車の事故の話はもう読まれたと思う。これはその車の売却に まつわる体験だ。車の売却もいつかは体験すると思う。一読あれ。
この事故にあった車は縁起がわるい車だと思っており、 早く買い替えたいと常々思っていた。 次は四輪駆動をタイプが欲しい。冬にスキーに行く時(レイクタホ方面)に 出かけるときノーチェーンで行けるからだ。 ちょうど Jpnnetのホームページ の中古車売りたしのコーナーに候補の車があった。 買い替えなので前の車を売却する必要がある。これにはディーラーでの売却、 個人間での売却がある。 とりあえずこの車を購入したディーラーに行き、事故車であることを 告げ、この車を購入した時の担当C氏に見積もりをしてもらった。事故の話をすると "ドアさえあけば大丈夫だ"と言い、事故車は引き取らないのでは という心配も吹っ飛んだ。見積もり金額も妥当なところなので 個人間での売却ができない場合、最後の手段でこのディーラーに 持ちこもうと決めた。このディーラーで売却できる事が確認できたので さっそく四輪駆動購入の交渉を進めたのだ。
その後無事中古の四輪駆動を入手する事ができたが、前の車の個人への売却は 進まず、我が家の車は妻用、私用1(四輪駆動)、私用2(事故車) と3台になってしまった。車庫は2台分しかなく、いつも1台は 外に駐車だ。保険も3台分。現金も不足している。はやく売却をしなければ。 3月という時期も悪かったのだろう。これが4月ならうまくいったかも知れない。 買い替えの時は時期を選びたい。
結局最後の手段のディーラへ持ち込み、売却を依頼した。 前の話があったので安心していたが、今回は中古車の査定専門の営業が担当だ。 彼が車を点検して、"うちでは引き取れない”といきなり 言った。ちょっと待てよ。この前あいつは引き取ると言ったはずだ。 ところが前の担当のC氏は今日出社していない。なんて事だ。 ほかのディーラーに持って行くしかない。今後売れなかったらどうしよう。 泣く泣く3台の車のオナーか?
後日飛び込みでこの車製造メーカーのディーラーへ持ちこみ売却を依頼した。 このディーラーはこの地区でも大きな店である。対応した営業マンが 車の周りを一周し、外見を見て、事務所に戻ってしまった。このとき 事故経歴があることは伝えた。彼が事務所から出てきて "$xxxxでどうだ?" と言ってきた。やった。ここなら売れる。査定額よりも手放せる喜びのほうが 大きかった。これで2台の車を車庫に入れられ、現金が手に入る。保険も解約だ。 しかし、こんなに簡単に売れて良いのだろうか?俺の知った事ではない。 手放せれば良いのだ。ただ、金額のほうがちょっと物足ない。 そこで先方の金額に渋い表情を見せていた。 そこでいくら欲しいと聞かれた。 あまり欲を出してこの商談がご破算になったら元も子もない。そこで $500の上乗せを要求した。この金額なら前のディーラーでの査定より若干 安い程度だ。するとちょっと待ってくれと奥から査定の専門の担当が 出てきた。車の周りを一周して 二人で何やら話をしている。首を縦に振っており、上乗せOkのようだ。
営業マンが上乗せの金額を掲示してすぐ書類の手続きをして、小切手を渡して 自宅まで送ってくれると言った。(車が無くなるので自宅までの足がないのだ)
私は早く手放したい一心だったので手を打つ事にし、手続きを(車検証などの 書類の提出、車の権利を放棄する書類など)して小切手を待った。 ところが、手続きをしている担当者が"すまん今日は出金ができない" と言ってきたのだ。 ちょっと待て。さっきその場で小切手を用意すると言ったではないか。 冷静に話を聞くと小切手を用意する時にはマネージャーのサインが二人分必要らしい。 どうもその権限を持つ人がついさっき外出してしまったらしい。 くそ、$xxxxが中に浮くのか? 非力な英語力ではどうにもならない。商談を白紙に戻すか?? また次のディーラー周りをするのか?? 大きな店だから信用しても良いのでは。日本で売却した時も後日口座に振り込んでもらったではないか。 結局この日は手ぶらで自宅まで送ってもらい、後日小切手を受け取りに行った。 翌日受け取ったその足で銀行に入金に行ったのは言うまでもない。
車の購入の時にもわかるが車のセールスマンは最低だ。 彼らはアメリカでも一番信用ができないセールスマンらしい。
今回のアメリカ文化、中に浮いた$xxxxx なり。でも大手ディーラーは持ち逃げしない!?