■ジョージア・インターンシップ日記■

#06: 5月20日

いよいよ今日から大会が始まりました。 朝6時半集合ということでまだ寝足りない状態のままテニスコートに出向きました。 今日は8時から計8マッチ行われましたが、 2マッチが2つのコートで同時に行われたので実質4マッチブロックのスケジュールが組まれました。チャンピオンシップの雰囲気を少しずつ感じながらコートのセットアップや試合前のトリートメントに追われます。 が、一度試合が始まるとほとんど出番がありません。 初日ということもあり選手のコンディションも整っているので脱水症状を起こすということもほとんどありませんでした。 しかしそれでも UCLAと SMUの選手が Dehydrationで試合後トレーニングルームに運ばれました。 UCLAの選手は私がトレーニングルームまで連れていったのですが、 実は私は実際に脱水症状から来るHeat Crampを見たことがなかったので、これは非常によい経験になりました。その選手は北欧のフィンランドから来ているのでこの高温高湿に慣れていないというのが大きな原因でした。Heat Crampは極度の水分の欠如(発汗など)から体内の電解質のバランスが崩れることによって起こるコントロール不能の筋収縮のことです。この選手は極度に水分が損なわれていたため IV(点滴)を受けました。SMUの選手はさらに重度の Dehydrationを起こしていたため病院に運ばれました。

また、2日前から世話をしていたスタンフォードの選手が試合後私に痛みを訴えてきました。彼は左足の Adductor (内腿の筋肉) に痛みを持っていた (Strain) のですが、試合後今度は右足が痛くなってきたというのです。早速トレーニングルームでエバリュエーションをすることにしました。私はいろいろとエバリュエーションをしながらも、左足をかばう (Guarding) ことで右足により負担がかかったのと Dehydrationから来るものだと的を絞っていきました。私はアイスバックとスティム (電気治療)を痛みを和らげるために彼に施しましたが、治療が終わって再びエバリュエーションをしてみると痛みは右足の Addactorというよりももっと上の部分 (脚の付け根のやや上)でした。彼にはホテルに帰ったら最低でももう一回はアイシングをしてゆっくりとストレッチしなさいと言伝てしておきました。それよりも、一番緊張したのはスタンフォードのヘッドコーチに報告した時でした。 私はいままで一度も選手の怪我の状態を直接コーチに報告したことが無かったので、どうしようかと動揺しかけましたが、「大した事はないから今晩アイシングをしてもし明日まだ痛かったら私たちに教えて下さい」 と伝えました。 そのコーチは見るからに威厳の有りそうな、そしてとても実績の有りそうな (絶対にこの業界?では有名なはず) 方だったのでとにかく堂々としゃべったつもりです。 また一緒に居た選手の父親がなんとPhysician(医者)だったので本当に下手なことは言えない状況でした。 とにかくこういう時は一度そうだと思ったことには自信を持って(たとえ100%確信が持てなくても)堂々と、そして威厳をもってコーチなり選手なりそして親なりに接していくことが大事ですね。 もともと英語を流暢に話せるわけではないので、もしもたついたり、不安げになったり、あるいは自信無さげに接してしまうと彼らに不安を与えかねません。 今日は朝6時半から何と夜の10時までずーっと働き通しでしかもそのほとんどを試合観戦に費やしていたのですが、上記の出来事は大変有意義な事であったと思います。

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