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■日米文化異論

【God Bless You, But ME】
 

 
 


アメリカには、誰かがくしゃみをした時、"Bless you"と声をかけてあげる習慣があります。これは "God bless you"の"Bless you"で、あなたがくしゃみをしたのは神様があなたに息を吹きかけたからで、それはあなたにとってとても幸福な事です、という祝福の意味が込められています。もちろん神様というのはキリスト教なかの神様のことです。たとえくしゃみをした人がまったく他人の、通りすがりの人でも、"Bless you"と言ってあげています。

ある授業中の事です。教室の中で誰かがくしゃみをしました。するとすかさず教室内にいた半分以上の生徒が"Bless you"と声をそろえて言ってあげます。くしゃみをした生徒は“Thank you”と返します。ちょうどその時、私にもくしゃみの気が襲ってきて、耐え切れず「ハクション!」とくしゃみをしました。すると教室の中の誰一人として私のくしゃみには反応せず、授業はそのまま進んでいったのです。さきほどの生徒のくしゃみと私のくしゃみの間隔はわずか約5秒。あまりの落差に唖然としたものです。その理由として考えられるのは、まず私がキリスト教とではないから。あとは、私がアメリカ人ではないから。いずれにしても、ちょっとしたショックであった事に変わりはありません。この"Bless you"はキリスト教の概念からきているわけで、キリスト教でない私が祝福される所以はないというのには納得しますが、あからさまにこのようなことがおきると宗教上の違い以上のものを感じずにはいられません。別に"Bless you"と声をかけてもらいたいわけではないのですが、やっぱりちょっと寂しいですよね。

(10/15/1999)

 

 
 

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