恥ずかしさと緊張とでプルプルと小刻みに震えている。ウエストは少し細くなったようだ。芸能界のハードスケジュールで少し痩せたのかも知れない。そして、下腹部に目をやると黒々としたアンダーヘアが目に入った。以前は綺麗に刈り揃えられていたヘアは、今はもう水着の撮影がなくなったためか、そこは自然のままの状態になっていた。そして、その奥は……。

「イヤッ、やっぱり恥ずかしいっ」

かをりの両手が、あわててパッと股間を隠した。

「ねえ、真治君も、……脱いで」

「は、はい」

真治は、かなぐり捨てるように服を脱いだ。すぐにトランクス一枚の姿になる。身長が伸びただけでなく、胸板や腕まわりに筋肉がついた真治の身体は少年らしさが抜け、青年のそれになりつつあった。

「すごーい! かっこいい、真治君」

かをりの言葉にも励まされ、真治の股間はトランクスの布地を突き破らんばかりに膨らみきっていた。真治はトランクスの腰に手をかけ、脱ごうとする。

「あっ、待って。それは私が脱がせてあげる」

かをりは素早く真治の前に傅くと、真治のトランクスに手をかけた。そのまま一気に引き下ろす。

ブンッ!

風を切る音とともにトランクスの中味が飛び出した。

「キャッ!」

ピシッ!

跳ね上がった真治のペニスが、かをりの細い顎を叩いた。

「あっ、だ、大丈夫ですかっ」

「う、うん、大丈夫……。あっ、ああーっ、す、凄いー! 凄すぎるわ、真治君!」

真治の股間を見て、かをりの大きな瞳が見開かれた。青年の身体に成長した真治は、股間も同様に成長していたのだ。一年前もかなりの大きさでかをりを驚かせたが、ムース缶程に怒張したそれは、かをりの想像を超えていたようだ。先程からしみ出ている先走りの透明な汁が、亀頭の先端を濡らしている。

「一年で、こんなに、大きくなってるなんて……」

かをりは真治の顔とペニスを交互に見比べながら、右手をサオの根元に伸ばした。しなやかな指が、確かめる様に真治の男根を強く握りしめた。

「うっ、くっ!」

「ああっ、熱くて、硬いっ……。それに、こんなにお汁が出てる……。ね、ねえ、真治君っ、舐めていい?」

「あっ、で、でもまだお風呂にも入ってないし、汚いですよ」

「ううん、いいの、真治君のこと好きだから、そんなこと関係ないわ。かをりが、真治君のオチンチン、きれいにしてあげるわ……」

そう言うと、かをりは真治のいきり立つ剛直の先端に唇を当てた。

「ああっ、かをりさんっ!」

ブチュウッ!

大きな音を立てて、かをりの唇が張り切った真治の亀頭の先を吸う。

チュウッ! ズチュッ! チュルルッ!

かをりが先走りの汁を啜った。

「あうっ!」

「フフッ、オチンチン全体がビクンって震えてる。気持ちいいのね。もっと、してあげるね……」

かをりは舌を伸ばし、亀頭を舐め始めた。

「あふっ……はぁ……あん」

かをりは目を閉じて美味しそうに雁首のあたりを舐める。と、今度は肉棒の右に、左にと顔を動かしながらサオを舐め回す。ひらひらと舞うように、かをりのピンク色の舌が、熱くなった真治のサオを舐めていく。

「ああっ、美味しいっ……オチンチン、美味しい〜っ! はあんっ、真治君。タ、タマも、キンタマも、舐めちゃうわねっ」

そう囁きながらかをりは右手を捻り、グイッとサオを持ち上げた。毛が生えた玉袋をピチャピチャと舐め始める。

「あ、あ、ああっ、かをりさん!」

真治の足がふらついてきた。もう、立っていられそうもなかった。

「ぼ、僕もう……」

「フフッ、がんばって、真治君。あ、そうだわ。ソファーに座っていいわよ」

かをりは肉棒から手を離すと、優しく真治の腰を押してソファーの長椅子に座らせた。自分自身は床の絨毯の上に座り込み、再び真治のいきり立つものを手に取った。しっとりとした手の感触がやさしく真治のサオを包み込む。

