台湾公売局

台湾の煙酒公売局(かつての日本の専売公社に相当)。建物自体は日本時代に建てられたものらしく、東京駅などに似た赤レンガ作りで風情がある。

「二二八事件」とは、1949年2月28日に起こった台湾人による暴動事件と、その鎮圧を口実とした中華民国政府の白色テロ。1945年「光復(中華民国政府による台湾接収)」後の蒋介石政権による失政と、中国人官僚・軍人の腐敗・横暴に耐えかねた民衆の怨念が暴発した事件だが、中心となるべき組織が無かったために鎮圧され、政府による恐怖政治に口実を与える結果となる。そればかりかいわゆる「外省人」と「内省人」との間の不信感に拍車をかけ、現在の台湾の政治状況にまで深く影を落としている。

円環でヤミ煙草を売っていた小母さんが殴られた事がきっかけとなり、その事に不服な民衆が抗議に押し寄せたのがこの公売局の前(その後省政府へのデモに発展するが、そこで警備兵が実弾を発砲し、非武装の民衆に死傷者が出たために本格的な暴動にエスカレート)ということで、なぜレポートにここと円環が出てきたのか理解いただけると思います。

戻る

Click to see more great pages on Society.