Day21.Sep22
朝起きると早々に全ての後片付けと大掃除をした。住み慣れたテントや毎日使った食器やクーラーボックスなどすべてをきれいに片づけた。すっかり荷造りも済ませて、とうとうキャンプサイトを離れた。海岸線をひた走りながら、私はこの3週間を振り返って物思いにふけり、海をぼんやりと眺めていた。そしてとうとうLAのVenice Beachに到着。天気も良くてとても気持ち良かったけれど、さすがに水はもう冷たいので泳がず、みんなでSanta Monicaの桟橋の方までのんびりと歩いた。美しい海と砂浜とパームツリーの景色を堪能しつつ、あと数時間後にはこのみんなとも離れなくてはならないなど信じることができずに、私は刻々と迫る時間を惜しみながらも、大好きな仲間とひたすらおしゃべりを楽しみながら素晴らしい時を過ごした。波打ち際を歩きながら、HolgerとTobiasと、本当にこの旅に参加して良かったよね…とこの旅について口々に想いを語り合って、なんだか涙が出てきそうになった。「俺たちもついついドイツ語ばかりで話しちゃって、ユミコにはかわいそうな想いさせちゃったかもしれないね。もっと英語話すべきだったよね。」と言ってくれた。私も「そうだね、みんながドイツ語で盛り上がって笑ってる時とか、私もドイツ語が聞き取れて話せたらどんなにいいだろうって思ったよ。でも、みんなは本当に優しくてひょうきんで、みんなと一緒にいて本当に楽しかった。出会えたこと本当に感謝してるよ。私も帰ったらドイツ語勉強して、みんなの家に遊びに行くからね。日本にも来てよ!」と言い、次はみんなで南半球や東南アジアの方に行こうなどと盛り上がったりした。本当に3週間の共同生活は偉大で、知らず知らずのうちに私たちは深い絆で結ばれたのだなぁと実感した。
解散場所のホテルに戻ると、皆でバンの上に乗って記念写真をとり、拍手をして、ついに私たちの3週間の旅も幕を閉じた。私はその場ですぐに別れる予定になっていたので、真っ先にThorstonが「ユミコー!もうここでお別れなんだよね。寂しくなるよ。でも会えて良かった、本当に楽しかったね!元気でね。」と言ってくれ、続いて一人一人と固く抱き合って感動のお別れをした。けれど何だか本当に離れ離れになってしまうという実感がわかず、今まで家族のように過ごしてきた仲間だけに、明日も一緒にいるような気がしてならなかった。けれど、手紙やe-mailで連絡をお互いとれるので決してお別れではないという気がした。来年にはJulieと一緒にドイツをはじめヨーロッパにいるみんなのところに絶対行くと約束をして、私は沢山の素晴らしい想い出と一緒に重い荷物を抱えて、ホテルを後にした。
<おわりに>
この旅は私の今までの人生の中で一番素晴らしいものでした。生きてることってなんて素晴らしいんだ!と自分の人生に感謝せずにはいられませんでした。この旅を通して、想像を遥かに超えるほどの素晴らしい経験をし、沢山のことを学び、確実に成長できたと感じています。やはり一番の宝は、世界中から集まった人たちとの出会いです。彼等との友情を一生大切にしていきたいです。