「アウッ、ああっ、か、かをり先生……」

真治の亀頭の先端から、かをりに吸い取られた筈の先走り汁が再びジュクジュクと洩れだしている。

「ああ、すっごーい、真治君。じゃあ、おしゃぶりしてあげるね」

そう言って微笑むと、かをりはいきなり真治の股間に顔を伏せた。ぽってりとした唇を大きく開けて、肥大した亀頭を口に含んだ。

「ああっ、かをりさ……ああっ」

「んふっ……ウウッ、ウンッ」

目を閉じて鼻を鳴らしながら、かをりの唇が真治のサオをゆっくりと呑み込んでいく。艶やかなピンク色のルージュが塗られた柔らかい唇が、真治の極太肉棒で目一杯こじ開けられていく。

「んグッ……、んううっ」

眉をひそめながら、かをりは懸命に肉棒を頬張ろうとする。だが、真治の陰茎があまりにも長大であるために、その半分から少し先の部分まで咥えるのがやっとだった。

「プハッ! はあっ、はあっ……ああ、す、凄いわ、真治君のオチンチン。大きすぎて、かをりのお口に入りきらないっ」

息を整えながらかをりは、サオの根元を握っていた手をピンク色のルージュが付着しているあたりへ動かした。ここまでなら咥えることが出来るという目安だ。

「ゴメン、真治君。……も、もう一度、するわね……ムグッ!」

再び眞鍋かをりの唇が、真治の膨れ上がったサオを口に含んだ。指で作った限界点まで

一気に肉茎を頬張ると、じっと目を閉じ、ゆっくりと頭を前後に振り始めた。

「ンッ……んンッ……ンふンッ……ンフッ……」

かをりは形のいい小鼻を膨らませながら、ゆったりとしたピッチで真治の肉棒を吸っていく。かをりの柔らかい唇が真治の肉棒をきつく締めつける。

 ジュプッ……ジュピッ……ブブッ……ブピッ……!

静かなホテルの部屋に、かをりのフェラチオの音が響く。時折唇を離しては、潤んだ目で真治の顔を見つめながら挑発するように舌先でサオを舐め回した。

「アアッ、アフッ、真治……くぅん。ああっ、はぁあん!」

かをりは満足そうに真治の極太棒を味わうと、再びそれを口一杯に頬張り、強く吸いたてた。ものすごいスピードでかをりの頭が動く。

 ジュパ! ヂュビ! チュパ! ブピッ……!

かをりの前髪がハラリと落ちて顔にかかった。だが、そんな事はお構いなしにかをりは激しく頭を振り真治の巨根を啜り続ける。

「う、あ、あ……、ああっ」

真治はたまらず、かをりの頭を両手で抱え込んでいた。

「ンウッ、……ウウンッ」

かをりのうめき声に真治は我に返った。

「あ、ご、ごめんなさいっ」

「チュパッ……ううん、いいのよ。あ、そうだわ。真治君、前髪が邪魔になるから押さえていてくれるかしら。こんな風に……」

かをりは顔にかかった髪をかき上げると、真治の手を取って落ちないように押さえさせた。かわいいおでこが露わになった。気のせいか、かをりの顔があどけなく見える。

「そう、これでいいわ。かをりがおしゃぶりしてるトコ、よーく見ていてね。ね、真治君……、イキたくなったら、ちゃんと言うのよ。私が受け止めてあげるから……」

真治にそう言って微笑むとかをりは、あんぐりと口を開けて剛直を呑み込んだ。

「……んふぅうっ、フングッ!」

深々と咥え込むと、目を閉じて真治の男根に唇奉仕を始めた。しばらくすると、もう咥え込みの限界点を唇が覚えたのか、かをりは右手を離して唇だけを使って肉棒をしごき立てていく。

ズビッ!ズプッ!クピッ!ブブッ!ズピッ……!

