伊藤忠・サン・ネットスケープなど、「Java」普及へ1億ドルの投資基金 (NIKEI 96/08/21)

  伊藤忠商事は米サン・マイクロシステムズ、米大手ベンチャー・キャピタルの クライナー・パーキンス・コーフィルドー・アンド・バイヤーズ(KP)、 IBMなどと組んで、米国に1億ドルのベンチャー投資基金を設立した。 この投資基金はサンが開発したコンピューターのネットワーク言語「Java (ジャバ)」を世界の業界標準に育てるため、ジャバのソフトウエアなどを手掛ける ベンチャー企業に投資、製品開発を促す。

  ジャバ言語で開発したソフトは、 インターネットなどを通じて簡単に配布できるうえ、コンピューターの機種の違いを 超えて使えるのが特徴。ソフト開発の手間が現在に比べて大幅に軽減されるほか、 利用者が必要なときに通信網を通じて必要なプログラムだけを取り込むなど、 ネットワーク社会にふさわしいソフトの流通が可能になる。

  「ジャバ・ファンド」は投資事業組合の形を取り、本部はカリフォルニアに置く。 伊藤忠、KP、サンの3社が合計で約5000万ドル、残りをIBM、ネットスケープ、 オラクル、テレコミュニケーションズ、USウエスト、シスコシステムズなどが出資 した。同ファンドは今後2,3年の間に、ジャバの普及に役立つソフト、ハードを開発 するベンチャー企業を30社前後、設立する。設立時の投資規模は1社当たり 300万―400万ドルを見込んでいる。

  KPはサン、ネットスケープ、アメリカ・オンラインなどを育てた米国最大の ベンチャー・キャピタル。 今回のファンドでも10社以上の上場を見込んでいる。(「今日の解説」参照)

 

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