MinMin's Diary



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1月10日

よく日本語は難しいという日本人に出会う。
日本語が難しいんじゃなくて、自分自身が日本語ときちんと向き合ったことがないんじゃないかと思う。
どんなものであっても、きちんと向き合えば、簡単に済むものでないことは容易に解る。
自分が日本人だということにあぐらをかき、自分自身の基盤にあるものについてあまりにも無知。
その無知であることすら自覚していないおめでたさ。
日本語の表現法は曖昧ですから...と言って日本語の解説を求められた時に避けようとする日本人がいる。
日本語の表現法が曖昧なのではなくて扱っている御本人の頭の中が曖昧なのではないだろうか。
どこそこの国は親日だなどと軽々しく言う日本人に出会う。
どこそこの国が親日である以前に、自分達の国である日本が親日であるか考えたことがあるだろうか。
外国人に知日派や親日派を求める以前に、日本国内に親日派、知日派の日本人がどれだけいるのだろうか。
己を知らないから厚顔ぶりをひけらかしてもなんとも思わない。
己を知らないから外圧に弱い。
外圧に弱い自分達を別の外の力で守ってもらおうとする。
一所懸命になって「親日」の外国を探そうとする。
一所懸命になって「アジアはひとつ」と仲間を増やそうとする。
アジアはひとつという言葉の裏に「でも日本が兄貴だぜ」という本音を隠して。
自分のことを理解し得ない人がどうしてリーダーになれようか。
ある台湾女性が憤慨していた。
日本のある政治家が地下鉄の初乗り料金も知らず、映画館の入場料も知らなかったというのだ。
普通なら恥ずかしいことなのに、その政治家は平然としていたという。
国民の生活や物価を知らない人がどうやって国民の指導者として対応していけるだろうか。
己を知らないで国際化もないもんだ。
日本人は外国人にどう見られているとか、どう見られたいとか言う前に、まず自分のことをお勉強した方がいい。
自分達がどうやって成り立ってきたのか。
自分達の文化がどういうものなのか。
明確な日本語で一部の曖昧さもなく日本を説明できるようになり、自分自身が親日となった暁に国際化については考えてもらいたい。



1月11日

他人の中傷誹謗って楽しいのかな。
某掲示板で日本では結構有名な台湾女性が台湾では有名なのかどうかっていう話が出ていた。
日本ほど有名じゃないけれど、台湾の雑誌にも出ていたりしてたな。
日本で一番有名な台湾女性って。
あと、今は潰れたけれど、日本についてきちんと調べていた雑誌にもよく登場していた。
その人の北京語がだめなんだって。
台湾語も日本語まじりで理解不能なんだって。
変だなぁ。
私の友人達はみんな彼女と台湾語か北京語で普通に話していたけれど。
それとも私の友人達が天才的な言語能力を持っていたんだろうか。
誰かが有名になると、不愉快になる人っているんだね。
そういえば、そこの掲示板では私が勧める良書も「日本人に見せるための本」って言われてたな。
そうかなぁ。
そういうのって「国民党のもんだからみんな悪いもの」っていう思い込みと五十歩百歩のような気がする。
偏見抜きにして、自分の判断力でものを見なくちゃね。
どういうプロセスで、どんな方法で描かれたものでも、そのものの本質を見なければいけない。
ちなみに、その本は台湾人の友人の間でも評価されています。

なんか、見苦しいな。



1月16日

17日は阪神淡路大震災の日ですが、16日は台湾の日本女性にとってひとつの歴史を刻む日でもあろうかと思います。
台中で一人の日本女性が幼い我が子を道連れに自殺してからちょうど1年。
彼女の死が台湾に住む日本女性を奮い立たせ、居留問題に関する運動、自分達の存在をアピールする動きを促してくれたような気がします。
漠然としていた目標が明確になり、自分達の置かれている身を切に感じるきっかけになったかもしれません。
「おどろ気 ももの木 台湾日記」を書く原動力にもなりました。
彼女のような思いを味わう人が今後はいないように...そんな願いを込めて私は書きました。
多くの日本人から見れば、名もない一人の日本女性の死でしかないでしょう。
ほとんどの人の記憶にも留められない存在かもしれません。
でも、私は彼女の死を忘れることなく、無駄にすることなく、これからも自分の出来る限りのことを続けていこうという気持を新たにしました。
彼女とお子さんの御冥福をお祈りいたします。
 



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minmin@geocities.co.jp