次の日の朝、目が覚めた私は早速豪邸探検です。
てくてくと下の階に降りてゆくと　いきなりスリランカ人のおばちゃんが出てきました。　兄が雇っているお手伝いさんでした。　噂によると　親子どんぶり　から　日本風カレー　はたまた　手作り豆腐まで作ってくれる　超日本食通のおばちゃんだとか。　
おばちゃんは早速　本場セイロンティーを入れてくれて　朝ご飯は何がいいか聞いてきました。　でも兄がいつも何食べてるか解からず「何でもいい」と一番困る答えを言ってしまいましたが「じゃぁ、ホットケーキていい？」といってもんのすっごく美味しいホットケーキを作ってくれました。　
そう言えばおばちゃん、兄の事「ますたぁー」って呼んどった。　うっひょー！　

それから早速お庭に出てみました。　正面の門から入って左手がガレージ、右手はお庭。　門から正面玄関までの５メーターほどのポーチにはきれいな熱帯のお花の鉢がぶら下がり、玄関の手前に置いてある二つの水カメにたくさんのマグノリアの花が浮かんでいました。　お庭にはジャックフルーツ、ココナッツ、ハイビスカスなどの熱帯の樹木が生えていてたくさんのお花が咲いていました。　そしてやっぱり小道の傍らに水瓶がいくつか並んでいてそれぞれの鉢に蓮の花と金魚が泳いでいました。

お家は一階にリビングとキッチン、キッチンの奥におばちゃんの部屋。　それからゲストルームがありました。　でもゲストルームはランドリーと化してました。　なぜならば２階は３ベットルームで　いまだ独身の兄は普段１部屋しか使っていないのでゲストが来たら２階のお部屋を提供しているようでした。私達も２階のお部屋を利用しました。　１階のゲストルーム、２階のマスタールーム、他の２つの部屋、それぞれにバスルームがついてるねん。　すっごぉー!!
使っている家具もとっても素敵。　これはアジア好き、雑貨好き、家具好きの兄の趣味が見事に表現されていてまるで　Vogue Living　にでも出てきそうなほど!!　

さらに、２階のバルコニーから外を眺めていたらお庭のハイビスカスやジャックフルーツの木にたくさんの栗鼠（りす）を発見!!　野生の栗鼠がいるねん!!　もう、大興奮!!

その日は家の周りを少しうろうろしてみました。
コロンボの町並みは　すごいスモッグ。　交通ルールの無いトラフィックで皆が皆、クラクションをブーブーとならし、平気で対向車線を走って追い越しをしたり　目が丸くなるような事ばかりでした。
スリーウィーラーと呼ばれる三輪のバイクがたくさん走っていて　スリランカではタクシーよりずっと気軽に利用出来る乗用車でした。　行く先を告げて値段を交渉してから連れていってもらうのですが観光客は結構ぼったくられるらしい。　私は兄にコロンボ以内なら遠くても８０ルピーと聞いていたので頑張って値切りました。　スリーウィラーの中はドライバーの趣味で子供の絵が貼ってあったりいろいろ飾り立ててあります。　そうそう、夜中に見たスリーウィラーは外側にぴかぴかと光る電飾がぐるりと付けてあり、運転席の上にはたくさんのアンテナのような針金がついていてその先っちょもピカピカ光っている派手な物でした。