2004年3月14日
「イラクでの医療状況を見て」
先日ふと深夜のテレビを流していると、イラクでの従軍医療スタッフの奮闘記のようなドキュメントが流れていました。簡易テントではありますが、腕利きの外科医が十分に手術を出来る程整った施設で、薬局はもちろんのこと、ナースもついているところを見ると、日本のずさんな病院よりも格段によい施設のように見受けられました。
彼らは戦争で傷ついた兵士達を収容するのはもちろんのこと、傷ついていれば相手のイラク兵士でも最大限の努力を賭して治療に当たっていました。戦争に突入したことに共感は出来ませんが、兵士や医療関係者には直接罪はないと思います。兵士は政府の命令を聞くだけしか出来ないのですから。
メディカルスタッフはさらにアメリカの攻撃で傷ついた民間人も状態がシリアスな場合だけ対処していました。これらが一番見ていてつらかった。
成人はもちろんのこと、小さな子供までが酷い状態で送り込まれてくるのです。あるときは重度の全身やけど。あるときは骨折。あるときは病気。受傷後直ちに送り込まれる場合はラッキーですが、搬送が遅れて状況が悪化していることも少なくありません。そのせいで命を落としていることもあるうようでした。
医療スタッフはメインの仕事は自軍兵士の収容ですが、目の前で苦しんでいる民間人を頬って置くこともできず、しかし人材も医療用具、薬なども足りないのでやむなくそういった民間人をイラクの病院へ送り返しています。医療チームもただの人間です。目の前で小さな子供が次々と命の灯火を消していけば心労も耐えません。またその原因が自軍であるとすればいかに自分に関係ないとはいえ、自分が何のためにそこにいるとかという疑問にさえさらされているようでした。ドキュメントはそういった医療チームの苦悩と葛藤をリアルな映像と共に放映していました。
日本は先日、陸上自衛隊のイラク派遣を決定したそうです。自衛隊が軍隊なのかどうか、海外派遣は違憲かどうか、そういったことはここでは述べようとは思いませんが、日本には日本のできることが他にもあるのではないのか・・・とこのドキュメンタリーをみて思わされました。あともう少し医療スタッフが増えれば多くの人が救われる・・・。実際サマワに派遣された自衛隊が向こうで何をするのか把握していないので何とも言えまんが、こういった医療の現状を上の人たち、そして日本人達は知っているのかな、と思わされました。
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