超ハイズピードでかをりの唇が真治の肉棒の上を滑る。唇の端からこぼれたかをりの唾液が、キラキラと輝きながら飛び散っていく。

「うあ、あっ……か、かをり、かをりさんっ。ああっ、気持ち……いいですっ。かをりさんのフェラチオ、最高ですっ」

真治は必死に発射をこらえながら、うわ言のように叫ぶ。その様子を見ながらかをりは満足そうに目を細めると、フェラチオに加えてサオの根元を右手で掴み激しくしごき始めた。

「ああ、かをりさん、凄いッ、ああっ、僕、もう!」

「ジュパッ……。ああっ、ああんっ、イ、イキそうなの? 真治君?」

かをりの手の動きがより強く、より早くなる。真治の太い幹をかをりの細い指がしごき上げていく。

「あ、ああっ、かをり……さんっ。そっ、そんなにされたら、ぼ、僕は……!」

「いいのよっ、出してっ。さっきのビデオみたいに、いっぱい……、いっぱいかをりのお顔にかけてっ、真治君!」

(ええっ、そ、そんなっ! かをりさんの顔に、ザーメンをかけるなんて! ああっ!)

「ほらぁ、出して出してっ! かをりのエッチな顔にぶっかけてえぇっ! んはあああ!」

かをりは伸ばした舌先で真治の亀頭をチロチロと舐めた。

「ううっ、あくっ!」

睾丸がキュンと縮みあがり、爆発寸前になっている亀頭がヒクヒクと震えた。

(だ、だめだっ! かをりさんの顔になんか、絶対出せない! 出しちゃいけないんだ!)

真治は固く目を閉じ、歯を食いしばって暴発をこらえた。

「んはぁっ、ウフフッ、我慢しないでっ。出していいのよっ! ほらぁ、真治君、見て見てっ、かをりがオチンチン舐めてる顔を、見てっ!」

「えっ!」

真治は思わず目を開けた。

「んはあああん!」

淫らに舌を使いながら、真治を見つめるかをりの澄んだ瞳と目が合った。

そして、かをりはゆっくりと目を閉じ、菩薩のように微笑んだ。

真治の脳の奥で、何かがスパークした。

時が、止まった。

「うあああっ、せ、先生―っ!」

ドピュウウウウウウウウ! ドピィイイッ! ドピュ! ドピュッ!

ドピドピッ! ドピピィイイイイイイッ!……!

真治の筒先から、夥しい量の白く粘つく液体が飛び散った。

清純な国立大生アイドル・眞鍋かをりの上気した顔面に、白い桜の花びらが散るように、ザーメンが飛び散っていく。

「あ、ああ、あ……! かをりさんっ!」

かをりはじっと動かずに、真治が放ったモノを全て受け止めてくれている。

眞鍋かをりの髪に、額に、スッととおった鼻筋に、愛らしい頬に、ザーメンが飛び散る。

ドピュウウウッ! ピピッ! ビッ! ビピュッ……!

かをりが手しごきを止めても、真治の放出はまだ止まらない。

「ああーっ、ご、ごめ……ん……なさ……い、あああっ!」

ドピュルゥッ!

最後に濃厚な一発が、かをりの唇の上にかかった。

「んぷっ……。んあ、はああん」

真治のザーメンにまみれたかをりの唇が割れ、舌がその濃厚なモノを舐めとった。目を開けるとザーメンまみれの顔のままで、あの爽やかな「かをりスマイル」を見せた。

「……ああん、すっごい。フフッ、いっぱい出たねっ、真治君。ああんっ、かをりのお顔、ベトベトになっちゃった。あ、お掃除してあげるわねっ」

かをりはそう言うと少し萎えながらもまだビクビクッ、と振るえている真治の太棹を口に含んだ。

「ンッ……んんっ、んぐっ……」

(ああっ、夢みたいだ。かをり先生に……、かをりさんに顔面シャワーだなんて……)

眞鍋かをりに肉棒をしゃぶられたまま、真治は再び目を閉じた。

この夢の時間が、永遠に続くように祈りながら……。

(つづく)


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